球界トピックス

6月29日 T−D(甲子園)、YB−C(福井):雨天中止


東京ドーム:巨人5勝5敗
S  000000010  1
G  00100011×  3
勝:桑田5勝6敗
負:伊藤0勝3敗
S:槙原1勝1敗13S
本:今夜の松井さん23
 
桑田、投打に渡る活躍で5勝目! 松井さん、2戦連発23号!
巨人の先発は、味方打線との巡り合わせが悪く、ここ3試合勝ち星のない桑田。この日も、川相が幽閉される地獄オーダーで繋がりの悪い打線に見かねた桑田は、3回裏、自らライト線に執念の二塁打を放って出塁。この桑田の執念に報いたい巨人は、続く仁志が送って、一死三塁とした後、清水が右中間へ先制のタイムリー二塁打! 更に、この後、二死満塁と攻め立てたものの、あと一本が出ず、1点止まり。続く4回には、先頭のニックンがヒットを放ち、無死一塁のチャンスを掴むと、茂雄は、犠打世界記録を狙う川相を嘲笑うかの様に光山に送りバントを命じるも、川相と比べて遙かにバント技術の未熟な光山は、2球続けて失敗した挙げ句、三振。続く桑田、仁志も倒れ、結局、無得点。更に、5回には、一死一塁、6回には、またも桑田が二塁打を放って、二死二、三塁としながら無得点と、川相不在で繋がりが出ない弊害がモロに表面化する拙攻を繰り返す有様。しかし、桑田は、この拙攻にもめげず、川相不在の影響で、ランナーを出しながらも、要所を抑える粘りの投球。この桑田を見かねた今夜の松井さんは、7回、レフトスタンドへ23号ソロを放り込み、待望の1点を追加! しかし、直後の8回、ここまで、川相不在の影響で莫大な精神力を消耗し、疲労困憊となっている桑田に対し、ヤクルトは、一死一、二塁とすると、真中が三遊間を破るタイムリーを放って、桑田をKO。この後、巨人は、木村−ノリダー柏田−南の必死のリレーで、満塁のピンチを凌ぐと、その裏、一死一、三塁のチャンス。ここで、代打・岡村孝子の旦那・石井のサードゴロ併殺崩れの間に、三塁走者・川中が生還し、ダメ押し。最後は、槙原が3人で締めくくり13セーブ目。名手・川相がフル欠場するなど、茂雄のヘッポコ采配がありながらも、松井さんの打棒と桑田の好投に救われた格好となった巨人は、これで3連勝となった。尚、敗れたヤクルトだが、この日、エーカーの穴を埋める新助っ人投手として、3Aツーソン所属のリッチ・パチェラー投手(32)の入団を発表した。年俸は2400万円(推定)で、背番号は「23」。マイナーとは言え、通算120セーブの実績を持つパチェラーに対して、首脳陣は、高津に繋ぐセットアッパーとしての期待を高めているが、現在、ビザの発行が遅れており、来日は、来月中旬になる模様だ。

大阪ドーム:近鉄3勝7敗
L  001010000  2
Bu 01032200×  8
勝:品田1勝1敗
負:森3勝4敗
本:クラーク16、古久保1、エセネオエセ松井7
 
古久保、2年ぶり決勝3ラン! 品田、3年ぶり白星!
近鉄は、2回、クラークがレフトスタンド2階席に飛び込む2試合連続の16号ソロを放って1点を先制。直後の3回、西武は、ヒットと四球で一死一、二塁とすると、エセネオエセ松井がセンター前に弾き返して、同点。追い付かれた近鉄は、4回、2本のヒットで二死一、三塁のチャンスを掴むと、古久保がレフトスタンドへ2年ぶりとなる1号3ランを放って勝ち越し! 西武は、すかさず、5回に、エセネオエセ松井の7号ソロで応戦するも、近鉄は、その裏、吉岡の2点タイムリー、6回には、ローズの2点タイムリー二塁打と、着々と加点し、突き放した。投げては、1996年8月以来の先発となった品田が5回まで2点に食い止めると、6回以降は、バルデス−香田と繋ぎ、最後は、復活の守護神・大塚が3人で締めくくり、連敗を2でストップさせた。品田は、前回先発の時以来、約3年ぶりの白星。連勝が3で止まった西武は、再び借金生活に突入した。

ナゴヤドーム:オリックス6勝7敗
F  010000061  8
BW 000001022  5

勝:ガンちゃん6勝5敗
負:川越5勝4敗
S:下柳1勝0敗1S
本:鈴木一朗13、偽ソーサ15
 
ガンちゃん、対オリックス10連勝! 川越、8回で力尽く!
日本ハムは、2回、二塁打で出たオバンドーを三塁に置いて、根本がセンター前に先制タイムリー。その後、両軍、ランナーを出しながら、あと1本が出ない儘、迎えた6回裏、オリックスは、鈴木一朗がレフトスタンドへ13号ソロを放って、同点に追い付いた。更に、続く7回には、二死一、二塁から、小川がセンター前に弾き返すも、二塁走者・ペレスが井出の好返球の前に本塁憤死。ここまで粘りの投球で踏ん張ってきたオリックス先発のルーキー川越だったが、8回、一死から、サード五十嵐のトンネルでリズムを崩したか、続く小笠原にレフト前に勝ち越しタイムリーを浴びると、更に、田中、オバンドーに連打を浴びた後、偽ソーサに15号3ランを浴びてKO。この回、一挙、6点を失ったオリックスは、8,9回に2点ずつ返す粘りを見せたものの及ばず。日本ハム先発のガンちゃんは、完投を逃したものの、6勝目をマーク。これで、対オリックス戦に3年越しの10連勝を飾った。

千葉マリン:ロッテ6勝3敗1分
H  000000001  1
M  10002022×  7

勝:ジョニー黒木8勝3敗
負:カリメロ7勝4敗
本:初芝13、ニエベス3
 
ジョニー、粘投8勝目! ダイエー、またも拙攻で4連敗!
ジョニー黒木、カリメロのエース対決となったこのカード。主導権を握ったのは、ロッテ。初回、先頭の諸積がヒットで出ると、小坂が送って二進。ここで、イワオ画伯の当たりは、セカンドへ。これを浜名がバウンドを合わせられず打球はセンターへ抜ける間に、二塁から諸積が返って、1点を先取(記録はヒット)。その後、両投手の投げ合いで1−0の儘、迎えた5回裏、ロッテは、連打でチャンスを掴むと、酒井がライトフェンス直撃のタイムリー二塁打等で2点を追加。7回には、二死二、三塁から、またも酒井がライト前に2点タイムリーを放って、カリメロをKO。続く8回には、ダイエー2番手・ベン山田から、初芝が13号2ランを放って、ダメ押し。ジョニーは、8回までに7安打を浴びながらも、要所を抑える好投。最終回、ニエベスに一発を浴び、完封こそ逃したものの、完投でハーラートップタイの8勝目をマーク。ロッテは、これで今季最多の貯金5。一方、またも打線が奮わず、敗れたダイエーは、これで4連敗となり、ロッテに3.5差と詰め寄られた。

 
中谷、視力障害で引退の危機!
視力障害から、引退の危機に立たされている事が明らかになっている中谷だが、その原因が、この日、球団から公表された。5月29日、二軍の仲間とバーベキューを食べに行った際、中谷の携帯電話が鳴っているのを確認したある選手が「電話が鳴ってるぞ」と、約20m程、離れた位置にいた中谷に向かって、その携帯電話を投げつけたところ、これに気付かなかった中谷の左目を直撃したと言うのだ。これにより「左脈絡膜破裂と黄斑部出血」と言う、物を見つめると凝視した部分がぼやけてしまう症状に陥った中谷の左目は、2.0もあった視力が、一気に0.08まで低下し、眼鏡等による視力矯正も不可能との事。篠原トレーナーは「ぼやける部分が小さくなる事はあっても、完全になくなる事はないだろう。右目を鍛えて、慣れるしかない。1ヶ月しか経っていないので、選手生命については何とも言えない」とコメントしているが、同箇所の故障歴を持つスポーツ選手の例がない事もあり、復帰の見通しは、限りなくゼロに近いと見られている。中谷自身は、快方の兆しがなければ、今オフにも引退の覚悟を固めている模様だ。

 
「ポスト李ボジョム」リリアーノと仮契約
中日は、この日、メキシコシティ・レッドデビルズ所属のネルソン・リリアーノ内野手(35)と仮契約を結んだ事を発表した。年俸は契約金込みで2000万円(推定)、背番号は「64」。スイッチヒッターで二塁を中心にどこでも守れる万能選手のリリアーノは、不調の李ボンジョムをフォローすべく期待されている模様。来月7日にも、来日予定。