球界トピックス
6月22日 S−C(神宮),YB−T(横浜),Bu−M(藤井寺):雨天中止
ナゴヤドーム:中日5勝7敗
G 120000200 5
D 001011000 3
勝:木村3勝1敗
負:アゴくら1勝3敗
S:槙原1勝1敗12S
本:ゴメス16、17
名手・川相、貴重な押し出し四球! 巨人、55日ぶりの貯金1!
この日は、1番・仁志、2番・ソーサ元木と言う一見まともに見えるが、実は、6番レフトにマルちゃん、7番ショートにニックンと言うハイリスクなオーダーだった! 19日と違い、名手・川相が不在でフォローのきかないマルちゃんの拙守による失点の可能性を考えるだけでゾッとした巨人ナインは、初回、一死満塁のチャンスを掴むと、マッスル千代の富士のボテボテサードゴロの間に1点を先制。続く2回には、一死一、二塁から、ソーサ元木のタイムリー、今夜の松井さんのフェンスギリギリの大きな犠牲フライで2点を追加。中日先発の山本昌は、この回で早くもKOとなった。マルちゃんの所に打たせてはいけないと、投球の幅を縮められた巨人先発・桑田は、2回まで4四球の苦しい投球を展開。迎えた3回裏、中日は、その狭められた桑田の投球パターンを読んだゴメスが右中間へ16号ソロを放って、反撃。続く4回には、一死から、代打のエラー王・種田が三塁線を破り、ついにマルちゃんの所へ打球が! マルちゃんは、おぼつかない足取りながら、何とかこれを処理し、誰が守っても二塁打の当たりを二塁打に留めたが、場内は、たかだかこれだけの事に騒然。しかし、これでレフト前ヒットなど、絶対打たせられない状況を迎えてしまった桑田は、続く李ボンジョムには、際どい所を突き過ぎて、歩かせたものの、福留、関川と打ち取って、このピンチを脱出。5回、ヒットを放ったマルちゃんに代走・後藤が送られた事で、レフトにも打たせられると喜んだ桑田だったが、その心理から内角攻めを読んだゴメスが2打席連続となる17号ソロをレフトスタンド中段へぶち込んで、1点差と詰め寄った。川相不在とマルちゃん逆効果で苦しい投球をしていただけの桑田だったが、これで限界と勘違いした茂雄は、よせばいいのに、6回から入来祐を投入。しかし、川相不在で不安感一杯の入来祐に対して、中日は、二死から、福留がレフト線へ二塁打を放つと、続く関川がセンター前に弾き返すタイムリーを放ち、ついに同点。更に、当たっているゴメスを迎えた所で、茂雄は南にスイッチを図るも、マウンドに向かった投手コーチがファールラインをまたいだ後と言う事で認められないと言う大ボーンヘッド! このルールを茂雄同様に忘れていた佐々木球審は、その続投を受け入れようとしていたが、これに星野監督が猛抗議! 佐々木球審の背中を突き飛ばすなど、本来なら退場を宣告されてもおかしくない程の猛抗議をかました星野監督だったが、明らかに自分のミスと言う事で、佐々木球審は何も言い返す事は出来ないのだった。かくして、続投となった入来祐だが、この茂雄のボーンヘッドにより、一旦気持ちが切れてしまった為、右中間へヒットを浴びて、一、三塁のピンチ。しかし、ここで、ようやく入来祐からスイッチした南は、立浪を三振に斬ってとり、何とか、この場を凌いだ。同点に追い付かれた巨人は、直後の7回、ソーサ元木のヒットと清原の四球で一死一、二塁のチャンスを掴むと、ここで代わった岩瀬から、マッスル千代の富士がレフトへ大飛球。これをレフトの李ボンジョムが、目測を誤ってバンザイ。これがタイムリー二塁打となって、勝ち越し! 二、三塁となって、敬遠される事がミエミエにも拘わらず、茂雄は、岡村孝子の旦那・石井を無駄使い。案の定、石井が歩かされると、茂雄は、すかさず代走・川中を投入。この回、既に、ソーサ元木にも代走・永池を送っており、清水も6回に使用済。相変わらず、先の展開をまるで考えずに選手を大量浪費する茂雄のヘッポコ采配が炸裂した事で、ここで追加点をあげないと、かなり苦しい展開になるにも拘わらず、初回二死満塁、5回二死一、二塁と、この日、再三のチャンスで大ブレーキのニックンは、ここでもあっさり凡退し、二死。流石に、やばいと察知した茂雄は、ここまで干しながらも、あまりの大量浪費で野手が捕手の村田善を含めて2人しか残っていないと言う事で、渋々、名手・川相を投入! 代打成功率62.5%、得点圏打率.353を誇る川相の打棒を恐れた岩瀬は、まともな勝負が出来ず、くさい所を攻めるも、類い希なる選球眼を誇る川相には、まるで通じず、結局、押し出しの四球を与えて、大きな1点を失った! 茂雄は、川相を守らせる事なくベンチに下げる暴挙を犯したが、この川相の執念で掴んだ追加点に報いるべく巨人ナインが奮起! その裏からマウンドに上がった木村が、7,8回をきっちり抑えると、9回からは、守護神・槙原が締めくくり、4連勝をマーク。巨人はこれで、実に4月28日以来の貯金1となった!
西武吹き抜けドーム:西武4勝9敗
BW 000110000 2
L 000000000 0
勝:川越5勝3敗
負:森3勝3敗
本:鈴木一朗12
森、新・悪送球伝説! 川越、2度目の完封勝利!
西武は、初回、先頭の大友が右中間を破る三塁打を放ち、いきなりの先制のチャンス。しかし、小関、エセネオエせ松井と連続して内野ゴロに倒れると、金村弟も三振で、結局、無得点。0−0で迎えた4回表、オリックスは、先頭の鈴木一朗がレフトスタンドギリギリに飛び込む3試合連続の12号ソロを放って、1点を先制! 続く5回には、死球とヒットで無死一、二塁のチャンス。ここで、右中間真っ二つと言うとんでもない悪送球で打者走者まで本塁へ導いた伝説の男・森が、今度は、三遊間真っ二つと言うとんでもない牽制悪送球をやらかして、新たな伝説を築いた後、場面は、一死二、三塁となると、大島のピッチャーゴロの間に1点を追加。オリックス先発のルーキー川越は、初回のピンチを切り抜けると、それ以降は、キレのいいストレートを駆使して、安定した投球を展開。7回の一死一、二塁のピンチも、ブロッサー、伊東と連続三振で切り抜けるなど、西武の反撃を許さず、結局、散発3安打で、今季2度目の完封勝利で5勝目をマーク。相変わらず、貧打の西武は、これで今季7度目の完封負けとなった。
東京ドーム:日本ハム5勝8敗
H 000000600 6
F 000000000 0
勝:カリメロ7勝3敗
負:ガンちゃん5勝5敗
本:秋山6
カリメロ、1安打完封! 小久保にバント、執念の王采配実る!
ダイエー先発のカリメロは、立ち上がりから絶好調で、ビッグステーキ打線を翻弄。バッタバッタと三振の山を築いて、6回までノーヒットピッチングを展開。一方、日本ハム先発のガンちゃんも、ダイエーが誇るスーパーダブルチャンス打線に対して、6回まで2安打に抑える好投。0−0で迎えた7回表、ダイエーは、先頭の柳田のヒットで出ると、続く吉永のセカンドゴロでゲッツーと思いきや、焦ったショート田中が金子からの送球を落球。これで無死一、二塁とすると、ここで打席に入った不振の小久保に対して、王さんは、何と送りバントを指示! 小久保は、1球目は失敗したものの、2球目をきっちりキャッチャー前に転がすと、野口がこれを三塁へフィルダースチョイス。無死満塁となった所で、J.マッケンジーがライト前にタイムリーを放ち、ついに均衡を破った。更に、この後、松中がライト線へ2点タイムリー二塁打を放つと、続く秋山がレフトスタンド中段へ6号3ランをぶち込んで、この回、一挙6点。完全に試合が決まった事で、あとは、カリメロのノーヒットノーランが注目されたが、その裏、先頭の井出がいきなり左中間へ二塁打を放って、記録は消滅。しかし、「ノーヒットノーランをやるとロクな事はない」とサバサバした調子のカリメロは、気落ちする事もなく、許したヒットは、結局、この1安打のみ。12三振を奪う力投で、今季2度目の完封を収めたカリメロは、ハーラートップに並ぶ7勝目をマークした。尚、ダイエーは、この日、新助っ人として、マシュー・ランデル投手の入団を発表した。1995年にドジャースからのドラフト指名を蹴って、ルイスクラーク州立大学に進んだランデルは、大学時代16勝2敗と活躍。ダイエーは、このランデルを2軍で育成する方針との事。背番号は「60」で、年俸は推定480万円。
新助っ人、パチェラー獲得内定!
ヤクルトは、この日、エーカーの穴を埋める新助っ人として、アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下3Aツーソン所属のリッチ・パチェラー投手の獲得を内定させた。メジャー通算5勝1敗、防御率5.05と言う実績のパチェラーは、変化球が武器の技巧派。今季は、メジャー登板はなく、3Aで0勝4敗12Sの成績。若松監督は、山本と並ぶ中抑えとしての起用を考えている模様。