球界トピックス

12月10日


 怒濤の非情更改! 石毛、最悪、退団の可能性!?
ステータスとも言えるノーコン病でファンを湧かせたものの2年連続未勝利に終わった石毛が、この日、契約更改に臨み、協約の減額制限25%を下回る35%ダウンの2500万円の提示に、ぶち切れて保留! 「大幅ダウンは予想していたが、25%いっぱいならと思っていた。(制限を下回る35%ダウンには)驚いた。安くても必要とされる所でやる事も視野に入れて考える」と、退団の可能性をも示唆した。これに対して、前日保留したベテラン・村上に対しても「嫌やったらユニフォーム脱いだらいいやん。そういう年代(34歳)やで」と平然と非情発言をかましている藤瀬管理課長は「戦力構想のボーダーラインだった。はっきり言えば自由契約に近い。来年が最後だよと言う事も言った」と惨い発言で歩み寄る気は全くない模様。また同じく、この日、契約更改を行ったチーム最高年俸の赤堀に対しても、やはり、減額制限を下回る30%ダウンの1億3000万円(推定)を提示。今季手術を受けた上、来季もリハビリに専念と言う事もあり、赤堀は「予想通り。(実際にダウン提示を)聞いた時は落ち込んだが、納得している」と完全に白旗を上げてサインしている。

 新庄、一発サイン! 来季FA宣言か!?
投手との二刀流に失敗、「『明日も勝つ!』発言の翌日は負ける」と言う不吉ジンクスを炸裂させた新庄が、1600万円アップの7800万円(推定)で一発サインした。交渉の席上で来季取得するFA権の話が挙がり、石田管理部長は「全力で引き留める」と語ったものの、以前「面白そうだから宣言するかも」などとほたえていた新庄は「それは僕が自分で考える事」と、引き留め工作には応じない構えを見せた。また、この日、阪神は、ヤンキースのトニー・タラスコ外野手(29)と正式に契約した事を発表。タラスコは「(元阪神の)パウエルから『阪神は(3年連続首位打者の俺を2年連続途中解雇に追いやった)いいチーム』と聞いている。自信はある。期待に応えられる様、自分の役割を果たしたい」と語った。

 吉田も微増で当然の保留! またも炸裂、厳冬更改!
中継ぎカルテットの一角として、ダイエー初の日本一に貢献した吉田が、この日、契約更改に臨んだが、700万円アップの6000万円(推定)の提示に対して「この3年間で170試合以上、投げた実績を見て欲しい。年内に決着出来るかは、球団がどこまで歩み寄ってくれるか次第…」と保留。これで、ダイエー主力の保留者は7人目。その保留者の一人だった林は2度目の交渉で1060万円アップの1600万円(推定)を勝ち取り、サインした。

 日本初開催のメジャー開幕戦要項発表!
来年3月29,30日に日本で初開催となるメジャー開幕戦のカブス−メッツ戦の開催要項が、この日、都内のホテルで発表された。いずれも東京ドームでのナイターで行われ、29日はメッツが、30日はカブスが主催チームとなる模様。また、それに先立ち、27,28日には、両軍がそれぞれ巨人,西武とオープン戦を行う事となった。記者会見にはカブスのソーサ,メッツの吉井が出席。ソーサは「体調が75%くらいだった昨年の日米野球と違い、今度は公式戦。体調を100%に仕上げて、本物のメジャーのプレーを見せる」と約束。一方、トレード話に度々巻き込まれている吉井は「チーム事情で、僕が来年メッツのマウンドに立てるか分からないんですが…」と辛気臭いコメントを残した。

 ゴーグルにメジャー3球団がオファー!
ロッテを自由契約になったゴーグルだが、この日、ロッキーズ,メッツ,マリナーズとメジャー3球団からオファーがあった事が明らかになった。正式に獲得表明をし、条件提示も出ているのはロッキーズとメッツで、マリナーズはケン・グリフィーJrの移籍問題に決着がついてから、交渉の日時を決めたい意向。これに対して、ゴーグルは「家族も納得する条件があれば、挑戦する価値はあると思う」とメジャー挑戦へ意欲を見せた。尚、ゴーグル本人は渡米せず、交渉は代理人に任せる予定。また、国内移籍先として、ほぼ内定している横浜・野口取締役編成育成担当は「本人は『15日をメドに踏ん切りをつけるので、しばらく待って欲しい』と話していた。メジャーが本当に必要なら、とっくに決まっているだろう。ウチは五分五分以上に自信はある」と語った。

 高津、高評価にも複数年契約希望で保留!
今季、最優秀救援投手に輝いた高津が、この日、球団事務所で契約更改に臨んだ。6300万円アップの1億5000万円(推定)と言う高い評価を受けたものの、3年以上の複数年契約を希望する高津は「僕はヤクルトが好きだし、ずっと球団に残りたい。複数年契約しても球団に損をさせない自信はある」と、これを保留した。高津は、来季、FA権を取得するとあって、複数年契約は球団側としても悪い話ではないのだが、過去、複数年契約を結んだ選手の成績がイマイチである事から大木球団管理部長も「検討はしてみますが…」と、複雑な表情を見せた。また、この日、オリックスを自由契約になったヒロの入団発表が行われた。年俸は680万円(推定)で背番号は「60」ヒロは、来季から登録名を本名の「前田浩継」に戻す意向を明らかにした。