球界トピックス

6月23日


ナゴヤドーム:中日6勝7敗
G  300000020  5
D  01102013×  8
勝:人斬り抜刀斎3勝2敗1S
負:木村3勝2敗
S:岩瀬4勝1敗1S
本:ゴメス18、福留6
 
木村、痛恨の決勝ボーク! 巨人、早くも貯金消滅!
昨夜のマルちゃんの守備を見て、流石に危ないと思ったか、茂雄は、マルちゃんを外して、再び清水を2番レフトに戻した。また、ソーサ元木がスタメンから外れ、川相のスタメンかと思いきや、茂雄がそんな気の利いた事をする筈もなく、サードは後藤であった。更に、先発投手は、人斬り抜刀斎相手にも拘わらず、デセンスと言う、いかに谷間とは言え、勝つ気がないとしか思えないオーダー。これは、序盤から攻めるしかないと巨人は、初回、一死一、二塁から、無冠の帝王・清原がライト線へタイムリー二塁打を放って、先制すると、マッスル千代の富士が詰まりながらもライト前にタイムリー。更に、この後、後藤が犠牲フライを放って、この回3点。しかし、心配されたデセンスが、川相不在の影響も重なって、予想通りの投球を展開。初回こそ、二死一、二塁のピンチを切り抜けたものの、2回に、人斬り抜刀斎にタイムリーを浴びて1点を失うと、3回には、無死満塁と言うピンチを迎えて、早々とKOとなった。代わった三沢は、このピンチは、李ボンジョムの犠牲フライによる1点のみで切り抜けたものの、5回に、ゴメスの18号ソロを浴びて、同点に。たたみかける中日は、李ボンジョム、ピンキー井上の連打で、一気に勝ち越し。更に、7回には、福留が6号ソロを放って、2点差とした。2点を追う巨人は、8回、二死満塁とすると、マッスル千代の富士のタイムリーで同点に追い付いたものの、その裏、茂雄は、昨夜も2イニングを投げて疲労気味にも拘わらず、木村を投入。案の定、疲れの癒えない木村は、いきなり無死満塁のピンチを迎えると、痛恨のボークを犯して、勝ち越し点を許し、更に、この後、音にタイムリー二塁打を浴びて、この回3失点。最後は、岩瀬の前に抑えられ、連勝は4でストップ。遅過ぎた川相投入と、無謀な先発起用がたたった巨人は、1日にして早くも貯金が消滅した。人斬り抜刀斎は、5月13日以来の3勝目をマーク。

神宮:ヤクルト6勝7敗
C  110120001  6
S  10030031×  8
勝:宮出2勝3敗
負:長谷川1勝1敗
S:高津1勝0敗12S
本:緒方15,16、キュラソ星人13、町田6
 
広島、無念の逆転負け! 神宮球場17連敗!
広島は、初回、緒方が通算100号となる先頭打者アーチを放って、1点を先制。その後、1点を取り合って迎えた4回には、キュラソ星人がライトスタンドへ13号ソロを放って、再び2点のリードをつけた。しかし、その裏、先発・紀藤が突然乱れ、一死から、四球と2本のヒットで満塁とすると、真中にタイムリーを浴びて1点差。続く宮本に押し出し四球を与えて同点とされると、更に、スミスに犠牲フライを浴びて、勝ち越された。直後の5回、この回、代わったばかりの宮出から町田がレフトスタンドへ6号2ランを放って、逆転に成功。しかし、粘るヤクルトは、連続四球で一、二塁のピンチを作ると、代わったキク山田から、ペタジーニが左中間を破るタイムリー三塁打を放って、再び逆転。更に、この後、辻にもタイムリーが飛び出すと、8回に、ペタジーニのタイムリーで1点を追加。広島は、9回、ヤクルト守護神・高津から、緒方のこの日2本目の16号ソロで1点を返したものの、反撃もそこまで。これで、広島の神宮球場での連敗は17と伸びた。

横浜:横浜7勝5敗
T  000100003  4
YB 30000600×  9

勝:川村7勝3敗
負:織田裕二4勝7敗
本:ローズ19,20、和田3、ブロワーズ7、矢野2
 ローズ、2ホーマー! 阪神、ついに借金生活!
横浜は、初回、石井タクロー、波留の連打で一、三塁とすると、鈴木なおのりの内野ゴロの間に1点を先制。更に、続くローズがレフトスタンドへ19号2ランを放って、この回3点。3点を追う阪神は、4回、和田がレフトスタンドに3号ソロを放って、2点差とするものの、横浜先発・川村の前に攻めあぐね、追加点が取れない。一方、阪神先発・織田裕二も2回以降、追加点を与えない踏ん張りを見せていたが、迎えた6回、突如爆発したマシンガン打線に捕まった。一死から、まずローズが、この日2本目となる20号2ラン。更に、この後、7連打が飛び出して、一気に大量6点を奪って、織田裕二はKOとなった。川村は、大量リードにも拘わらず、完投目前の9回、ブロワーズ、矢野と2ホーマーを浴びる昨年の被弾王の名に恥じない働きを見せて、マウンドを島田に譲ったものの、4連勝で7勝目をマーク。敗れた阪神は5連敗で、5月1日以来の借金生活に突入した。

藤井寺:近鉄6勝6敗
M  001002420   9
Bu 020032201× 10
勝:バルデス2勝3敗8S
負:ハートグレイブス0勝2敗
本:ボーリック15、ローズ20、クラーク13、小坂2
 
的山、サヨナラタイムリー二塁打! ボーリック不敗神話、ついに終結!
近鉄は、2回、二死から、吉岡、的山の連打で一、三塁とすると、高須が右中間を破るタイムリー三塁打を放って、2点を先制。直後の3回、ロッテは、初芝の右中間フェンス直撃のタイムリー二塁打で1点差に詰め寄ったが、近鉄は5回、吉田の犠牲フライ、ローズのタイムリーで3点を追加。ロッテは、6回、ボーリックの15号が飛び出すと、ここまで12連勝中と言う不敗神話の存在で、突然、活気づき、この回、更に、堀のタイムリー二塁打で1点を追加。その裏、2点を返されたものの、7回には、無死満塁のチャンス。ここで、初芝の犠牲フライ、ボーリックのタイムリー三塁打、佐藤の犠牲フライで、4点を奪い、一気に同点に追い付いた! 追い付かれた近鉄は、その裏、ローズ、クラークの連続アーチで、すかさず突き放すも、直後の8回、ロッテは、何と小坂に2号2ランが飛び出して、またも振り出しに戻した。迎えた土壇場9回裏、ロッテは、名前がかっこいいハートグレイブスを投入。名前がかっこいいだけに期待されたハートグレイブスだったが、これに対して、近鉄は、いきなり先頭のローズが二塁打で出塁。その後、二死一、二塁した所で、的山の打球は右中間へ。これがタイムリー二塁打となって、近鉄がサヨナラ勝ちを収め、連敗を4でストップした。名前がかっこいいハートグレイブスが誤算となったロッテは、ボーリック不敗神話についにピリオドを打った。

西武吹き抜けドーム:西武4勝10敗
BW 10000002001  4
L  02000000100  3
勝:ウィン4勝1敗2S
負:デニー0勝2敗3S
 
五十嵐、決勝犠飛! 松坂先発も、西武4位転落!
この日は、霊感投手・松坂vs星野と言う「ドカベン プロ野球編」でのリアルタイム対決が実現! 勿論、松坂の代打や、鈴木一朗の登板など、ふざけた事は起こらない好ゲームが展開された。オリックスは、初回、一死三塁のチャンスを掴むと、ここで前回、松坂に3三振を喫した鈴木一朗がレフトへあっさりと犠牲フライを打ち上げて1点を先制。1点を追う西武は、2回、3連打で満塁とすると、中島の2点タイムリーで、すかさずで逆転に成功。松坂は、4回の鈴木一朗との対決では8球粘られた末に、9球目をセンター前に弾き返されたものの、7回まで2安打に抑える完投ペース。しかし、8回、オリックスは、一死一、二塁とすると、ハイツ田口がレフト前にタイムリーを放って、同点。更に、小川が歩いて満塁とした後、大島の犠牲フライで逆転に成功。9回を投げきった松坂の黒星を消さないと、また堤オーナーにどやされる、と危惧した西武ナインは、9回裏、エセネオエセ松井がタイムリーを放って、何とか、松坂の黒星を阻止。なおも、二死一、二塁と言う事で、その儘、サヨナラ勝ちで白星点灯といきたかったが、金村弟はセンターフライに倒れ、試合は延長に突入。迎えた延長11回表、オリッックスは、鈴木一朗のヒットを皮切りに3連打で無死満塁とすると、一死後、五十嵐がレフトへ犠牲フライを打ち上げて、勝ち越し。最後は、ウィンが締めて、延長戦を制した。西武は、これで、オリックス戦5連敗となった。

東京ドーム:日本ハム5勝9敗
H  122022000  9
F  110000011  4
勝:篠原6勝0敗
負:建山0勝3敗
本:松中9、J.マッケンジー9
 
打線爆発、今季最多の16安打! ダイエー、球団新の貯金15!
序盤から点の取り合いとなったこの試合だったが、常に主導権を握っていたのは、ダイエーだった。初回、吉永のタイムリーで先制すると、追い付かれた直後の2回には、松中がライトスタンド中段へ9号ソロを放り込み、勝ち越し。更に、井口にもタイムリーが飛び出して1点を追加。その裏、すかさず、1点を返されるも、3回には、J.マッケンジーの2点タイムリー、5回に、またもJ.マッケンジーがレフトスタンドへ9号2ラン、6回には、小久保の犠牲フライ、J.マッケンジーのタイムリーと着々と加点。日本ハムは、4回途中で、ダイエー先発・若田部をKOしたものの、2番手・篠原の前に沈黙。8,9回に1点ずつ返すのがやっとだった。今季最多の16安打で快勝したダイエーは、貯金を球団史上最多の15に伸ばした(南海時代に遡ると、実に31年ぶり)。一方、敗れた日本ハムは、今季2度目の4連敗。

 
マック鈴木、今度はロイヤルズへ!
マリナーズからメッツに移籍したばかりのマック鈴木だったが、メッツの不手際により、ロイヤルズに移籍する事が決定した。マイナーに再調整をさせる際には、ウェーバーにかけなければならないにも拘わらず、どこも獲得に動かないだろうと踏んで、鈴木を3Aで調整させようと図ったメッツだったが、メッツの予測に反して、ロイヤルズが動いたと言う次第…。僅か1週間で3つのユニフォームを着る事となった鈴木は「どうなるか分からないが、メッツよりはチャンスがあると思う」と前向きなコメントを残して、ニューヨークを去った。