球界トピックス

8月31日


東京ドーム:巨人10勝13敗
D  000000000  0
G  02100221×  8
勝:岡島1勝1敗
負:人斬り抜刀斎7勝5敗1S
本:ニックン15、仁志7、今夜の松井さん32
 緊急登板・岡島、準完封の快投! 巨人、今季初の7連勝!
首位中日との天王山とあって、是が非でも3連勝したい巨人だったが、茂雄は、またも清原をサードに起用し、左太腿を痛めているニックンを強行出場させてまで、名手・川相をベンチに幽閉する地獄オーダーを展開! この日の先発は、200勝に1つでも近付きたいにも拘わらず、今季、ことごとく茂雄のヘッポコ采配により白星を潰されている斎藤雅だったが、相変わらずのこの仕打ちに愕然。案の定、不安感一杯の斎藤雅は、いきなり初回から、ヒットと四球で二死一、二塁のピンチを迎えると、ここで内転筋を痛めるアクシデントに見舞われ、早くも降板する緊急事態! 急遽登板となった岡島は立浪を歩かせて、満塁としたものの、続くピンキー井上を三振にとり、何とか、このピンチを凌ぎきると、5回までノーヒットに抑えるなど、今季最高の投球を展開! 打っては、2回、二死満塁のチャンスを作ると、仁志がライト前に2点タイムリーを放ち、先制。続く3回には、先頭の今夜の松井さんの四球、マッスル千代の富士のヒットで、一、三塁とすると、ミスターゲッツー・清原は、恐怖のゲッツーを回避する為、待球戦法。これが功を奏して四球を貰って、満塁となった所で、ニックンがセンターへ高々と犠牲フライを打ち上げて、1点を追加。5回には、ヒットで出たマルちゃんに対して、名手・川相が代走として登場! その川相が、6回から、その儘、サードの守備についた事により、巨人は一気に上昇ムード! 岡島が二死二塁のピンチで今季3ホーマーを浴びている天敵・ゴメスを三振にとる気迫の投球を見せると、その裏、ニックンが左中間スタンドへ球団7000号となる15号ソロ、仁志も左中間スタンドへ7号ソロを叩き込み、2点を追加。7回には、松井さんがバックスクリーン右へ特大の32号ソロ! 続く名手・川相がレフト前へ会心のヒットを放つと、マッスル千代の富士が死球を食らって、無死一、二塁。ここで山田のワイルドピッチで川相が三進したものの、マッスル千代の富士が二進出来なかった事で、ゲッツーの恐怖が解き放たれなかった清原は、ゲッツーよりはマシとばかりに空振りの三振。続くニックンが歩いて、満塁とすると、二死後、投手の岡島が自らを楽にするセンター前タイムリーを放ち、この回も2点を追加! 更に、8回には、後藤がヒット、松井さんが四球の後、得点圏打率.400と驚異の打棒を誇る名手・川相がセンター前にしぶとく落とすヒットを放ち、ついに打率を3割台に! 満塁となった所で、マッスル千代の富士がレフトへ軽く犠牲フライを打ち上げて、ダメ押しの8点目! 岡島は、結局9回まで2安打8三振で無失点に抑える準完封と言う完璧な内容で今季初勝利! 巨人は今季初の7連勝で、首位中日に3ゲーム差にまで詰め寄った。  

甲子園:阪神15勝8敗
C  001000000  1
T  00000120×  3
勝:遠山2勝0敗1S
負:菊地原2勝4敗
S:福原8勝6敗7S
本:桧山7、大豊9
 
大豊、久々のスタメン4番で決勝9号!
広島は、3回、阪神先発・中込尊師から、緒方が二塁打を放つと、続く東出のセンター前タイムリーで1点を先制。阪神は、広島先発・河野の前に5回まで2安打無失点と抑えられていたが、6回、二死から桧山がバックスクリーンへ7号ソロを叩き込み、試合を振り出しに戻した。7回から、中込に代わってマウンドに上がった遠山がピシャリと抑えると、その裏、四球の坪井を二塁に置いて、6月9日以来のスタメンで今季初の4番に座った大豊が右中間スタンドへ9号2ランを放ち、勝ち越し! 遠山が8回も0点で凌ぐと、9回からは、この所、抑えに定着している福原が登場。粘る広島に、無死一、二塁のピンチを迎えた福原だったが、その後は、代打・町田,キムタク,西山と三者連続三振にきってとり、7セーブ目をマーク。敗れた広島は借金は20となった。

静岡:横浜9勝12敗
S  030001000  4
YB 000000100  1
勝:山部5勝4敗
負:偽サムライ・阿波野2勝7敗1S
S:高津1勝1敗23S
本:スミス19
 山部、投打に渡る活躍! 高津、リーグトップタイの23S!
ヤクルトは、2回、制球の定まらない横浜先発の偽サムライ・阿波野を攻め立て、ヒットと2つの四球で二死満塁とすると、投手の山部がセンター前に先制の2点タイムリー! 更に、続く宮本がレフト線へタイムリー二塁打を放ち、この回、3点。6回には、スミスが左中間スタンドへ19号ソロを放り込み、1点を追加。投げては、先発・山部が緩急を巧みに使った投球で横浜マシンガン打線を6回まで3安打無失点と翻弄。しかし、迎えた7回、2本のヒットで一、二塁とされると、進藤のタイムリーで1点を失ってKO。ここで代わった五十嵐がポゾ,佐伯の代打攻勢を封じ込めると、8回には先頭の石井タクローを歩かせたものの、波留,鈴木なおのり,ローズと三者連続三振と言う好リリーフを展開! 9回からは、守護神・高津がきっちり3人で抑え、リーグトップタイの23セーブ目をマークした。

千葉マリン:ロッテ10勝10敗1分
H  010001121  6
M  010000100  2
勝:星野8勝6敗
負:ジョニー黒木12勝8敗
本:松中19、初芝20、井口10
 ダイエー、球団創設初のマジック20点灯!
ダイエーは、2回、松中がライトスタンドへ19号ソロを放ち、1点を先制すると、その裏、ロッテも負けじと、初芝の20号ソロで同点。その後、ダイエー・星野,ロッテ・ジョニー黒木の投げ合いで1−1の儘、迎えた6回表、ダイエーは、ヒットと2四死球で二死満塁のチャンスを掴むと、J.マッケンジーの打席でジョニー黒木が痛恨のワイルドピッチを犯し、勝ち越しに成功。続く7回には、村松がタイムリー二塁打を放ち、1点を追加。粘るロッテは、その裏、一死二、三塁とすると、小坂がセンター前にポトリと落とすタイムリー。三塁走者・松本に続いて、二塁走者・酒井も本塁を狙ったものの、村松の好返球とJ.マッケンジーの好ブロックでタッチアウト。これで流れを引き戻したダイエーは、8回、二死一、三塁から、途中出場の大越が右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、2点を追加すると、9回には井口の10号ソロが飛び出して、ダメ押し。最後は、セーブがつかない場面ながらも、ペドラザがきっちり抑え、逃げ切った。これで、ロッテは再び自力優勝が消滅ダイエーには、球団創設以来初(南海時代を含めると26年ぶり)となる待望のマジック20が点灯した!

西武吹き抜けドーム:西武14勝8敗
F  000000120  3
L  000100000  1
勝:ガンちゃん11勝8敗
負:石井11勝7敗
本:小笠原21
 ガンちゃん、完投で11勝目! 西武、自力V消滅!
0−0で迎えた4回裏、西武は、小関,エセネオエセ松井の連打の後、金村弟が四球を選び無死満塁のチャンスを作ると、高木大がレフトへ犠牲フライを打ち上げて1点を先制。1点を追う日本ハムは毎回の様に走者を出しながら、3併殺を喫するなど、西武先発・石井を攻めあぐねていたが、7回、二死三塁とすると、金子の当たりはサードへのボテボテのゴロ。これが幸いして、結果的にタイムリー内野安打となり、同点に追い付くと、続く8回には、ヒットの石本を一塁に置いて、小笠原がライトスタンドへ21号2ランを叩き込み、勝ち越しに成功! 投げては、先発・ガンちゃんが再三ピンチを迎えながらも、要所を抑える丁寧な投球で4回の1点のみに抑え、完投で自己最多タイの11勝目をマーク。石井も完投を果たしたものの、打線の援護がなく3連敗…。西武は、これで自力優勝が消滅した。

大阪ドーム:近鉄9勝12敗2分
BW 600012020 11
Bu 000200020  4
勝:川越8勝7敗
負:佐野3勝8敗1S
本:プリアム16、ローズ37
 大乱調・佐野、6失点で1回もたずにKO!
この日、試合前に横山ノック大阪府知事が始球式に参加。近鉄先発・佐野とのマウンドでのハゲ頭ツーショットは場内の笑いを誘ったが、その横山ノックが、その儘、マウンドに残ったのではないかと錯覚させる程、佐野が大乱調! いきなり、3四死球で無死満塁とすると、藤井のショートゴロを吉田が二塁へフィルダースチョイスを犯して、まず1点。更に、続くプリアムが左中間スタンドへ16号グランドスラム! 更に、一死後、小川,五十嵐に連打を浴びて、佐野は1回もたずにKOとなった。この後、オリックスは三輪がスクイズを決めて、この回、大量6点。近鉄は、4回に、ローズの2試合連続となる37号2ランで反撃するものの、1回途中からのロングリリーフとなったマットソンが中盤に捕まり、3番手・宇高も2失点と、試合をぶち壊した。オリックス先発・川越は、8回途中まで投げ4失点ながら、大量点に守られて8勝目をマーク。オリックスは、これで対近鉄戦6連勝となった。尚、この日、鈴木一朗が再び精密検査を受けた所、骨には異常がないものの、全治までに更に10日間を要する見込みで復帰は9月半ば頃までズレ込む事になりそうだ。この日、安打数でついにエセネオエセ松井に抜かれ、トップから陥落。5年連続守ってきた最多安打のタイトルは、ほぼ絶望的となった。