球界トピックス

12月13日


 石毛への提示、コミッショナー事務局から協約順守要請!
「戦力構想のボーダーライン。今年が最後と思っていい」などと、ボロクソに言われた挙げ句、協約の減額制限を遙かに下回る36%ダウンを提示された事で、近鉄選手会・副会長の柴田のアドバイスから、全幅の信頼をおくに足る男・名手・川相(巨人)が副会長を務める労組プロ野球選手会への支援を願い出た石毛。これを受けた労組プロ野球選手会はコミッショナー事務局へ協約違反ではないかと訴えた。これにより、コミッショナー事務局は近鉄に対して、協約の減額制限である25%ダウンを順守する様、要請。前日までは足高管理部長が「多少の歩み寄りはあっても、ゴネ得になる様な事はしない!」とほたえるなど、強気の姿勢を見せていた近鉄だったが、この要請をあっさり了承し、金額提示の見直しを図る模様。名手・川相が副会長を務める労組プロ野球選手会は、これでまた、より一層の信頼感を得る事となった。
 4投手契約更改! 明暗くっきり!
茂雄ヘッポコ継投によって振り回された4投手が、この日、契約更改に臨んだ。今季チーム最多の53試合に登板し酷使された木村は1860万円アップの3000万円(推定)、先発だか中継ぎだかはっきりしない使われ方に苦しめられた前略・三沢興一は1000万円アップの3500万円(推定)でサイン。一方、我慢強く使い続ければ良かったものの、あっさり見限られたおかげで、ロクな数字を残せなかったヒゲ入来は800万円ダウンの4000万円(推定)、負け試合でのロングリリーフには滅法強いが、接戦の勝ち試合になるとボロボロと言う特性を全く茂雄が気付かなかった為に、度々試合をぶち壊してはマウンド上で涙を流した男・西山も同じく800万円ダウンの3600万円の提示に、茂雄のせいなどとは言える筈もなく、渋々サインする格好となった。

 和田、1400万円ダウン! 阪神、生え抜き1億円プレーヤー消滅!
新庄の投手兼任に猛反対し紅白戦で打ち砕いてガッツポーズまでして見せたのがたたったのか、ノムさんに嫌われて度々幽閉された和田は「大台(1億円)は守りたい」と契約更改に臨んだものの、球団側の提示は1400万円ダウンの9200万円(推定)。しかし、和田は食い下がる事なく「来年、頑張れば、もう一度(大台に)乗せられる数字だ」と、5分足らずの交渉で一発サイン。これにより、阪神生え抜きの1億円プレーヤーは消滅する事となった。

 ノムさん、得意の巨人いびり連発!
幽閉した甲斐あって和田の年俸が1億円を割り、ホクホク顔のノムさんは、この日、TBSのラジオ番組に出演し、得意の巨人いびりを敢行! 茂雄のカリメロ家・アポなし訪問については「あれはマスコミのお芝居」と断言し、「『男の花道を飾ってくれ』なんて言葉で心が動くなんて、社会人としては非常にレベルが低い。野球選手は(ササキ様と言いカリメロと言い)バカが多いと言うか世間知らずが多いと言うか…とまでかます始末。獲得に動きながら巨人に持っていかれた江藤についても「真面目な交渉したのに、バカバカしくて手応えなんてなかった。大人しくてもさっとしてて、こりゃ、どこかと出来てると思ったと巨人との出来レースだったと示唆した!

 水尾、一転、通常形態での契約! ハイツ田口、粘りの現状維持死守!
保留選手名簿に記載されたにも拘わらず、左肘手術の状態を懸念され、春季キャンプまで契約延長を通告されていた水尾だったが、一転して、通常の形態での契約更改を提示されてサインした。球団側の翻意の理由は不明だが、契約して一安心の水尾は「選手会事務局に相談したら、よく話し合う様に言われた。これでやっと落ち着ける」と語った。一方、ダウン提示に保留していた選手会長のハイツ田口が、この日、2度目の交渉を行った。2時間以上にも及ぶロング交渉で、ハイツ田口は、内外野を兼任した事など、数字に残らない貢献度をアピール。球団側は、交渉中に岡添球団社長に連絡を取ると言う異例の措置を取り、ダウン提示から現状維持へと査定を見直した。ハイツ田口は、サインこそしなかったものの、これには納得しているらしく、3回目の交渉ではすんなりすんなりサインといく模様だ。