言葉は心臓みたいなリズムを持って 声は楽器と同じトーンを使って 歌はガラスの音階で聴く 知恵と小さな穴と空気の振動 その三つが力です 手拍子にリボンをつけて 笑顔に口笛吹いて 体中に流れてあふれる響き リズムと感情と空気の振動 その三つが力です 大きな大きな卵の中の人々と踊る時間 |
鏡の向こう側のあなたの目が思い出せない 水族館の向こう側のあなたの唇が思い出せない たばこの煙の向こう側のあなたの顔が思い出せない 一人になると さっきまでくっきりしていたはずのそれが 一人になると いつでもぼんやりしてしまう 曖昧を壊したくて わたしはもう一度あなたに電話する 曖昧を忘れたくて わたしはもう一度あなたの部屋へ行く でも本当はわたしが一番曖昧 |
水玉模様の空だ 晴れた空から雨が落ちてくるんだ いや、雲が水玉みたいに見えるんだ いや、空に星が瞬いてるんだ 水玉模様の空だ 小さな小さな水玉の中に大きな大きな空が映ってるのさ |
Nobody knows but I know 左利きのペン Nobody knows but I know 80ミリのカメラのレンズの色 Nobody knows but I know 9ミリの青ラインのたばこ Nobody knows but I know 雨の日の傘がわりのジャケット Nobody knows but I know 唇の力と手の柔らかさを 今でも |
みずいろ と はる と ゆきどけ でも ももいろ だいだい と なつ と たいよう でも みどり あか と あき と もみじ でも ちゃいろ くろ と ふゆ と し でも しろ |