球界トピックス

5月29日


恐るべし! 阪神、怒濤の殺人野球!

2回、ニックンが左足に死球

ジョンソン、元木にタックル

右足を押さえうずくまる元木

4回、チュウが左膝に死球

もんどり打って倒れるチュウ

5回、松井さんが右肘に死球

メイに詰め寄る松井さん

松井さん、怒りのサヨナラ打

東京ドーム:巨人3勝6敗
T  000200000  2
G  010010001× 3
勝:木村1勝0敗
負:福原4勝3敗2S
本:ブロワーズ5
 
阪神殺人野球に、松井さん、怒りのサヨナラ三塁打!   
この日から、ニックンがスタメンに復帰し、いよいよ川相幽閉策が強固なものとなってきたこの試合。しかし、そのニックンが、2回、左足に死球を食らうアクシデント。川相を出したくない茂雄は、その儘、ニックンに出場を強要するのだった。ニックンの死球により、一死一、二塁となった所で、チュウが三遊間を破るタイムリーを放って、1点を先制。1点を追う阪神は、4回、先頭のブロワーズがレフトスタンド上段へ3試合連続となる5号ソロを放って、同点。更に、ジョンソンが四球を選び、桧山のファーストゴロの間に二進。続く今岡のショートゴロで、無謀にも三塁へ突っ込んだジョンソンを見たニックンは、すかさず三塁へ転送するも、川相と違い、まだ甘さの残るせいか、これがワンバウンド。ソーサ元木が、これを前に弾いた所へ、ジョンソンはスライディングをするどころか、猛タックルをかます暴挙! ソーサ元木は、このプレイで右太腿を痛めたものの、川相を出したくない茂雄は、その儘、ソーサ元木に出場を強要するのだった。しかし、続く矢野の打球は、そのソーサ元木の右を襲う痛烈なゴロ。足が痛くて動けないソーサ元木が、この打球に追いつける筈もなく、むざむざ勝ち越し点を与えてしまうのだった。あまりの惨状に茂雄も、流石に観念。投手が左のメイとあって、後藤を投入する訳にもいかず、渋々、名手・川相を投入するのだが、仁志をサードに回して、川相にセカンドを守らせるかと思いきや、何と、川相にサードを守らせると言う、信じがたい大暴挙! 不慣れなポジションだろうが、1つでもエラーでもしようものなら、また外す口実が出来ると言う腹か!? その裏、一死から、川相が、ライト前にうまい流し打ちのヒットを放ったものの、足がイカれているニックンはあえなく三振。ここで、前の打席で先制タイムリーを放っているチュウが打席入ったが、これに対して、阪神先発・メイは、チュウの左膝の皿を直撃! 理由は不明だが、茂雄は、ここでもチュウに無理矢理、出場を強要した上、次のピッチャーの打順で、よりによって、代打・永池と言う信じがたい采配を展開し、むざむざ得点のチャンスを逃すのだった。これに怒ったチュウがやってられるか!と造反したのかどうかは分からないが、茂雄は、代走も出してやらなかったくせに、次の回からは、光山にマスクを被らせると言う訳の分からない展開。続く5回には、一死から、清水がレフト線へ二塁打。続く今夜の松井さんの打席で、二塁走者・清水が好スタートをかけると、この盗塁を阻止すべく、メイは、松井さんの右肘へストレートを直撃! この日、3個目の死球の上に、清水の盗塁阻止と言う目的がミエミエで、しかも右肘直撃、とあって、あの温厚な松井さんが「本気でむかついたよ!」と、マウンドに詰め寄りかけ、場内は騒然となった! この松井さんの咆吼に震え上がったメイは、続く清原にセンター前へ弾き返されると、マッスル千代の富士には、同点となる押し出し四球。サードとは言え、川相がバックにいる事で、安心感で一杯の巨人中継ぎ陣は、今までが嘘の様な好投を展開し、追加点を与えないと、阪神も、7回から、遠山−福原と繋いで、2−2の儘、試合は土壇場9回裏に突入した。一死から、清水がライト前に弾き返して出塁した所で、打席には松井さん。松井さんは、5回の死球の影響で、右肘には何重にもテーピングを巻いており、しびれてフルスイングが出来ないからと、7回には、セーフティバントを試みる程の状態だったが、この場面で痛みを堪えて、激振! 打球は、右中間を凄まじい速さで破ると、清水が一塁から一気に生還し、サヨナラ勝ちとなった! 尚、8回途中からマウンドに上がった木村は、7年目にして、プロ初勝利!


千葉マリン:ヤクルト4勝6敗
D  000000000  0
S  00010000×  1
勝:川崎2勝3敗
負:武田3勝2敗
 
川崎、4安打完封! デカ、決勝犠飛!   
ヤクルト川崎、中日武田の両先発が順調な立ち上がりを見せ、0−0の儘、試合は、中盤に突入した。4回裏、ヤクルトは、先頭の中井美穂の旦那・古田が二塁打を放つと、続くペダシーニが歩き、土橋が送って、一死二、三塁。ここでデカの当たりは、センター頭上を襲うライナー。これを関川がジャンプして好捕したものの、犠牲フライとなって、古田が楽々と生還し、1点を先制した。武田は、これ以降は、踏ん張り、追加点を与えない好投を見せたものの、川崎は、その上を行く投球を展開。シュートが冴えた川崎は、僅か4安打の三塁を踏ませない内容で、1ヶ月ぶりの2勝目を完封で飾った。

広島:広島4勝5敗
YB 000320100  6
C  000100000  1

勝:森中1勝0敗
負:横山2勝2敗
本:ポゾ5、ハマの大馬人5、鈴木なおのり10
 
小桧山、無念の降板! 森中、プロ初勝利!   
横浜は、3回、一死一、二塁から、ポゾがバックスクリーンに飛び込む5号3ランを放って先制。その裏、町田のタイムリーで1点を返されたものの、5回には、ハマの大馬人・駒田がレフトスタンドへ5号2ランを放り込み、中押し。横浜先発、呪いの背番号「19」から解き放たれた被満塁弾マシン・小桧山は、4回まで好投を続けてきたものの、5回二死から、キムタクの打球を右手に直撃! 勝利投手まで、あと一人と言う所で、無念の降板となった。ここから、緊急リリーフとなった森中が好投。9回までの41/3回を1安打に抑える完璧な内容で、3年目にして、プロ初勝利となった。広島の連勝は、3でストップとなり、再び4位転落となった。

福岡ドーム:ダイエー7勝3敗
L  001200001  4
H  000000000  0

勝:星野1勝2敗
負:ホンコン倉野0勝1敗
S:木村1勝1敗1S
本:垣内8、ジンター4
 
星野、意地の力投でプロ初勝利!
西武は、3回、垣内がレフトスタンドへ8号ソロを放って先制すると、4回には、ヒットの高木大を一塁に置いて、ジンターがバックスクリーンに飛び込む4号2ラン! 投げては、ドラフト同期とは言え、3歳も年下の霊感投手・松坂に「仏の顔も3度までですよ」などと言われてしまった先発のルーキー星野が、4回まで、二塁も踏ませぬ、意地の力投を展開。5回には、無死二、三塁と言うピンチを迎えながら、村松、林を連続三振に斬ってとるなど、後続を断ち切った。しかし、6回、突如、左足太腿に張りを訴えて、無念の降板。しかし、この後を繋いだ、デニー−橋本−木村が、それぞれ好投。9回には、中島の犠牲フライでダメ押し点を追加し、完封リレーで、星野にプロ初勝利を献上した。これで、ダイエーの対西武戦の連勝は、5でストップとなった。

GS神戸:オリックス3勝5敗
F  000001000  1
BW 000000000  0

勝:山原2勝2敗
負:マーク0勝2敗1S
S:立石1勝0敗1S
本:小笠原10
 立石、プロ初セーブ! オリックス、今季5度目の完封負け!
オリックスは、初回、二死一塁とした所で、プリアムの当たりはライト前へのフライ。これを偽ソーサがスライディングキャッチするも、ボールがグローブからポロリ。しかし、完全捕球の後の落球とされて、アウトのジャッジ。仰木さんの抗議も虚しく、判定が覆る事はなかった。以降、山原、マークの両先発の投げ合いで0−0で迎えた6回表、日本ハムは、一死から、小笠原がライトスタンドへ10号ソロを叩き込んで1点を先制。シュールストロムが右肩の違和感を訴え、二軍落ちと言う緊急事態に陥っていた日本ハムだったが、7回から、好投を続けていた山原からスイッチした、ルーキーの立石が、残り3イニングを無安打4三振と言う完璧なピッチングで切り抜けて、プロ初セーブ。結局、小笠原の一発による1点を、完封リレーで守りきった日本ハムは、首位ダイエーに再び0差と詰め寄った。オリックスは今季5回目の完封負け。

秋田:ロッテ3勝4敗
Bu 000020000  2
M  50401150× 16
勝:武藤2勝1敗
負:岡本5勝3敗
本:諸積2、イワオ画伯6
 
マリンガン打線、久々の爆発! 武藤、完投で2勝目!   
ロッテは、初回、一死から、小坂のヒット、イワオ画伯の二塁打で二、三塁とすると、初芝のサードゴロを中村がバックホームしするフィルダースチョイスにより、1点を先制。続く、ボーリックのタイムリー二塁打の後、高須、中村のエラー、酒井のタイムリーで、この回、一挙5点。更に、3回には、二死、一、二塁から、酒井、諸積のタイムリー等で、4点を追加し、近鉄先発の岡本をKO。近鉄は、5回に、武藤、ローズのタイムリーで2点を返すのが精一杯。ロッテは、その後も、諸積の2号ソロ、イワオ画伯の6号3ラン等で、着々と加点。15安打で16点を奪う猛攻で圧勝。投げては、武藤が今季初完投で2勝目を飾った。