球界トピックス

6月8日


東京ドーム:巨人4勝5敗
D  0000020300  5
G  0010012003× 8
勝:三沢1勝2敗
負:中山1勝1敗
本:今夜の松井さん17、関川1、立浪1、無冠の帝王・清原5
 
清原、意地のサヨナラ3ラン!
この日は、中日先発が左腕の山本昌だからと言って、最早、そんな理由で外される様な選手ではなくなった筈の清水に代わって、何を血迷ったか、キャッチャーの村田善をレフトに回して2番に入れると言う複雑怪奇オーダー! 現在、巨人の一軍ベンチには、外野手が今夜の松井さん,マッスル千代の富士,清水の左トリオの3人しかいないと言う異常事態で、右の外野手は皆無。また、内野手登録ながら外野を守れる後藤、川中が、いずれも左打者と言う事で、村田善に白羽の矢が立ったと思われる。かつて使った、レフト仁志と言う策は、結果として、川相を出す事になる為に、真っ先に切り捨てたのは想像に難くない。しかも、よりにもよって、村田善を清水のいた2番に、適性の事など考えなしに入れる辺り、「清水が外れても2番は打たせない」と言う川相への嫌がらせには余念がない茂雄であった。また、例によって、川相幽閉策の為に、ケガ人のソーサ元木、ニックンが強制出場させられるのも相変わらずであった。川相不在で、繋がりのある攻撃が出来ない事を察知した松井さんは、3回、自らのバットで決めるべく、高めのボール球を激振! これがライトスタンドへ飛び込む17号ソロとなり、1点を先制! 5回には、一死から松井さんが歩いたものの、続く無冠の帝王・清原は、本領発揮の併殺打で追加点ならず。ここまで、川相不在と言う絶望的な状況で、ランナーを出しながらも、粘って無失点の投球を続けてきた巨人先発・桑田だったが、川相不在による莫大な精神力の消耗により、疲労困憊となった6回、関川にライトスタンドへ1号2ランを浴びて、逆転を喫した。その裏、一死二塁の場面で、ニックンのショートゴロの際、二塁走者・マッスル千代の富士が飛び出してタッチアウトとなるボーンヘッドがあり、二死一塁とした所で、茂雄は、この日、一軍に昇格した新助っ人・マルちゃんを投入。これを見た星野監督は、山本昌から人斬り抜刀斎にスイッチ。これに対して、マルちゃんは、7球粘って四球を選ぶと、続く代打の岡村孝子の旦那・石井が、ファースト後方にポトリと落ちる幸運なタイムリーヒットを放って、同点! 続く7回には、この回からマウンドに上がった3番手・岩瀬に対して、途中から守備に入っていた後藤、今夜の松井さんが連続ヒットで、無死一、三塁のチャンス。ここで、清原が大方の予想を裏切らず、サードゴロ。松井さんがスタートを切っていた為にゲッツーとはならず、一死二、三塁となると、中日は、マッスル千代の富士を歩かせる満塁策。ここで、チャンスにしか打てないソーサ元木が、待ってましたとばかりバットを折りながらも三遊間を破る勝ち越しのタイムリーヒットを放ち、岩瀬をKO。ここで4番手に霊感投手・落合がマウンドに上がった所で、茂雄は、図らずもベンチに残っていた清水を投入すると、清水は、センターへきっちり犠牲フライを打ち上げて、1点を追加。直後の8回、好投を見せていた2番手・木村が先頭の李ボンジヨムを歩かせ、立浪を迎えた所で、相変わらず、左対左に固執する茂雄は、考えなしにノリダー柏田を投入。しかし、これが裏目。立浪にライトスタンドへ1号2ランをぶち込まれ、試合は再び振り出しに…。更に、続く関川も歩かせた所で、茂雄は、入来祐(ヒゲを剃りました)を投入するも、中日は、一死満塁とランナーを溜めた後、福留が前進守備の一、二塁間を破るタイムリーを放って、勝ち越し。土壇場9回裏、中日は、守護神・ぷよぷよSUNを投入する万全の逃げ切り体勢。これに対して、巨人は、一死から、ここまでインケツ続きだった清原が、左中間へ二塁打を放って意地を見せると、続くマッスル千代の富士のショートへの高いバウンドのゴロが内野安打となって、一死一、三塁。ソーサ元木が打席に入った所で、ぷよぷよSUNが痛恨のワイルドピッチを犯して、思いもよらぬ形で同点に。ソーサ元木が三振に倒れ、二死となって、ここで打席には、途中から守備に入っていた名手・川相! 得点圏打率.353を誇る名手・川相の脅威の打棒を恐れた中日は、勝負を避けて、敬遠策をとると、これが見事に成功。続くチュウは、三振に打ち取られ、試合は延長に突入した。迎えた10回裏、二死一塁で、打席には松井さんと言う場面で、何を血迷ったか、一塁走者の仁志が二盗。一塁が空いた事で松井さんは、当然のごとく歩かされると、清原の打席で、中山が、この日、チーム4個目となるワイルドピッチを犯して、一、三塁。ここで清原がレフトスタンド上段へ打った瞬間にホームランと分かる5号3ランを叩き込んで、劇的なサヨナラ勝ちを飾った。

横浜:横浜4勝6敗
S  100000000  1
YB 00000002×  2
勝:川村5勝3敗
負:高木4勝3敗
S:ササキ様1勝0敗14S
 
横浜、激震! ローズ、突如の引退表明! 
横浜・ローズが「調子がいいからこそ、辞めるのに一番いい時だ。もう野球は十分やった。これからは家族と楽しみたい」と突如の引退表明。実は、1週間前から今季限りの引退を申し出ていた事が発覚。球団側の必死の慰留もローズの決意が固く、了承する事が明らかになった。一方、右足首の捻挫で戦線を離脱していたヤクルト・土橋が、都内の病院で診察を受けた結果、右足首関節靱帯損傷」と思いのほか重傷だった事が判明。右足首内側の靱帯中央部の軟骨が剥離しており、4週間はギプスによる固定が必要とあって、前半戦の復帰は、ほぼ絶望的となった。試合前から、両軍に激震が走ってこのカード、先制したのはヤクルト。初回、先頭の岩村がセンター前ヒットを放つと、すかさず宮本が送って二進。二死後、中井美穂の旦那・古田がタイムリー二塁打を放ち、1点を先取。投げては、先発・高木が6回まで2四死球を出しただけのノーヒットと言う快投。7回二死から、ハマの大馬人・駒田にライト前に弾き返され、記録が途絶えると、続くポゾにもヒットを浴びて、一転してピンチを迎えたものの、何とか切り抜け、7回まで無失点。しかし、横浜は、8回、谷繁、波留のヒットで二死一、三塁とすると、鈴木なおのりが一、二塁間をしぶとく破る同点タイムリー。更に、続くローズが三遊間を破るタイムリーを放って、勝ち越し。こうなれば、いつものパターンで、9回からは、ササキ様が三人で締めくくり、14セーブ目をあげた。殊勲のローズは、引退表明をしたばかりなのに「これだから、野球は辞められないよ」とジョークをかますなど、ご機嫌な様子を見せていた。

大阪ドーム:阪神6勝3敗
C  200010000  3
T  01030040×  8
勝:メイ5勝3敗
負:山内3勝3敗
本:キムタク2、新井2、ブロワーズ6、佐々木1
 
メイ、12三振の力投で5勝目! 阪神、再び2位浮上!
広島は、初回、キムタク、新井の連続アーチで2点を先制。一方、阪神は、2回、ディアスのエラーで1点差に詰め寄ると、4回には、二死から、ヒット2本と四球で満塁とした所で、田中がライト線へ走者一掃の逆転タイムリー三塁打! 逆転された広島は、直後の5回、二死から、代打・朝山がヒットで出ると、すかさず二盗。ここで緒方がライト前にタイムリーを放って、1点差に詰め寄った。3−4の儘、迎えた7回裏、阪神は、先頭のブロワーズが6号ソロを放って、貴重な追加点をあげると、更に、佐々木の1号2ラン、坪井のタイムリーが飛び出して、ダメ押し。投げては、先発メイが7回まで3失点ながら、12三振を奪う力投を見せると、8回からは、福原−リベラと繋いで、広島の反撃を断ち切った。対広島4連勝を飾った阪神は、広島と入れ替わりで再び2位に浮上した。

福岡ドーム:ダイエー5勝5敗
F  000000000  0
H  00200010×  3
勝:カリメロ5勝3敗
負:ウィッテム5勝4敗
S:ペドラザ7S
 
完封リレーで5連勝! ダイエー、今季最多の貯金7!
日本ハムは、初回、ダイエー先発・カリメロの立ち上がりを攻め、いきなり無死満塁の大チャンス。しかし、ここでカリメロは、田中、偽ソーサを連続三振に斬ってとると、オバンドーもレフトフライに打ち取って、このピンチを脱出。0−0の儘、迎えた3回、ダイエーは、ヒットの柳田を柴原が送って、一死二塁とすると、浜名がセカンドの頭を越えるタイムリーを放って、先制点をあげると、更に、二死一、二塁とした後、この日、誕生日を迎えたJ.マッケンジーがセンター前にタイムリーを放ち、1点を追加。更に、7回には、2つの四死球で二死一、二塁とすると、主砲・小久保が三遊間を破るタイムリーを放ち、貴重な追加点。カリメロは、2回以降もランナーを出しながら、要所を抑える投球で8回まで無失点で切り抜けると、9回からはペドラザが締めて、逃げ切った。日本ハムは、3度の満塁のチャンスを逃すなど、14残塁の拙攻で3連敗。一方、ダイエーは、今季初の5連勝で、貯金を最多の7とした。

GS神戸:オリックス6勝4敗
L  000100010  2
BW 50120100×  9
勝:星野4勝4敗
負:石井3勝4敗
本:ハイツ田口2
 
ハイツ田口、満塁弾! 星野、完投で4勝目!
初回、オリックスは、ヒットの小川を塩崎が送って、一死二塁とすると、鈴木一朗がセンターに弾き返して1点を先制。更に、プリアムのヒット、ペレスの四球で二死満塁とした所で、ハイツ田口がレフトスタンドへ飛び込む2号満塁ホーマーを放ち、この回、一挙5点。更に、3回には、谷のタイムリーで1点を追加して、西武先発・石井をKO。4回に、ジンターのタイムリーで1点を返されたものの、その裏、大島の2点タイムリーで、すかさず突き放すと、6回には、プリアムのタイムリーで1点を追加。投げては、先発・星野が、得意のスローカーブが冴えて、西武打線を翻弄。8回に、塩崎のエラーで1点を失ったものの、6安打2点に抑える好投を見せ、完投で4勝目を飾った。オリックスは今季3度目の3連勝。一方、西武は、阪神から移籍してきたウメさんを早速スタメン起用するなど、打線のテコ入れを図ったが、そのウメさんが4タコに終わるなど、功を奏さず、またも貯金が消滅した。

ナゴヤドーム:近鉄4勝5敗
M  010001002  4
Bu 000000000  0
勝:ジョニー黒木6勝3敗
負:小池4勝2敗
本:佐藤2
 
ジョニー、8回無失点で6勝目! 近鉄4連敗!
ロッテは、2回、佐藤がレフトポール際に飛び込む2号ソロを放って、1点を先制。6回には、一死から、小坂がセンター前ヒットで出ると、すかさず二盗。ここでイワオ画伯がライトフェンス直撃のタイムリー二塁打を放ち、1点を追加。5回まで僅か1安打の力投を見せていたロッテ先発のジョニー黒木は、6,7,8回と連続して先頭打者を出しながら、ことごとく併殺に斬ってとる粘りの投球を展開。すると、9回には、酒井、小坂のタイムリーでダメ押しの2点を追加。その裏からは、ウォーレンがマウンドに上がると、3人でピシャリと締めくくり、完封リレーを達成。敗れた近鉄は引き分けを挟んで今季2度目の4連敗となった。

 
5月の月間MVP発表!
この日、5月の月間MVPが発表された。セ・リーグ打者部門は、.372 5本 19点と阪神躍進の原動力となった新庄(阪神)が10年目にして初の受賞。投手部門は、3勝0敗の成績に加え、史上67人目のノーヒットノーランを達成した佐々岡(広島)が受賞となった。パ・リーグは、オリックス勢が独占。打者部門は、一時は17打席ノーヒットと言う事もありながら、.414 4本 21点の成績を残した鈴木一朗が6シーズン連続8度目の受賞、投手部門は、1完封を含む2完投、3勝0敗 防御率1.97と言うルーキーの川越が、霊感投手・松坂(西武)らを抑えて、受賞を果たした。

 
柳沢←→伊藤、交換トレード成立!
巨人の栄えある逆指名第1号選手・柳沢と、とオリックス・伊藤の交換トレードが正式に決定した事が発表された。中継ぎ不足が解消されていない巨人と、捕手不足のオリックスの利害が合致したとの事だが、捕手不足は、巨人の方が遙かに深刻なのではなかろうか…。それにも拘わらず、若手の小田をあっさりと見切ってファームに幽閉、吉原と柳沢を放出して、残っている捕手はチュウ、光山とロートルばかり…。村田善に至っては、外野までやらせる始末で、自前の捕手を育てようと言う意向は、全く感じられない。これで貰ってきた投手が、これから何年も働けるかと言えば、これまた35歳と老い先短い伊藤。その場凌ぎ以外の何物でもない巨人のお粗末な補強であった。尚、伊藤は、体を急激に冷やすと、アレルギー性の発疹が出るようになっているとの事で、しばらくファームで調整し、回復次第、一軍に昇格の予定。茂雄は「スターターとしても考えています」と先発での起用も匂わせたが、このトレード、果たして、吉と出るか!?