KEN-JIN  
2000年10月6日(金) RCCテレビのみ 24:50-25:50

原文作成◆たまさん

〜猿岩石ミュージカル 舞台裏に潜入

銀座
(銀座博品館劇場前)

横山:皆さん今晩は。
    今日は東京銀座にやってきております。
    風俗探訪in銀座かと思いきや違います。
    今日は猿岩石の為に銀座にやって来ました。
    最近我々は広島の視聴者の皆さんにこう言われます。
    猿岩石って今東京に住んでんの?仕事は何やってんの?
    もうひょっとして帰って来てるの?そう言われます。
    ですが、そんな事はありません。
    猿岩石の2人は東京で堂々頑張っております。
    何と銀座、あの名門博品館で猿岩石は主役で
    シンドバットの大冒険をやっているのです。
    という大活躍中の2人の今日は楽屋を早速訪ねてみましょう。

楽屋
(楽屋前通路)

横山:えー、楽屋にやってきましたけども、猿岩石の楽屋がですね、
    見当たりませんね。
    多分一番奥だと思うんですけどね。
    (立ち話をしている劇団員に)あ、おはようございます〜
    あ、ありました。猿岩石。有吉、森脇の楽屋です。
    (ドアを開けて)おはようございます。

有吉くん、薄い色付きサングラスにガウン姿、口髭を描いて葉巻を手にしている。
森脇くん、フサインメイク、髭はなし。Tシャツにジャージ。

有吉:ああ、おはよう。
横山:すみませーん。ちょっと。本番前に。
有吉:どうした。何やってんの。
横山:ご無沙汰してます。
有吉:ああ、ああ、ご無沙汰。
横山:どうも、どうも。
有吉:どうも、どうも、どうも。いらっしゃい。
横山:今日はお招きありがとうございます。
    今、ごゆっくりされてたんですか。
有吉:ごゆっくり… ゆっくり。
    飯食ってた。ディナー。
横山:今日はあの、シンドバットの大冒険改めチ○コバット。
有吉:こらっ、失礼な事言うなよ。
    神聖な舞台で。
横山:すみません。すみません。
    チ○コバット大盛況ってことなんで我々も陣中見舞ということで。
    皆さんに色んなもん食べてもらったりとか、元気付けてもらったりとか。
    ちょっと、AD、AD。
森脇:来た?わざわざいいのに。

ワンダラーズ、土井さん。
AD修行中と胸に書いてある。

土井:はい。
横山:遅せーよ。最初から持って来とけよー。
有吉:あれ、こいつ見た事あるなー
横山:あ、うちのKENJINスタッフ。
土井:良かった。今日。
横山:良かったですよ、だろ。
土井:だって、もと…
横山:お前、身分何だって。これ見せてみろって。ADだろって。
土井:やってらんないよ、もう。
横山:これ一応元気付けてもらおうと思って、絶倫無双コブラ。
    これ飲んでもらって。元気いっぱい。
    あとこれ汗拭きね。(生理用ナプキン)
    これで汗拭いて。
森脇:よく汗かくんだけどね。
横山:よく汗吸うのよ。
横山:共演者に何かあった時にこれ。(コンドーム)
有吉:ビッグボーイ、ビッグボーイ。
横山:あと、これいるかなー パーティーグッズこえがわり君。
有吉:あー、嬉しいな。これは嬉しいね。
    これは子供が喜ぶよ。
    バカか、お前。
    子供が見るんですよ。子供が見る舞台。
    チ○ポビンビンで舞台立ってどうするんですか。
横山:だってこれチ○コバットって聞いたもん。
有吉:チ○コバット。勘違いだ、これ。シンドバット。
横山:でもねこうやって…

木之元さんが楽屋の前を通りかかる

木之元:もう1回公演あるんだからね。
有吉:はい、すみません。はい、ごめんなさい。
木之元:終わってないからね、まだ。
     何やってんの。
有吉:あ、あの、木之元さん、これ差し入れです。
木之元:何?
有吉:あの、そろそろこれも…
横山:スタミナドリンク。
木之元:えー、絶倫無双!
有吉(笑)でかい声で言った。
木之元:コブラ!
森脇:そんな男らしい声で言わなくても。

こえがわり君を吸引する有吉くん

有吉:僕はシンドバット。だめだこりゃ。
    こんなんじゃ駄目ですよ。
    こんな声じゃ子供は喜ばない。そうでしょう。
    お楽しみに。

ロビー
(劇場ロビー)

横山:すごいじゃない。
有吉:すごいでしょう。
横山:花。
森脇:まぁまぁこういう人も呼ばないとダメですね。1回交遊録で。
横山:これはやっぱりあれ?結婚式の祝電と一緒で頂戴って言ってもらうの?
有吉:違う、違う。これはもう是非々って。
    俺は花はいいんだよって言ったんですよ。
    それでも送ってきたメンバーがこれ。
横山:じゃこの皆んなは猿岩石派なんだ。
有吉:そうですね、大体。松っちゃん。(松村邦洋さん)長坂君。
横山:長坂君、ちょっと代表取締り役って書いてある。長坂君でいいんだ。
有吉:ガレッジ、TIMね、あの辺はまあ。
横山:TIMでかいね。
有吉:だからもう、極楽トンボなんて後ろの方にやっちゃったんですよ。
横山:加藤、山本、あれはもうちょっと隅っこに。窓際族で。
有吉:今日ね、ここ銀座博品館最終日なんですよ。
横山:そうだよ。
    来たじゃん、ちゃんと。
有吉:この花見たら分かるよね。
    もう初日に来てる花は枯れてきてるの、これ。分かる?
    枯れてるよね。
横山:何、何。
有吉:何この瑞々しい花。
    何これ瑞々しい、いい匂い出してるよ、この花。
横山:この香り最高でしょ。
森脇:明らかに今日来たね、これ。
横山:うちから、気持ち…
有吉:お前ら今日出してどうするんだよ。
    今日出してどうする。最終日ですよ。
横山:おかしいな。船便で送ったんだよ。
森脇:遠いよ。船で行ったら。
横山:でもこの中でやっぱこれから先ね、俺達的にはKENJINのゲストも
    探したいわけよ。
有吉:はい、はい、はい。
横山:誰とか。誰かこの辺まだ使えるよKENJINでって。
有吉:あぁ誰がいい。小物が多いけど。
    誰だろうなぁ。
横山:TIM出てくれたし、松っちゃんもほぼ準レギュラーで出てくれてるし。
    極楽も出てもらったでしょ。
有吉:まあ、使えるの… これは素人か。
横山:チョロじゃん、チョロ。素人じゃないよ。
有吉:中野さんだ。(中野英雄さん)
横山:中野さん。
有吉:中野さん?出ますよ。
横山:交遊録、OK?
有吉:お願いは出来ますけど、出てくれるかどうかは…
横山:あと、いっこだけ注意していいか。
    これ色んなグッズが売ってるよ。ね。
    このシンドバットはねえだろう。
有吉:何でよ。似てるじゃないですか。可愛い感じで。
横山:これでも、この中で一番似てるのはロッキーだよな。
有吉:木之元さん、描き易いんですよ。

木之元さん、またまた登場

木之元:似てるよね、これね。
     な。似てるよな。俺やっぱり一番似てるよ。な。
森脇:似てますよ。そっくり。

猿岩石ランチ中
楽屋から出て土井さんの目の前を通り過ぎる。

土井:あんまりですよね。調子のってますよ。
    弁当残っとるんですけど、もろうてええですか。

森脇くんの残したカップうどんを食べる土井さん

土井:あ、美味しい。ADだったらなかなかご飯が食べられんのですよ。

マネージャー:楽屋ドロボーがいるよ。
         楽屋ドロボー、楽屋ドロボー。

逃げる土井さん

土井:マネージャーさんがおった。

本番直前

横山:さ、本番直前です。
    もうまもなく猿岩石の2人、舞台に出て行くということなんで最後…
    お疲れです。お疲れです。
有吉森脇:お疲れです。
横山:シンドバット、今…

(アナウンス)えー。

横山:あっ、これ呼び出し?

(アナウンス)えー、ちょっと立ち見が出るそうですので…少し遅らせます。

横山:やっぱステージに上がる前は尊敬する加納さん。
有吉:加納さん、緊張感を持とうっていうことで。

楽屋に貼ってある加納さんの写真にパンパンと拍手。

横山:気合入れて。
有吉:行ってきます。
横山:じゃ頑張って。
    さ、いよいよそれでは博品館劇場の猿岩石シンドバットの大冒険、
    いよいよスタート。

本番
あらすじのテロップと共に舞台の模様が流れる
(森脇名場面) 盗れ盗れダンス・サイーダ絶叫のシーン
(有吉名場面)ダイヤモンドの谷・靴脱げのシーン

猿岩石交友録
ロビー階段。
前列向かって左から横山さん、木之元亮さん、渋谷亜希さん。
後ろに有吉くん、森脇くんが座っている。

横山:皆さん、大変長らくお待たせをしました。
    毎回々ビッグなゲストがやって来ると言って嘘を吐き続けている
    この猿岩石交遊録。
    今日は本当にビッグな方が登場。
    私少々ドキドキしておりますがこの方をお呼びしましょう。
    木之元亮さんと渋谷亜希さんです。
木之元:身長184cm、体重82kg、ビッグです。
横山:でっけー、でっけー。
有吉:でかいでしょう。今日どうですか。
    ほんとにビッグでしょう。
横山:うん、俺びっくりした。
    銀座に来いって言われたから飲み屋行くのかと思ってたら、
    ここ連れて来られたんですよ。
    びっくりしました。
森脇:ロッキーですよ。
木之元:昔ロッキー、今グロッキー。
有吉:これが木之元節ですよ。
森脇:何なの、はじめて聞いたよ。
横山:木之元節は楽しいんだけど森脇の顔がちょっと怒ってるだろって。
    大丈夫?
森脇:これはちょっと一身上の都合でね。(フサインメイク)
横山:怒ってるんじゃないんだ。
森脇:怒ってないですよ。
木之元:決して酔ってはいません。
     今あのー舞台の途中でね、1回公演終わってもう1回あるんです。
     だから酒なんか飲んでられないの。
     飲んでらんないけども、少し。…嘘、嘘。
横山:何か、並みの酔っ払いよりタチが悪そうな感じですよ。
有吉:身体でかいぶんね。
横山:そうそう。妙に威圧感があるのが嫌だよね。
横山:だけど猿岩石は木之元さんとかすごいお世話になってるんでしょ。
有吉:いやあの、僕座長なんで。お世話してる…
森脇:こらっ!
横山:天下の木之元さんだろ。
木之元:何をおっしゃいますか。
     僕10何年ぶりかな。
     14、5年ぶりでね、髭を生やしたんですよ。
     気が付いたら真っ白。
     嫌だねぇ。
横山:でもあれですよね、渋い年の取り方ですよね。
木之元:巧いこと言いますね、しかし。ウワッハッハ。
     嬉しいな。(大喜び)
横山:いってー、いってー、ロッキーに殴られた。
木之元:今日、映ったんでしょ、あれ。
     映したんですよね。見た?
横山:靴が脱げたの。ダメなシンドバットですよね。
    お前コントか、あれ。
木之元:俺あそこでね、フサインをね掴んで靴、靴って言おうと思ったの。
     強引に俺をねバーっと飛ばしちゃうんですよ。
     で、もうしっちゃかめっちゃか。
     挙句の果て、剣でよ、剣で靴をこうですよ。
有吉:でも渋谷さんもこれ、化粧濃いでしょ。
渋谷:何言ってるの。衣装が派手なんで。
横山:銀座の女って感じよね。
横山:でもよく言うじゃないですか。
    ドラマとか芝居とかで恋に落ちる役をしたら本当にちょっと恋心が
    芽生えたりとか。
渋谷:どうなんですか?
有吉:あのね、帰国子女なんでねクールなんですよ。
    全然クール。
    僕がね(意味ありげな目付きで)おはようございますって言っても、
    「あっ」(片手を上げる仕草)
    グッドモーニングくらいです。軽いもんですよ。
渋谷:そんなことしてません。
横山:何年いたんですか、アメリカに。
渋谷:11年です。
横山:僕聞きましたよ。
    今小学校2年生のドリルやってるらしいじゃないですか。
渋谷:やってない、3年生の。
有吉:やってんの。
森脇:本当?
木之元:ドリルって穴あけるやつ?
有吉:木之元さんは元漁師なんですよ。
    だからね×××(ピー音)やってるんです。
横山:木之元さんはシンドバットの大冒険っていうと、
    子供達に夢を与えるような話じゃないですか。
    こういう時は普通のドラマとかと雰囲気違って入るんですか。
木之元:いや、同じですよ。
     親父が船長でやってますから。
     親父のつもりでやってます。
     真心込めて真面目に真剣にやってます。
     酒は飲んでないですよ。
有吉:がんがん飲んでますからね。
横山:酒焼けだよね。これね。
木之元:これ塗ってるんですよ。
     線あるでしょ、これ。これあのマイクここに付いてるんですよ。
     マイクを付けてるゴム、ゴムの線が付いてるんです。
     皺じゃないですよ。頼みますよ。
     これは皺、これはゴムのあとです。
横山:やっぱり酒に酔ってどこかにぶつけたんだ。きっとな。
木之元:昔は妖怪人間っているじゃない。
渋谷:ひどい。
横山:ベム、ベラ。
渋谷:お姫様なんですけど。
木之元:ベラは美人だよね。
     (ロビーにいた人に)ベラ、美人だよね。
有吉:誰に聞いてるんですか。
横山:このMC面白いな。新しいトーク番組だよね。
木之元:本当似てますよ。
横山:きれい、きれい。
木之元:妖怪人間。
有吉:その言い方が悪いんですよ。
横山:木之元さん、ギャグ言う時も腹式呼吸なんだよね。
森脇:一緒に飲み行ったらすごいっすよ。
    声のでかさ。
木之元:あと1時間半したらまた始まるんですよ。
     緊張してるのよ、結構。ほんとに、なぁ。
有吉:そうです。人の悪口言う時もでかいから。
    すごいよ。
木之元:バクバクなのよ、緊張して。
     今一生懸命だからね、お話してる訳ですよ。
     なぁ。何か話して、ベラ。
渋谷:サイーダなんです。
横山:でも木之元さんから見て、猿岩石の芝居はどういう風に見えるんですか。
木之元:いやあのね。あの最初稽古場でお会いしてね、
     真面目にね、やっぱり舞台って違うじゃないですか、世界が。
     声の出し方とか動き方とか違うじゃないですか。
     ほんと四苦八苦してたんですよ。
     パンフレット見たらね逃げ出したいって書いてあるんですよ。
     ところがね不思議ですね、今からそうですね半月くらい前かな。
     ふっとね変わった時期があるんですよ。
     声も突然こう出るようになって動きもこう何かスムーズに
     動けるっていうね。これどうしてなんだろうね。
有吉:何でしょうね。
    木之元さんのお陰ですよ。
木之元:まぁそうかも知れない(笑)
有吉:のっちゃった。
木之元:ほんとにね、あれ、変わったなと思って、
     で舞台に来て舞台稽古始まって、
     で、本番始まって板の上に立ったらね違うんですね。
横山:見込みあり?
木之元:あると思う。
横山:でも木之元さんとかはロッキー刑事とかがやっぱりすごい
    僕ら知ってるじゃないですか。
    小さい頃から見てるし。
    ああいう時大抜擢って感じじゃないですか。
    そうするとそこに行きつくまで苦労とかもあったんでしょ。
木之元:いや、あまり…
横山:してないんですか。
    こいつらほら全然苦労なしでここまできてるじゃないですか。
    だから苦労話とか聞かせてそんな俳優の世界は甘いもんじゃないんだと。
    2度と来るなと、この業界に、そのくらいの事を言って欲しい訳ですよ。
    僕らは。
木之元:僕は苦労らしい苦労してないですからね。
     ただ問題はやっぱり真正面からぶつかっていくってことだと
     思うんですよ。
     試合放棄しないでね。
     それが絶対ね1つづつ身になってくるんで、
     今回1番いいケースじゃないかと思うんですよ。
     今回の舞台は絶対に財産になると思うし、
     僕も昔あの舞台やったことあるんですが、
     やっぱ四苦八苦してほんとに毎日毎日死ぬ思いでやりましたけども
     結果的にきちんとやっぱり身になってるしね、それがあったから何か
     今でも続けてこれたかなと思ってる面もあるから。
     今回絶対、うん…
横山:何で笑ってんだよ。
有吉:違う。お前聞いてねぇだろう。木之元さんの話を。
横山:今回ほらきっと猿岩石的にはね、木之元さんがいたりとか、
    渋谷さんがいたりとか、あとお客さんもいたりとかして
    はじめてねこういうでっかい舞台を踏ましてもらうから
    緊張したと思うんですよ。
    で、木之元さんなんかも若い頃、この人と仕事してもうカチコチになった人
    とかいませんか。
木之元:あ、いますよ。
     僕さっき話した舞台がね、菅原文太さんと2人芝居だったんですよ。
有吉:マジでー。
横山:また怖そうな芝居ですね、それ。
森脇:2人芝居っすか。
木之元:休憩なしで2時間。2人っきり。
     で文太さんがねハロルド、俺テーラーって言うんですけど。
有吉:テ、テーラー?
木之元:俺弁護士。菅原さんがね物理学者。
     物理学者と弁護士の会話だから大変でしょ。
横山:しかも文太さんがいて。
木之元:文太さんと俺だよ。
     文太さんと元漁師の俺。
     何故物理学者と弁護士になっちゃうか不思議だよね。
     ほんとにね緊張しましたよ。
     めちゃくちゃでしたね。
     稽古場なんてだって2人っきりだかんね。
     もうすごい世界じゃないですか。
横山:短刀で刺されるんじゃないかって緊張感ですよね。
木之元:それこそ逃げ出したいって。
横山:太陽にほえろなんかどうだったんですか。
木之元:それも石原さんですから。
     目の前ですから、雲の上の人ですからね。
     カチカチになるなんてもう超えてますよね。
     もう前にいるだけで、一緒の現場にいるだけで
     幸せっていう世界でしたから。
横山:何か声かけられたりするんですか。
    芝居終わった後に今の良かったぞとか。
木之元:お前昨夜飲んだか、くらいですよね。
     よく言われましたけどね。
     まぁ、はいはい、だけです。
横山:でも渋谷さんとか家でこういう練習をしましたとか、
    こういう稽古をしましたとか。
渋谷:あ、やっぱりカツゼツの為にあいうえおとかやってますね。
横山:小学校3年のドリルをやりながら。
渋谷:そうそうそう、それをやりながら。
横山:へぇ。
    じゃ台詞覚えたりとかも家ですごい自分で何回も人の分まで読んだりして。
渋谷:そこまではしないですよ。
    自分の台詞だけで精一杯なんで。
木之元:カツゼツって大事じゃないですか。
     だから気にしていつもカツレツは食ってます。
横山:ほんとに漁師さんだったんですか。
木之元:ええ、高校卒業して1年間漁師やってました。
横山:何釣ってたんですか。
木之元:イカとか鰈、毛蟹、雲丹…
横山:ちょっとカメラさん、笑いすぎ。
木之元:蛸も獲ってました。美味しいんですよ。あかもの、キンキ、メンメ、
     メヌキとかね。
有吉:もういいですよ。
    そんなメンメとか言われても。
    あのね、木之元さん色々美味しいもの番組とかでも
    食べに行ってるじゃないですか。色々。
    だから僕ね木之元さん今までいっぱい食べた中で一番美味しかったものは
    何ですかって聞いたら「イカ」
    イカかよと思って。
森脇:何か料理したね、メニューだったらいいけどね。
有吉:イカ素麺がうまいって。
横山:そのまんま、料理とかじゃなくて。
木之元:極限でしょう。味付けして食うもんじゃない。
     あんね船に乗って沖に行って船上で釣れ立てのイカを捌いて
     生姜をバーっとするの、生姜ぽーんと上に乗っけて
     醤油をバーッとかけるんだ。
     バーッて食べるのこれがもう最高。
有吉:イカ最高。
木之元:醤油は一升瓶だから。
森脇:そういう事ね。親指で押さえて。
木之元:船は一升瓶ですよ。醤油も一升瓶。
横山:だけど俳優として木之元さんが俺は俳優ってもう名乗っていいんだ、
    俳優として食えるようになったなって思った瞬間て
    どんなドラマだったりどんな瞬間だったりするんですか。
木之元:だから、食えるとは思っちゃいないんですけどね、
     その菅原さんとの2人の芝居ね、K2って芝居なんだけども、
     それ終わった時にね、もしかしたらもう少し俳優を続けていいのかなって
     自分で思ったんですよ。
     こんだけ頑張ったんだから、もう少し俳優を続けさせてもらおうかなと
     思いました。
     だからさっき、いつも言ってるようにですね、
     今この舞台を大事にして欲しいと思いますね。
     真正面から斜に構えないで、真正面からやはりずっと当たっていって
     ほしいと思いますね。
横山:じゃあ、将来的にこういう事をやりたいこういう事をやりたいってのは
    あるけれども、今やってる事をまず一番最初にやって。
木之元:絶対肥やしになる。
     間違いない。
     何百人ていうお客さんの目の前でやはりショーをする訳ですから
     大変な事じゃないですか。
     でやっぱり選ばれないと、選ばれた人間じゃないと
     その板には立てない訳ですから。
     やはりワクワクドキドキして大事にして、
     失敗しても構わないから、靴が脱げても構わないから
     大事にしてほしい、その瞬間瞬間をね。
横山(後ろで笑ってる有吉くんに)お前聞けって。
有吉:お前が聞けよ。聞いてねぇだろう、いつも。
横山:聞いてるよ。いい話しじゃない。
木之元:その舞台ですよ。終わってから、
     もう少しじゃ俳優をやってもいいのかなってね、思いましたね。
横山:俳優って喜びは何なんですか。僕らよく分かんないじゃないですか。
    例えば自分が表現する喜びもあるだろうし、
    皆に受け入れてもらう喜びもあるだろうし、
    ものが伝わる喜びもあるだろうし、中で一番
    木之元さんがこれは俳優やってて良かったとおもった瞬間。
    それは舞台でもいいしドラマでもいいし映画でもいいし。
木之元:僕はね器用な人間じゃないものですからね。あのどっちかというと
     この辺(頭)から入る人間じゃなくてこの辺(心)から入るタイプなんで
     すよ。
横山:ハートで。
木之元:人間的にもどうも田舎もんでね。
     そういうタイプみたいで、ウン十年やってもきっとね変わらないと思うん
     ですね。
     台詞とか人間関係なんかもそうだけど、1回やはりここを通さないと
     ダメなんですね。
     ここで、こっからじゃダメなんですよ。
     不器用かも知れないけれどもやはり1回ここを通して自分で1回消化して
     そっからまた交通整理しながらね1つづつこう整理して頑張って行くって
     いう作業、時間かかるかも知れないんだけど僕なんかはね。
     まぁ同じタイプかも知れないね。
有吉:はい。
木之元:面白い顔してる。
横山:同じタイプなの?
有吉:一緒です。熱い。
横山:お前、いっつも熱くねぇじゃないかよ。
有吉:木之元さんね、すごいですよ。やさしい。
    僕らね木之元さんの家で1回ご飯を皆で食べさせてもらったんですけど
    その時ね僕と森脇、車でずっと移動してたんですよ。
    木之元さんにお電話して、今どこどこなんですけど木之元さんのお宅は
    どの辺ですかねって言ったら、
    「あ、じゃ俺道路で待ってる」って言って人通りの多い道路の所で
    こうやって(腰に手を当てて)待ってるんですよ。
森脇:すぐ分かりました。50メートル手前から分かりました。
有吉:「おーい」
横山:めっちゃ目立つ張り込みみたいな感じ。
   よくそうやって招いたりするんですか。
木之元:いえ、そんなにないんですけどね、今回若い子が多いもんですからね。
     やっぱり1回どっかで何かこうアットホームな雰囲気を作って、
     こうこっから入りたいっていう、ですよね。
     何かこうまとまりたいなぁと思って。
     ちょうどその時やっぱり彼も四苦八苦してましたしね。
     何かいいきっかけになればいいなぁと思って。 食事会というか。
横山:その時はやっぱイカを一緒にこうやって。
木之元:イカはなかったよな。 なかったっけ?
有吉:イカはなかったです。
横山:すごいいい家?
森脇:ええ。
木之元:お酒飲んでね。楽しかったね。
有吉:そうですね。親睦を深める意味で集まったんですけど、
    酒飲んでみんな愚痴が出ちゃって喧嘩、大喧嘩になっちゃって。
木之元:いや、それもあっていいんですよ。
     皆が真剣だからですよ。
     真面目に何とかしたいんだと皆が思ってるから。
     そういう機会があった方がいいんですよ。
有吉:いいでしょう。木之元さん。
横山:いいねえ。俺も木之元派だから。
有吉:そうですか。俺も木之元派なんですよ。
森脇:俺も木之元派ですよ。
横山:お前何で怒ってるの。
森脇:メークだって。怒ってない。
横山:神経質になってるよ。顔色が悪いよ。
森脇:メークだから。
    めちゃめちゃ笑ってるんだから。

2000年下半期 / 資料集
猿岩石のある暮らし / ご意見・ご感想・猿岩石情報