球界トピックス

7月11日


東京ドーム:巨人10勝5敗
C  001000000  1
G  02000010×  3
勝:上原11勝3敗
負:デハート0勝1敗
S:槙原1勝1敗15S
本:チュウ4
 
力投、上原11勝目! 広島、悪夢の12連敗!
この日も、茂雄は、相も変わらず、名手・川相を幽閉する地獄オーダーを展開。巨人先発・上原は、今まで、川相不在ながらも投げ続けてきたツケが溜まったのか、立ち上がりからストレートが走らない苦しい展開で、初回、いきなり、一死一、三塁と言うピンチを迎えると、2回にも、無死一、二塁の大ピンチ。何とか、ここを切り抜けた巨人は、その裏、来日初先発となった広島先発・デハートから、先頭のマッスル千代の富士が死球で出ると、続くソーサ元木のライト線への二塁打で、無死二、三塁のチャンス。ここで、ニックンがセンター前にタイムリーを放って、2点を先制。2点を貰った上原だったが、依然として、キレが戻らず、二死二塁からキュラソ星人にセンター前へタイムリーを浴びて、1点差に詰め寄られた。川相不在で繋がりの悪い巨人は、4回二死一、二塁、5,6回には満塁のチャンスを掴みながらも、追加点が奪えない拙攻続き。そして、迎えた7回、あまりの拙攻に、最早、一発賭けるしかないと察知したチュウがレフトスタンドへ4号ソロを放り込み、待望の1点を追加。川相不在と言う事で、死力を尽くして投げてきた影響で、肩で息をする程にまで疲れ切った上原は、8回一死二塁のピンチを切り抜けた所で降板。9回からマウンドに上がった守護神・槙原は、ピシャリと締めくくり、15セーブ目。上原は、7連勝で11勝目をマークした。しかし、この日も、巨人は、13残塁の拙攻と大きな課題を残し、決して手放しで喜んではいられない内容だったが、茂雄は、そんな事には、まるで気にかける様子もなく、今後も、川相を幽閉する模様だ。敗れた広島は、とうとうこれで12連敗となってしまった。

ナゴヤドーム:中日10勝5敗
T  001000000  1
D  000000002× 2
勝:霊感投手・落合3勝4敗2S
負:リベラ1勝1敗11S
 
李ボンジョム、サヨナラタイムリー! 中日、7連勝!
阪神は、3回、矢野がピッチャー前にセーフティバントを試みると、これをアゴくらが一塁へ悪送球して、矢野は二塁へ。すると、続くブロワーズがセンター前に弾き返して、1点を先制。阪神先発・織田裕二の前に6回まで0点に抑えられてきた中日は、7回に、ようやく反撃。福留,李ボンジョムの連打と、坪井のエラーで二、三塁とした所で、織田裕二をKO。代わってマウンドに上がった田村は、ここをきっちり断ち切って、ピンチを逃れた。そして、迎えた土壇場9回裏、先頭のピンキー井上が今岡のエラーで出ると、代走・大西がすかさず二盗を敢行。矢野の送球が逸れる間に、大西は一気に三塁へ。渡辺が歩いて、一、三塁となった所で、鈴木がライトへ犠牲フライを打ち上げて、ついに同点。更に、この後、渡辺が二盗を決めると、李ボンジョムがレフト前にサヨナラタイムリー! 劇的な勝利を収めた中日は、これで7連勝となった。

山形:横浜7勝8敗
S  1004000010  6
YB 0210120001× 7
勝:偽サムライ・阿波野1勝4敗1S
負:山本2勝4敗2S
本:稲葉2、谷繁3、波留8、真中4
 
石井タクロー、サヨナラタイムリー! 横浜、今季初の貯金で3位浮上!
初回、中井美穂の旦那・古田のタイムリーで1点を先制された横浜は2回、進藤、福盛のタイムリーで逆転に成功すると、更に、3回にも、ハマの大馬人・駒田のタイムリーで1点を追加。2点を追うヤクルトは、4回、稲葉の2号2ランで同点とすると、更に、代打・スミスのタイムリー二塁打、真中の犠牲フライで2点を勝ち越し。5回に1点を返した横浜は、6回、先頭の谷繁がライトスタンドへ3号ソロを放って、同点とすると、二死後、今度は波留がレフトスタンドに8号ソロを放り込み、逆転に成功。横浜は、9回からササキ様を投入する必勝リレーを展開したものの、ヤクルトは、一死から、真中が右中間スタンドへ4号ソロを放って、土壇場で振り出しに戻し、延長戦に持ち込んだ。迎えた10回裏、横浜は、先頭のメカゴジラが二塁打を足がかりに、一死満塁のチャンスを作ると、石井タクローがセンター前に弾き返して、劇的なサヨナラ勝ち! これで、横浜は、阪神と入れ替わりで3位に浮上した。

札幌:西武9勝8敗
M  010015013 11
L  04240202× 14
勝:豊田3勝3敗
負:後藤4勝5敗
本:ポール4,5、金村弟5、吉鶴2、初芝16、堀4
 ポール、2ホーマーで打撃戦制す! ロッテ、2ヶ月ぶりの3連敗! 
2回に1点を先制された西武は、その裏、ジンターのタイムリーで同点に追い付くと、なおも、一、二塁の場面でポールがバックスクリーンに飛び込む4号3ランを放って勝ち越し。西武は、続く3回には2点、更に、4回には金村弟の5号3ラン等で4点を追加し、ワンサイドゲームの様相を呈してきた。しかし、ロッテは、5回に吉鶴の2号ソロで1点を返すと、続く6回には、初芝の16号2ラン、堀の4号3ランと、一発攻勢で、3点差まで詰め寄った。その裏、西武は、ポールが左中間スタンドへ、この日2本目となる5号2ランを放ち、再び、流れを引き戻した。6点差で迎えた9回、粘るロッテは、西崎を相手に小坂のタイムリー、堀の2点タイムリーで、3点差まで詰め寄り、なおも一発が出れば同点と言う所まで追い詰めたが、反撃もここまで。西武は今季チーム最多の14得点で逃げ切った。敗れたロッテは、約2カ月ぶりの3連敗となった。

福岡ドーム:ダイエー12勝5敗1分
F  000000000  0
H  02003000×  5
勝:水田1勝0敗
負:生駒2勝7敗
本:松中11、秋山8
 水田、プロ初先発初勝利!
ダイエーの先発は、プロ初先発となるルーキーの水田。水田は、初回、いきなり先頭の井出にヒットを打たれるなど、二死二、三塁のピンチを迎えたものの、田中を三振にきってとり、この場を切り抜けた。すると、ダイエーは、2回、ヒットのJ.マッケンジーを一塁に置いて、松中がライトスタンド中段へ11号2ランを放ち、2点を先制。更に、5回には、秋山の8号ソロ、浜名の2点タイムリーで3点を追加。2回以降、立ち直った水田は、7回まで無失点に抑える好投を見せて、吉田にマウンドを譲ると、吉田も、2イニングをピシャリと締める完封リレーを達成し、水田にプロ入り初勝利を献上した。これで全球団のルーキーにプロ初勝利を配給した日本ハムは、引き分けを挟んで、対ダイエー9連敗となった。

大阪ドーム:近鉄9勝6敗1分
BW 001004000  5
Bu 31700003× 14
勝:岡本7勝5敗
負:マーク2勝4敗1S
本:クラーク20、下痢ニール5、鈴木一朗17、谷4、中村19
 猛爆・なめとんのか打線、18安打14点で快勝!
近鉄は、初回、二死一、二塁のチャンスを掴むと、クラークがバックスクリーンへ先制の20号3ラン! 続く2回にも、高須のスクイズで1点を追加した近鉄は、下痢ニールの5号ソロで3点差とされた直後の3回には、鈴木のタイムリー二塁打等、打者12人6安打の猛攻で、大量7点を奪い、試合を決定付けた。オリックスは、6回、前日2死球を食らった怒りの鈴木一朗の17号3ラン、谷の4号ソロで、先発岡本を引きずり下ろし、香田,大塚まで引っ張り出したものの、8回の中村の19号で3ランでとどめをさされた。18安打14点となめとんのか打線(長嶋一茂命名)の爆発により、快勝した近鉄は、これでオリックスと並ぶ4位タイに浮上した。