球界トピックス
5月22日
甲子園:阪神5勝2敗
G 002001000 3
T 00120010× 4
勝:遠山1勝0敗1S
負:ノリダー柏田0勝1敗
S:福原4勝1敗2S
本:マッスル千代の富士16
木村、痛恨のワイルドピッチ! 遠山、10年ぶり白星!
流石に懲りたか、ようやく、1番・佐々木を辞めた茂雄だが、代わりに清水を入れるなどと言う事は、勿論やらず、またもスタメン8野手中、最も出塁率の低い後藤にトップバッターと言う重荷を背負わせるのだった。こんなオーダーでは、効率のいい攻撃が出来る筈もなく、攻めあぐねていた巨人だったが、3回、マッスル千代の富士がバックスクリーンへ3試合連続となる16号2ランを放って先制。巨人の先発は、この日、二軍から上がってきた中継ぎ要員の筈の西山。1,2回は、何とか無失点で切り抜けてきた西山だったが、3回、相変わらずの制球難で、2つの四球とヒットで満塁とすると、桧山に対して、得意の押し出し四球。続く4回にも、先頭の矢野を歩かせた所で、ノムさんが、先発・竹内を早くも諦め、代打・佐々木を投入。相変わらず、左対左に固執する茂雄は、ここで、西山を下ろして、ゲンちゃんを投入するも、佐々木に二塁打、続く坪井には死球を与えて、無死満塁の大ピンチとなると、慌てふためいた茂雄は、3番手にヒゲ入来を投入。これに対して、阪神は、一死後、新庄がライトへ犠牲フライを打ち上げて同点とすると、続くブロワーズが、三遊間をしぶとく抜いて、勝ち越し。1点を追う巨人は、5回、一番から始まる好打順ながら、茂雄が何も考えず左打者を4人も続けるオーダーを組んでいる為に、至極、容易に左のサイドスロー・田村を投入され、6回、一死まで、完璧に打ち取られるのだった。ここで、田村はお役御免となり、3番手の伊藤にスイッチすると、これに対して、岡村孝子の旦那・石井の打球は、高々と打ち上がったレフトへのフライ。フェンスギリギリながら、捕球体勢に入ったレフトの桧山に対して、ボールが落ちてくるのと同じタイミングでレフトスタンドの心ない巨人ファンから紙テープを投げ入れられた事により、桧山が、これを落球し、石井は二塁へと進んだ。不本意な形ながら、チャンスを掴んだ巨人は、続くソーサ元木が、センター前へヒットを放って、一死一、三塁。ここで得点圏打率.364
を誇る名手・川相が得意の粘りを発揮した後、叩きつけるバッティングでショートへ高いバウンドのゴロを放つと言う最低限の仕事をこなし、この間に石井が同点のホームイン。続く7回、9番から始まる打順で、調子の上がってきたヒゲ入来に対して、茂雄はケガ人のニックンを代打に送ると言う余計な手出し。結局、ニックンは、あっさり凡退。茂雄が何も考えず左打者を4人も続けるオーダーを組んでいる為に、この回から、至極、容易に投入されていた左の遠山は、この後も、後藤、清水と打ち取って、巨人はこの回も無得点。その裏、ヒゲ入来に代わって、マウンドに上がったノリダー柏田が、先頭のジョンソンを歩かせると、茂雄は、すかさず木村にスイッチ。木村は、二死一、三塁とした所で、田中への初球に、痛恨のワイルドピッチを犯し、最悪の形で勝ち越し点を失った。8回、巨人は、二死二塁から、ソーサ元木がライト前ヒット。次が、チャンスに強い男・名手・川相であるにも拘わらず、二塁走者・マッスル千代の富士は、強引に本塁へ突入する大暴走。ホームベースから、5mも前にして、ライト・坪井からの好返球が帰ってきて、マッスル千代の富士は、楽々とタッチアウト。巨人は、9回も、二死一、三塁と粘りを見せたものの、あと1本が出ず、ゲームセットとなり、またも最下位脱出のチャンスを逸した。尚、4番手としてマウンドに上がった遠山が、10年ぶりの勝利投手となった。
横浜:横浜4勝2敗
C 111010010 5
YB 10000731× 12
勝:斎藤タカシ4勝1敗
負:沢崎1勝1敗
S:高津1勝0敗7S
本:西山2、緒方10、鈴木なおのり8
マシンガン爆発! 6回、一挙7点で逆転勝ち!
初回、広島は、一死一、三塁のチャンスを掴むと、主砲・江藤が11球粘った末に、ライトへ犠牲フライを打ち上げて1点を先制。その裏、すかさず、ローズのタイムリーで追い付かれたものの、2回には、西山の2号ソロ、3回には、求道者・前田のタイムリー、5回には、緒方の10号ソロと、着々と加点。3点を追う横浜は、6回、先頭の鈴木なおのりが8号ソロを放ち、反撃の口火を切ると、更に、無死二、三塁と攻め立て、広島先発・高橋建をKO。代わってマウンドに上がった沢崎だったが、制球が定まらず、二死を取りながらも、代打・荒井に押し出し四球。更に、石井タクローの内野安打で同点とされると、波留にレフト線へ勝ち越し2点タイムリー二塁打を浴びて、続く鈴木なおのりにも、ライト線に2点タイムリー二塁打を浴びて、この回、一挙7失点。横浜は、7回にも、5安打を集中して3点を追加するなど、14安打12点の猛攻で、終わってみれば、ワンサイドゲームで快勝を収めた。
ナゴヤドーム:中日6勝2敗
S 001100000 2
D 020000001× 3
勝:岩瀬3勝0敗
負:川崎1勝3敗
本:山崎10、岩村1、ゴメス10
ゴメス、サヨナラ10号! 好リリーフ、岩瀬3勝目!
脇腹痛の李ボンジョム、右太腿肉離れの立浪がスタメンに復帰し、久々のベストオーダーとなった中日は、2回、復帰したばかりの立浪がセカンドへの内野安打で出塁すると、続く山崎がレフトスタンド中段へ10号2ランを放って先制。直後の3回、ピリッとしない中日先発の武田に対してヤクルトは、一死から、飯田、真中、中井美穂の旦那・古田の3連打で1点を返すと、続く4回には、岩村がライトスタンドへプロ初アーチとなる1号ソロをぶち込んで、同点。7回には、二死から、またも飯田、真中の連打でチャンスを作り、武田をKOするも、2番手・岩瀬の前に古田が三振。一方、中日は、ヤクルト先発・川崎の前に4回から8回までノーヒットに抑えられていたが、延長に突入かと思われた9回二死から、ゴメスがレフトスタンドに10号ソロを叩き込んで、サヨナラ勝ちを収めた。
東京ドーム:日本ハム4勝6敗
Bu 000030001 4
F 50000000× 5
勝:山原1勝2敗
負:マットソン4勝3敗
S:シュールストロム2勝1敗7S
本:田中8、野口2、クラーク9、村上1
初回の集中打で逃げ切り! 山原、1500日ぶり白星!
近鉄先発は、ナックルボーラー・マットソン。しかし、無風のドームで、ナックルが冴えないマットソンに対して、日本ハムは、本西、小笠原の連打で早くも1点を先制。一死後、田中が左中間へ7試合ぶりとなる8号2ラン。更に、二死二塁から、野口がレフトスタンドへ2号2ランを放って、この回、一挙、5点。大量リードを貰った日本ハム先発・山原は、4回までノーヒットの好投を続けていたが、5回、一死から、クラークに9号ソロを浴びると、続く礒部には二塁打、更に、村上に今季1号となる2ランを浴びて、瞬く間に2点差に詰め寄られた。マットソンは、2回以降は立ち直り、ランナーを出しながらも2回以降は無失点に抑える粘りの投球を展開。一方、日本ハムは、6回から、黒木−下柳と繋いで、近鉄の反撃を断ち切り、9回、守護神・シュールストロムを投入する万全の逃げ切り体勢。これに対し、近鉄は、一死から、礒部が、この日2本目の二塁打で出ると、続く村上が、センター前に弾き返して、1点差に詰め寄ったものの、反撃もここまで。続く、代打・安部がサードへの併殺打に倒れ、ゲームセットとなり、再び3位転落となった。山原は、丁度1500日ぶりの白星となった。また、日本ハムは、この日、左膝の故障で戦線離脱中のトムの穴を埋める新助っ人として、シャーマン・オマー・オバンドー一塁手兼外野手(29)の入団を発表した。背番号は64。身長2m、体重100kgと言う巨漢のオバンドーは、今季、メキシカンリーグで三冠を独占していた強打者。この日、オバンドーのフリー打撃を見た上さんは「広角打法の綺麗なスイングは日本向き」と、期待を寄せている。
福岡ドーム:ダイエー4勝3敗
BW 140060030 14
H 000200002 4
勝:川越3勝1敗
負:佐久本2勝3敗
本:鈴木一朗7、プリアム8
鈴木一朗、5年連続満塁弾! 川越、プロ初完投で3勝目!
オリックスは、初回、二死から、鈴木一朗、ペレス、プリアムの3連打で1点を先制。その裏、ダイエーは、一死満塁のチャンスを掴みながら、オリックス先発・のルーキー・川越の前に、松中、J.マッケンジーと連続三振に倒れ、無得点に終わると、直後の2回、オリックスは、一死満塁から、鈴木一朗がパ・リーグ初となる5年連続のグランドスラムを放って、早くも5−0と大量リード。ダイエーは、4回に、秋山のタイムリー等で、2点を返し、3点差に詰め寄ったものの、5回、プリアムの8号3ランを浴びるなど、一挙6点を失い、試合を決定づけられた。オリックスがは、今季チーム最多となる17安打14点で圧勝。川越は、4失点ながら、大量点に守られて、プロ初完投で3勝目を飾った。
千葉マリン:ロッテ6勝2敗
L 000000120 3
M 00220001× 5
勝:武藤1勝1敗
負:横田0勝3敗
S:ウォーレン0勝1敗8S
本:小坂1、大村4、ボーリック8
一発攻勢で競り勝ち! ロッテ、今季初の4連勝!
ロッテは、3回、小坂、大村の連続ホームランが飛び出して、2点を先制すると、続く4回には、ボーリックの2試合連続となる8号ソロ、清水のタイムリーで2点を追加。一方、西武は、不振の金村弟を6番に下げ、来日早々、霊感投手・松坂に不吉なジョークをかましたジンターを4番に入れる新オーダーで臨んだものの、ロッテ先発・武藤の前に6回まで2安打無得点。しかし、ようやく、7回、一死満塁のチャンスを掴むと、高木浩のセカンドゴロの間に、まず1点。8回には、2番手・藤田から、高木大、ジンターが連打。一死後、3番手・小林雅から、垣内のショートゴロの間に高木大が生還。更に、小関がライト前にタイムリーを放って1点差に詰め寄った。しかし、その裏、ロッテは、二死一塁から、大塚がタイムリー二塁打を放って、貴重な追加点を上げるとね最後は、ウォーレンが3人で締めて、競り勝った。ロッテは、これで今季初の4連勝となった。