球界トピックス

9月8日


東京ドーム:巨人13勝9敗
YB 000002000  2
G  20000010×  3
勝:野村1勝0敗
負:森中4勝2敗2S
S:桑田7勝9敗1S
本:マルちゃん13、谷繁9、マッスル千代の富士34
 
マッスル千代の富士、決勝34号! 桑田、5年ぶりのセーブ!
前日、「川相不要論」をより強固にしようと言う狡猾な作戦が、事前に見破られた事で失敗に終わり、総スカンを食ったと思われる茂雄は、この日も、左頸骨骨膜炎に苦しむニックンをスタメンで強行出場させた上、横浜先発が左腕の偽サムライ・阿波野だからと、またも清水を幽閉する暴挙をかましながらも、名手・川相を2番サード、岡村孝子の旦那・石井をも6番ファーストでスタメン起用すると言った、まるでナインのご機嫌を窺っているかの様なオーダーを展開。これに対して横浜は、初回、一死から波留がヒットで出ると、続く鈴木なおのりのレフト前ヒットでマルちゃんの緩慢な動きをついて、波留は一気に三塁を陥れた。続くローズの当たりはセンターへの浅いフライ。これで波留は果敢に本塁に突入したものの、今夜の松井さんの好返球の前に楽々タッチアウト! これで気を良くしたか松井さんは、その裏、二死から、ライト線に会心の二塁打。ここでマルちゃんがレフトスタンドに13号2ランを叩き込み、巨人が2点を先制! 巨人先発・ヒゲ入来は、球の走りが悪く、2回二死一、三塁,3回一死二塁,4回一死一塁,5回二死満塁と毎回の様にピンチを迎えながらも、バックに川相がいると言う安心感から、大きく崩れる事なく、無失点投球を続けてきたが、6回、一死一塁から、谷繁にレフトスタンドへ9号2ランを運ばれ、無念の降板となった。追い付かれた巨人は7回、先頭のマッスル千代の富士が右中間スタンドへ34号ソロを放り込み、勝ち越しに成功! 続く8回には、先頭の仁志がセンター前に弾き返すと、波留がジャッグルした一瞬の隙をついて、二塁を陥れる好走塁! ここで名手・川相は、明らかに送りバントと警戒されている中、軽々と堅実無比なバントを決めて犠打世界記録へあと40と迫った。しかし、この後、松井さん,代打・トラさんと倒れ、結局、無得点。迎えた9回、前夜に続いて、登板となった臨時ストッパー・桑田が、3人でピシャリと抑えて、5年ぶりとなる今季初セーブをマークした。また、6回途中から2イニングを締めた野村が今季初勝利。 

神宮:ヤクルト11勝10敗
C  000130000  4
S  000030000  3
勝:山内4勝4敗
負:川崎4勝10敗
S:沢崎1勝1敗14S
本:キュラソ星人29新井7
 
山内、好リリーフで4勝目! 広島、鬼門・神宮で2年ぶりの連勝!
0−0で迎えた4回表、広島は、ヤクルト先発・川崎から、キュラソ星人がライトスタンドへ2試合連続となる29号ソロを放り込み、1点を先制! 続く5回には、先頭の新井がライトスタンドへ2試合連続となる7号ソロを叩き込むと、二死後、投手の河野が二塁打で出塁。ここで突如、制球を乱した川崎は、緒方,東出,キュラソ星人と3連続四死球を与えて押し出し。更に、江藤がショートへのタイムリー内野安打を放ち、この回、3点。ヤクルトは、その裏、一死から、3連続四球を選んで満塁のチャンス。ここで広島は河野から小山田にスイッチするも、佐藤がセンター前に2点タイムリー。中井美穂の旦那・古田が歩いて、再び満塁となった所で、ペタジーニがセンターへ犠牲フライを打ち上げて、1点差と詰め寄った。しかし、6回からマウンドに上がった広島3番手・山内が好投。8回までの3イニングを0点に抑えると、最後は沢崎が締めくくり、14セーブ目山内は6月1日以来、3ヶ月ぶりの4勝目をマークした。

甲子園:阪神6勝16敗
D  000100100  2
T  000000100  1
勝:野口16勝5敗
負:中込尊師2勝4敗
S:サムソン6勝4敗3S
本:大豊11
 
立浪、14打席ぶりの先制タイムリー! 中日、マジック18!
5日の横浜戦で左手首に死球を受けた矢野が全治4週間の亀裂骨折と判明! 打率.302をマークしながらも、プロ初の規定打席到達にあと1つ足りないと言う皮肉な状況に陥った。矢野を欠いた阪神だったが、2回、中日先発・野口をとらえ、新庄,大豊の連打で一死二、三塁と絶好の先制のチャンス。しかし、矢野に代わって先発マスクを被った北川がショートゴロに倒れると、続く浜中も三振し、結局、無得点。一方、阪神先発・中込尊師の前に3回まで0点に抑えられてきた中日は、4回、一死一、二塁から、立浪が14打席ぶりのヒットとなるタイムリーを放ち、1点を先制。7回には、先頭の山崎がヒットで出ると、続くピンキー井上がレフト線にタイムリー二塁打を放ち、1点を追加。2点を追う阪神は、その裏、大豊がライトスタンドへ11号ソロを叩き込み、1点差と詰め寄ったものの、最後は、霊感投手・落合−サムソンのリレーの前に沈黙。これで野口は16勝目をマーク。中日のマジックは1つ減り、18となった。  

福岡ドーム:ダイエー12勝14敗
L  011000100  3
H  101000014× 7
勝:篠原10勝0敗
負:西崎2勝1敗19S
本:高木大7、井口13
 井口、劇的サヨナラ満塁弾! ダイエー、M15再点灯!
西武先発は、5日にリリーフで3イニングを投げた霊感投手・松坂が中2日で登板。これに対して、ダイエーは初回、二死から、吉永が四球を選ぶと、続く小久保のヒットで一、三塁のチャンス。ここでJ.マッケンジーがセンター前に弾き返すタイムリーを放ち、1点を先制! 直後の2回、西武は、ダイエー先発・若田部から、高木大がライトスタンドへ7号ソロを放ち、あっさり同点。その裏、ダイエーは先頭の井口がヒットで出ると、村松が送って二進。ここで松坂は秋山の顔面に死球を食らわせて、秋山は担架で運ばれて退場となった! ダイエーの数少ない貴重なV経験者・秋山を潰した事でこれ幸いとニヤニヤしながら松坂に声をかけている雀士東尾の姿に燃えた柳田は、一、二塁間へ絶妙のセーフティバントを決め、満塁のチャンス。しかし、偽ソーサにバットを持って詰め寄られてもニヤニヤしている図太い神経の松坂は、動揺する事なく吉永,小久保を連続三振に斬ってとり、このピンチを脱出した。すると西武は直後の3回、金村弟がライト前にタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。これで流れは西武に傾きかけたかと思われたが、その裏、ダイエーは、井口のセンター前タイムリーで同点に追い付いた。2−2で迎えた7回、西武は、この回から代わった2番手・篠原から二死一、二塁とチャンスを掴むと、またも金村弟がレフト線にタイムリーを放ち、再び勝ち越し! その裏、ダイエーは二死から、J.マッケンジーがヒットで出ると、松中に対して、2球投げた所で松坂は、ついに中2日登板のツケがきたか、突如、左太腿裏側の筋肉が痙攣し、よもやの降板! 代わった橋本が松中を歩かせると、雀士東尾は、すかさず竹下にスイッチ。竹下はニエベスを空振りの三振にとって、このピンチを凌ぎきった。しかし、粘るダイエーは、続く8回、一死から村松が執念のヘッドスライディングを敢行し内野安打で出塁。すると、秋山に代わって途中出場し、この日、2安打と当たっている柴原が竹下の頭上を越える絶妙のプッシュバント。これを焦った、セカンド高木浩が一塁へ悪送球を犯し、ランナーはそれぞれ二、三塁に進塁。ここで雀士東尾は村松の守備妨害と執拗に抗議するも判定は覆らず、竹下から、守護神・西崎にスイッチ。ここで浜名が低めの難しいボールを見事にスクイズバントを決めると、村松が快足を飛ばして、本塁を陥れ、ついに同点! 更に、王さんは、続く吉永にもスクイズを敢行させる奇襲を見せたものの、バントに不慣れな吉永は、ファーストへ小フライを打ち上げてしまい、ダブルプレーとなって、この回は、1点止まり。しかし、これで勢いに乗ったダイエーは、土壇場9回、先頭の小久保がライト前にポトリと落ちる当たりで一気に二塁を陥れる好走塁を見せると、続くJ.マッケンジーが送って、一死三塁。西武は、松中,大道と歩かせる満塁策を選択。ここで井口がバックスクリーン右へ13号グランドスラムを叩き込み、ダイエーが劇的なサヨナラ勝ち! ダイエーは、これでマジック15を再点灯させた! 尚、死球退場した秋山は、福岡市内の病院で診察を受けた所、左頬骨骨折で全治2〜3週間と診断された。 

千葉マリン:ロッテ11勝11敗
Bu 000004000  4
M  000101010  3
勝:宇高2勝1敗
負:武藤6勝8敗
S:大塚0勝3敗5S
本:ボーリック23
 
近鉄、連敗7でストップ! ルーキー・宇高、久々の2勝目!
4ヶ月ぶりの先発となった近鉄・宇高は、3回までノーヒットの快調な立ち上がり。しかし、4回、先頭の小坂にヒットを許すと、この後、ボーリックにタイムリーを浴びて、先制点を許してしまった。一方、ロッテ先発・武藤の前に毎回の様に走者を出しながら、攻めあぐねていた近鉄は、6回、ようやく反撃。吉田のヒット、中村の四球で無死一、二塁とすると、ローズがライト前に同点タイムリー! 続くクラークもレフトオーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功。更に、一死一、二塁となった所で、的山がセンター前にタイムリーを放ち、この回、一挙、4点。粘るロッテは、その裏、一死から、小坂が内野安打で出塁。近鉄は、ここで宇高から香田にスイッチするも、代打・フクーラがタイムリー二塁打を放って、1点。更に、8回には、またもボーリックのタイムリー二塁打で1点差と詰め寄り、なおも、二死一、二塁のチャンス。ここで近鉄は、守護神・大塚を投入。大塚は、代打・イワオ画伯を三振に斬ってとると、続く9回も3人で打ち取って、1点差を守りきった。近鉄の連敗は、ようやく7でストップ。先発・宇高は、4月25日以来の2勝目となった。

GS神戸:オリックス13勝10敗
F  100300120  7
BW 000001000  1
勝:関根10勝7敗
負:加藤4勝5敗1S
本:偽ソーサ24
 
オリックス、守乱で自滅! 関根、自己初の10勝目!
日本ハムは初回、先頭の石本がヒットで出ると、二盗と塩崎のエラーで三進。ここで片岡がセンター前に弾き返して、1点を先制。その裏、オリックスは、すかさず、一死満塁と一打逆転のチャンスを作ったものの、谷,藤井と凡退し、無得点。1−0の儘、迎えた4回表、日本ハムは、先頭の田中がライト前ヒットで出ると、オリックスは早くも先発・加藤を下げて、マークを投入。しかし、これが裏目。代わりばなを、偽ソーサがバックスクリーン右へ24号2ラン! 更に、この後、四球で歩いた井出が野口の犠打で二進すると、金子がレフト前にタイムリーを放って、この回3点。オリックスは、6回、谷の犠牲フライで1点を返したものの、7回には上田のタイムリーで1点、8回にも守備の乱れから2点を失い、突き放された。日本ハム先発・関根は、8回途中まで1失点の好投で、自己初の2桁勝利となる10勝目をマークした。