球界トピックス

12月14日


 カリメロ、正式入団発表! 小野から背番号「47」強奪!
FA移籍が決まったカリメロの正式入団発表が、この日、都内のホテルで行われた。カリメロの希望を飲む形で、1年契約で再契約金5000万円、年俸は現状維持の1億5000万円+出来高に加えて、MVP等のタイトル料6000万円(いずれも推定)をボーナスとして支払う形となった。背番号は、譲渡を嫌がっていた小野から球団側が強奪する形で「47」に決定。カリメロが「『47』は僕の一番好きな番号。小野君には申し訳ないが、左のエースの番号となるくらい頑張りたい。辞める時は、小野君に返したい」とまで言われてしまった事で、不満を露わにする訳にもいかなくなった小野は社交辞令として「喜んで譲ります。僕にとっては、一緒にプレー出来る事の方が大きい」とコメントを残した。しかし、カリメロの存在によって、一軍の左腕枠が一つ埋まる事になり、一緒にプレーするどころか、自らは二軍に回される危険性も十二分にあると言えるだろう。尚、小野は横浜に移籍した岡田がつけていた「13」になる予定。

 槙原、越年第一号確定! 桑田はあっさりサイン!
カリメロ入団の余波が案の定、露呈した! 茂雄がどうしてもと頼むので名球会入りの夢を捨ててまで泣く泣く抑えに転向したにも拘わらず、その茂雄に最優秀救援のタイトルのチャンスをむざむざ踏みにじられた悲運の男・槙原が、この日、契約更改交渉に臨んだが、同期で通算成績に大差のないカリメロの契約内容との比較の兼ね合いもあり、1時間ものロング交渉の結果、保留した。球団側は、500万円アップの2億1500万円(推定)を提示していたが、槙原は「金額は保留した理由には入っていない。今日は球団の話を聞こうと言う事で、(判は)押さないつもりだった」と、会見を拒否して、足早に立ち去った。槙原は、日程の都合上、年内の再交渉が出来ず、越年第一号となる事が確定した。一方、同じく旧三本柱の一角・桑田も、この日、契約更改を行った。先発としては不本意な成績ながら、終盤、槙原に代わって抑えとして活躍したにも拘わらず、1000万円ダウンの2億円(推定)の提示を受けたが、何の抵抗もなく、あっさりサイン。槙原のタイトルを阻止させた刺客・桑田にダウン提示と言う事で、槙原へのタイトル阻止活動は、旧三本柱の年俸抑制の為の球団側の陰謀だったのではないか!?と言う説が挙がっている。

 秋山,吉永はダウン提示もサイン!
この日、秋山,吉永と言った主力打者が契約更改に臨んだ。顔面に死球を食らいながらも、気力で出場するなど精神的支柱としてチームを引っ張り、日本シリーズではMVPに輝いたにも拘わらず、1500万円ダウンの1億3500万円(推定)と言う提示を受けた秋山だったが「仕方ないかなと思った。そんなに貢献したつものはない」と、渋々サイン。一方、昨オフはスパイ容疑、今オフはFA撤回で無駄に騒がせた吉永も同様に1500万円ダウンの1億円の提示を受けたが、10分足らずであっさりサインした。また、この日、新人の入団発表に立ち会った王さんは、カリメロが移籍した事で、巨人から金銭あるいは、人的補償が得られる形となった事で、茂雄のかき集め政策により、チャンスすら貰えず二軍で飼い殺しの憂き目に会っている逸材を人的補償でゲットする事について興味を示した。しかし、球団側としては、本社の苦しい経営事情から金銭補償を狙っている可能性も高く、王さんの要望が叶うかどうかは微妙な所だ。

 坪井、またも微増で2度目の保留!
過去2人しかいないルーキーイヤーからの2年連続3割と言う偉業を達成したにも拘わらず、1600万円アップの4800万円(推定)の提示に留まった事で保留をしていた坪井が、この日、2度目の交渉に臨んだ。しかし、球団側は「前回は低過ぎて申し訳ない」と言いながら、今回も、僅かに200万円を上積みしただけとあって、坪井は「譲れない線がある。プロとして、自分を安売りしたくない」と、またも怒りの保留。あまりの不満の大きさに「頑張っても上げてくれないならやる気がなくなる。だから、FAでもトレードでも選手が集まって来ないんだ」と、球団批判とも取れる発言までかます始末だった。

 田畑、来季も残留の方向へ!
起用法に不満を持ち、トレードを志願していた田畑だったが、来季も残留の方向となる事が決まった。一時は田畑の意見を汲んで、球団側もトレード先を模索、オリックスの仰木さんが興味を示していたが、この日、田口球団社長と若松監督の会談が行われた結果、残留させる方針を固めた。田口球団社長は「来季も戦力と考えている。わだかまりもあるだろうが、話し合って、契約の方向に進める」とコメント。これに対して、田畑は「まだ直接聞いていないので何とも言えない」と複雑な表情を見せた。

 背番号「31」争奪戦、小関に軍配!
背番号「31」を賭けて争奪戦を繰り広げていた和歌山県民会の原井と、水島新司にいちびられ続ける男・小関だったが、軍配は小関に上がった。「『30』は3タコのイメージがあって嫌だ。3打数1安打のイメージで『31』が欲しい」などとほたえて、和歌山県民会々長・雀士東尾から「貴様は、来年1試合に3打席入る事はない!」などと、早くもスタメン失格の烙印を押されてしまった原井と、規定打席に到達して「ステップアップを図りたいので『31』と数字を若くしたい」と言っていた小関とでは、ハナから勝負は見えていたと言えるだろう。