球界トピックス

9月7日


東京ドーム:巨人12勝9敗
YB 010210000  4
G  20320100×  8
勝:上原17勝3敗
負:福盛8勝8敗
本:今夜の松井さん35
 
桑田、まさかのスクランブル登板! 上原、13連勝で17勝目!
「ミラクルを起こそう」などと言いながら、茂雄は、この日も、左頸骨骨膜炎に苦しむニックンをスタメンで強行出場させる暴挙をかましていたが、5日とは違い、名手・川相を7番スタメンで起用する多少マシなオーダーを展開。上原が先発時に川相がスタメン出場となるのは、7月18日以来、実に、51日ぶり。「川相不要論」をより強固にする状況として、上原の先発時に外すと言う嫌がらせを貫いてきた茂雄がここに来て、川相を出したのには、改心したのではなく、恐るべき陰謀が隠されていた。前回の登板で中5日で投げさせられた余波か疲労の色が隠せない上原は高めにボールが浮いてしまう絶不調に陥っていたのだ! 普段なら、勝って当然の上原が、比較的負ける可能性が高い事を察知して、負けた時の責任を川相に押しつけようと言う、実に狡猾な作戦だ! この茂雄の陰謀を見抜いた巨人ナインは、川相を守る為にも負けられないと奮起! 初回、横浜先発・福盛から、先頭の仁志がヒットで出ると、清水の三振の間に二盗に成功。ここで今夜の松井さんがライトスタンドの看板を直撃する35号2ランを叩き込み、2点を先制。しかし、直後の2回、横浜は、球が高めに浮いてしまう上原にタイして、ローズ,ハマの大馬人・駒田,メカゴジラが3連打を浴びせて1点差。一死後、谷繁にもヒットが飛び出し、満塁とチャンスを広げたものの、福盛,石井タクローと上原の粘りの投球の前に凡退し、1点止まり。1点差に詰め寄られた巨人は、3回、二死からマルちゃんが歩くと、マッスル千代の富士,ニックンの連打で満塁。ここで得点圏打率.412を誇る名手・川相の驚異の打棒を恐れた福盛は満塁にも拘わらず、敬遠気味の押し出し四球! 更に、続くチュウが三遊間を破る2点タイムリーを放ち、この回、3点を奪って、福盛をKO。直後の4回、横浜は、一死二、三塁から、谷繁の犠牲フライ,代打・荒井のタイムリーで2点! その裏、巨人も、負けじと松井さんのタイムリー二塁打,マルちゃんのタイムリーで2点を追加し、再び4点差とするも、粘る横浜は、直後の5回、二死二塁から、駒田のタイムリーで4点目をあげ、3点差。しかし、名手・川相がいる事で打線に繋がりのある巨人は、6回、二死から、松井さんが四球,マルちゃんがヒットで一、二塁とすると、マッスル千代の富士がライト線にタイムリー二塁打で1点を追加。上原からバトンを受け取った岡島が8回を抑えると、何と9回には、足を痛めた槙原をフォローする緊急措置として、桑田が5年ぶりのリリーフとして登場! 桑田は簡単に二死をとると、最後は最も安定感のある名手・川相へのゴロに打ち取って、ゲームセット。上原は、これで悪太郎・堀内に並ぶ、新人タイ記録となる13連勝で17勝目をマークした。 

神宮:ヤクルト11勝9敗
C  421002003 12
S  400020100  7
勝:菊地原3勝4敗
負:山部5勝5敗
本:新井5,6、佐藤9、キュラソ星人28、岩村7
 
広島、打撃戦制し、球団創設3000勝!
広島は、初回、2つの四球で二死一、二塁とすると、野村のタイムリー二塁打、新井の5号2ラン等で、いきなり4点を先制。しかし、その裏、ヤクルトは、二死から佐藤がレフトスタンドへ9号ソロを放って、反撃の狼煙。この後、ペタジーニが歩くと、中井美穂の旦那・古田,デカ,岩村,馬場と4連打を浴びせて、一気に同点。追い付かれた広島は、直後の2回、キュラソ星人がライトスタンドへ勝ち越しの28号2ランを叩き込んで、ヤクルト先発・山部をKO。続く3回には、押し出し四球で1点を追加。粘るヤクルトは、5回、岩村がレフトスタンドへ3試合連続となる7号2ランを放ち、1点差とするも、直後の6回、新井にこの日2本目となる6号2ランを浴びて、突き放された。これで流れを掴んだ広島は、9回にもダメ押しの3点を追加し、ヤクルトの反撃を振り切った。広島は、これで球団創設3000勝

甲子園:阪神6勝15敗
D  000000002  2
T  00000013×  4
勝:織田裕二6勝14敗
負:人斬り抜刀斎7勝6敗1S
S:福原8勝6敗8S
本:桧山8、山崎23
 
桧山、決勝8号! 織田裕二、2ヶ月ぶりの6勝目!
阪神先発は、逆ハーラーダービー、ぶっちぎりトップを独走する織田裕二。織田裕二は序盤から走者を出す苦しい内容ながら、5回までに3併殺を奪うなど、丁寧な投球で中日打線に先制点を与えない粘投を展開。中日先発は、山田コーチが「Vへのキーマン」として掲げている人斬り抜刀斎。これに対し、6回まで3安打に抑えられてきた阪神だったが、7回、桧山がライトポール際へ8号ソロを放り込み、待望の1点を先制。更に、続く8回には、二死から、坪井,田中の連打で一、二塁とすると、新庄が2点タイムリー三塁打,続く大豊もライト前に弾き返し、3点を追加。しかし、粘る中日は、山崎がライトスタンドへ23号2ランを叩き込み、更に、ピンキー井上がヒットを放って、織田裕二をKO。しかし、代わってマウンドに上がった福原が代打・音をこの日4個目の併殺打に打ち取って、ゲームセット。織田裕二は、7月1日以来となる6勝目をマークした。巨人が勝った為、中日のマジックは19と変わらず。

福岡ドーム:ダイエー11勝14敗
L  001001200  4
H  001000000  1
勝:石井12勝7敗
負:永井9勝5敗
本:垣内14
 西武、肉迫1.5差! ダイエー、完敗でVへ黄信号!
西武は3回、ダイエー先発の西武キラー・永井を攻め、二死一、三塁とすると、金村弟がレフト前にタイムリーを放ち、1点を先制。その裏、ダイエーは、秋山のタイムリーですかさず同点に追い付き、試合を振り出しに戻した。1−1の儘、迎えた6回、西武は垣内が左中間スタンドへ14号ソロを叩き込み、勝ち越しに成功! 更に、続く7回には、二死ながら、ヒットの大友を二塁に進めるチャンス。ここで、ダイエー2番手・吉田はエセネオエセ松井を敬遠し、金村弟との勝負を選択すると、金村弟はサードへのファールフライ。しかし、これを何とサード小久保が痛恨の落球。これで命拾いした金村弟は、打ち直しで右中間を破る2点タイムリー二塁打を放ち、リードを3点と広げた。西武先発・石井は、5回まで6安打を浴びながら、要所を締める粘りの投球で凌ぐと、6回以降はパーフェクト投球を展開し、完投で12勝目をマーク。勝てばマジック点灯のダイエーだったが、これで西武に18年連続の負け越しが決まり、1.5差と詰め寄られた。

千葉マリン:ロッテ11勝10敗
Bu 000000000  0
M  01100000×  2
勝:ジョニー黒木13勝8敗
負:岡本8勝9敗
S:ウォーレン1勝1敗25S
本:ボーリック23
 
ジョニー、粘りの力投で13勝目! 近鉄、悪夢の7連敗!
ロッテ先発・ジョニー黒木に対して、近鉄は、2回、無死二、三塁と絶好の先制のチャンス。しかし、礒部が浅いライトフライに倒れると、吉岡はスクイズを敢行するもファールで失敗の後、三振。続く的山も三振に倒れ、結局、無得点。すると、その裏、ロッテは、一死一塁から、吉鶴がライトオーバーのタイムリー三塁打を放ち、1点を先制。続く3回には、ボーリックがライトスタンドへ23号ソロを叩き込み、2点目を追加。ジョニー黒木は、疲労性の右足首痛で下半身に力が入らない苦しい投球ながらも、要所を締め、7回を無失点で切り抜けると、8回からは、吉田−藤田−ウォーレンがノーヒットリリーフを見せ、完封リレーを達成。ジョニー黒木は13勝目をマークし、これで防御率でもトップに立った。一方、敗れた近鉄は、これで引き分けを挟んで今季2度目の7連敗となった。

GS神戸:オリックス13勝9敗
F  020000001  3
BW 00060000×  6
勝:川越9勝7敗
負:ガンちゃん11勝9敗
 
川越、プロ初の無四球完投勝利!
日本ハムは2回、二死一、二塁の場面で野口の当たりはショートライナー。これを小川が落球した上、二塁へ悪送球を犯し、労せずして先制点をあげると、更に、金子がセンター前にタイムリーを放って、この回、2点。2点を追うオリックスは4回、日本ハム先発・ガンちゃんを攻め、一死二、三塁とすると、日高がライトオーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、同点。この後、嘉勢の四球、ハイツ田口のヒットで満塁とすると、谷が右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、勝ち越しに成功。更に、この後、で2つの四球で満塁とした後、大島も押し出しの四球を選んで1点を追加し、この回、一挙6点。投げては、先発・川越が、フォークとスライダーの制球が良く、3回以降は快調な投球を展開。9回に、で1点を失ったものの、プロ初の無四球完投で9勝目を飾った。

 
8月の月間MVP発表!
この日、8月の月間MVPが発表された。セ・リーグ打者部門は、通算1000本安打を達成するなど、.409 11本 31点と打ちまくった江藤(広島)が4年ぶり3度目の受賞。投手部門は、4完投で4勝をあげ、防御率1.84、40三振と安定した数字をマークしたルーキー・上原(巨人)が初受賞となった。一方、パ・リーグは打者部門は不調のチーム状態で、一人気を吐いて.337 8本 25点を記録した中村(近鉄)が8年目にして初の受賞。投手部門は、4勝負けなしで、0.69と言う抜群の防御率をマークした豊田(西武)が初受賞となった。