球界トピックス

10月23日


 秋季練習スタート! 名手・川相、貫録のバント指導!
この日から、ジャイアンツ球場での秋季練習をスタートさせた巨人。名手・川相を擁しながら、チーム犠打数はリーグ5位,成功率に至っては78%(川相の分を除けば、更に低下)と最低に終わった今年だが、茂雄と違い、バントの重要さを熟知している若大将・原コーチは、この日、川相幽閉策に燃える茂雄が所用で練習を欠席したチャンスを見計らい、徹底したバント練習を敢行し、その講師役に名手・川相を指名したのだ! 名手・川相は「大事なのは、ただ転がせばいいと言う意識じゃ上達しない、と言う事」と、野手は勿論、投手にも熱心に技術指導。世界の犠打王まで目前に迫るバントの達人である名手・川相自らの直接指導とあって、ナインも真剣に川相の言葉を聞き入った。しかし、茂雄が戻ってきた途端に、この練習は打ち切りになる可能性が高いのが、原コーチにも悩みの種だろう。


福岡ドーム:ダイエー1勝0敗
D  000000000  0
H  00000300×  3
[D]●野口−岩瀬−正津
[H]○カリメロ
本:秋山1
 
秋山、豪快決勝アーチ! カリメロ、気迫の13K完封!
史上初のドーム決戦となった第50回日本シリーズ第1戦は、ダイエー・カリメロ,中日・野口の両左腕エースの先発で幕を開けた。カリメロに対して、初回は3人で抑えられた中日だったが、続く2回、一死から立浪が一、二塁間を破るヒットで出ると、李ボンジョムがインコースの球をよけずに当たりに行って死球を貰い、一、二塁のチャンス。ここでピンキー井上の当たりは痛烈なライナーながら、センター・村松に抑えられ、更に、飛び出してしまった立浪が戻りえず、ダブルプレー。3回まで野口の前にパーフェクトに抑えられていたダイエーだったが、4回、二死から、大道がライト線に二塁打。続く小久保のどん詰まりのピッチャーゴロを野口が一塁へ悪送球。これでチャンスが広がったかと思いきや、大道が三塁をオーバーランして、タッチアウト。両軍の痛い走塁ミスと両投手の粘り強い好投で、0−0の儘、試合は6回裏に突入。ダイエーは、この回、先頭の秋山が初球の甘いスライダーをレフトスタンドへ叩き込み、待望の先取点。更に、二死から、小久保,J.マッケンジーと連続四球で出た所で、ついに野口はKO。ここで代わった、あぶさんに執拗に粘られた挙げ句、押し出し四球を出すなどと、水島新司にシメられたばかりで気落ちしている岩瀬に対して、ニエベスが右中間を真っ二つに破る走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、この回、3点。3点を追う中日は、8回、一死から、代打・種田がセンター前に弾き返すと、二死後、代打・渡辺がライト前ヒットを放ち、一、二塁。しかし、カリメロは、ここで鉄腕・稲尾(西鉄)の記録を上回るシリーズ史上最多となる通算85個目の三振を福留から奪い、このピンチを脱出。カリメロは、9回にも、シーズン1試合最多記録となる13個目の三振をゴメスから奪うなど、無難に抑え、完封勝利。まずは、地元・ダイエーが先手を取った。