球界トピックス

5月7日


東京ドーム:巨人1勝3敗
S  100001001  3
G  20001011×  5
勝:上原3勝2敗
負:川崎1勝1敗
S:槙原3S
本:土橋1、マッスル千代の富士10、真中1、ニックン3
 
川相、茂雄の陰謀打破! マッスル退場も連敗脱出!
5日の試合で、織田裕二から、左手に死球を受けた無冠の帝王・清原が、この日、都内の病院で診察を受けたところ、当初、骨には異常がないと言われていたが、左手甲小菱形骨亀裂骨折で全治3週間と診断されて、呆然自失。この診断結果にも、茂雄は、無理矢理出場させる心づもりで、登録抹消せずに、しばらく様子を見る予定との事。さて、茂雄の陰謀により、この日も、1割バッター・後藤をスタメンに置いてまで、川相を幽閉すると言う地獄オーダーの巨人は、試合前から重苦しいムードが漂っていた。巨人の先発は、今となっては、最も頼りになる存在の上原。一発病が蔓延する巨人先発陣にあって、唯一、被本塁打ゼロの上原だったが、川相不在から来る不安感の影響か、初回、よりにもよって、プロ初アーチを土橋に浴びてしまった。その裏、陰謀第二弾によって、相変わらず、3番の松井さんが、怒りの二塁打を放つと、皮肉にも、陰謀第二弾の筆頭刺客・マッスル千代の富士が、バックスクリーンへ飛び込む2ランを放って逆転に成功。1点のリードを貰った上原は、川相不在で多大なる精神力を注ぎながら、粘りの投球を展開。ニックンがあっさりゲッツーを放ってノーアウトのランナーを潰したり、後藤があっさり凡退したりと、川相不在の影響がそこかしこに露呈する拙攻を続けてきた巨人だったが、5回裏、二死二、三塁のチャンスを作ると、ヤクルトバッテリーは、次が清原と勘違いしたのか、マッスル千代の富士を敬遠する満塁策を選択。しかし、この日の5番は、岡村孝子の旦那・石井だった! 「しもたぁ〜っ! 清原とちゃうやんか!」と後悔しても時既に遅し…。「俺は清原とは違うんじゃ!」と強烈な睨みをかました石井にビビった川崎は、押し出し四球を与えてしまい、1点を追加。しかし、その矢先、今度は、真中に一発を浴びて、再び1点差に! ペタジーニ、スミス、デカ、池山と一発のある打者を封じ込めておきながら、こうも小兵打者に一発を浴びてしまうとは、川相不在による集中力の持続は、かくも困難と言う事か…!? 迎えた7回裏、インケツ続きの後藤が、幸運にも、ツーナッシングから死球を貰うと、続く清水もヒットを放って、無死一、三塁のチャンス。ここで、怒りの松井さんは、川崎の執拗なシュート攻めに食らいつき、粘った末、レフトへ高々とファールフライを打ち上げた。考えなしのデカがこれを安易にキャッチした為、タッチアップで三塁から後藤が返り、貴重な追加点となった! 続くマッスル千代の富士は、あっさりファーストへの併殺打に倒れたが、この際、右太腿の裏がつって、急遽、退場! トラさん、清原に続いて、マッスル千代の富士までも! 松井さんの4番を阻むと言う陰謀に関わった選手は、次々と消えていく運命なのか!? やはり、悪い事は出来ないものである。このマッスル千代の富士の退場により、後藤はライトへ回り、ソーサ元木がサードへ、そして、ついに名手・川相が茂雄の深い陰謀の闇をくぐり抜け、セカンドとして颯爽と登場したのである! この川相の登場により、巨人のムードは、一気に高まり、上原は、8回をピシャリ! その裏、ニックンにダメ押し3号が飛び出すと、最後は、守護神・槙原がマウンドへ! 久々に川相のいる場面での登板となった槙原は、実に生き生きとした表情で、ヤクルト打線を翻弄! 簡単に二死を取り、あと一人と言う所で、陰謀がことごとく裏目に出た茂雄の怨念か、ただでさえ慣れないポジションを守らされている川相の目の前で、謎のイレギュラーバウンドが起きた後、古田、ペタジーニと連打を浴びて1点を返されたが、最後は、名手・川相が華麗な守備を見せて、連敗脱出に成功した!

宇部:広島4勝3敗
D  000000100  1
C  00300000×  3
勝:横山1勝0敗
負:人斬り抜刀斎1勝1敗
本:江藤7、李ボンジョム4
 
江藤、場外弾! 横山、14三振でプロ初完投勝利!
立ち上がりから、精彩に欠ける中日先発・人斬り抜刀斎を相手に、広島は、3回、二死二塁の場面で、江藤がレフト場外に消える先制7号2ラン! 更に、キュラソ星人、求道者・前田が連打を浴びせて、1点を追加。投げては、先発・横山が、中日打線相手にバッタバッタと三振ショー! 6回に、李ボンジョムにレフトスタンドへ持っていかれ、完封こそ逃したものの、毎回の14三振を奪う力投で、5年目にして、プロ初完投勝利を飾った。これで、広島は、首位中日から、無傷の4連勝! 尚、ここまで、不調ながらも、巧みに敗戦投手をかわしていた人斬り抜刀斎だったが、ついに今季初黒星となった。

横浜:横浜4勝2敗
T  000000000  0
YB 37200301× 16
勝:斎藤タカシ2勝1敗
負:吉田豊1勝3敗
本:波留2
 
猛爆、マシンガン! タカシ、プロ初無四球完封!
初回から、横浜・マシンガン打線が爆発。波留の2号ソロで先制したのを口火に、中根のタイムリーで3点を挙げると、2回には、6安打を集中して、大量7点を追加! 2回にして、波留は、早くもサイクルヒットにリーチと言う異常事態が発生! なおも、止まらないマシンガンは、19安打で16点の猛攻。投げては、斎藤タカシが、大量点にも気を抜かず、黙々と力投。元祖・被弾王のタカシだけに、4戦連発中のジョンソンから、何発浴びるかも注目されていたが、ことごとく封じ込め、プロ入り初の無四球完封勝利を収めた。因みに、2回にしてサイクルリーチだった波留は、その後、2打席凡退した挙げ句、井上に代えられて、最後の打席を打たせて貰えず、サイクルヒットの望みを粉砕された。

千葉MS:ロッテ2勝4敗
BW 002010100  4
M  000000100  1
勝:川越2勝1敗
負:後藤1勝2敗
S:ウィン2勝1敗2S
 
ルーキー・川越、好投で2勝目! ロッテ4連敗!
3回、オリックスは、一死から、谷、松元の連打でチャンスを作ると、鈴木一朗があわやホームランと言うセンターフェンス直撃のタイムリー二塁打を放って、2点を先制。更に、5回には、一死一塁の場面で、ロッテ先発・後藤が一塁へ牽制悪送球をやらかして、一塁走者・松元が三塁まで進むと、またも鈴木一朗が、セカンドへ渋い内野安打を放って、1点を追加。更に、7回には、代打・小川のタイムリー二塁打でダメ押し。一方、ロッテは、オリックス先発のルーキー・川越の前に、6回までノーヒットと言う有様。7回に、小坂がしぶとく三塁線を破り、記録を断ち切ると、初芝にタイムリー二塁打が飛び出して、完封を免れたものの、反撃もここまで。8回からは、リリーフに立ったウィンに抑えられ、今季初の4連敗となった。

西武吹き抜けドーム:西武2勝4敗
H  002000000  2
L  000000000  0
勝:永井2勝0敗
負:潮崎4勝1敗
本:浜名2
 
ジンター、松坂に不吉発言! 永井、プロ初完封!
この日、野茂から「君なら日本で活躍出来るよ」と言われてきたと言う新外国人・アラン・ジンターの入団記者会見が行われた。ジンターは、松坂に会うなり「君は、日本の(元カブスの同僚の)ケリー・ウッズと聞いてきた」と激白。ウッズは、昨年、20三振を奪う快投などで13勝を挙げ、新人王を獲得しだけに、一見、最高の誉め言葉に聞こえるが、前半の酷使による反動で右肘を故障した挙げ句、今オフ手術を敢行、今季絶望となった上、ナイトクラブの駐車場で放尿して逮捕され、罰金を取られた男…と言う事を知っていたメジャー通の松坂は今後の自分を予感させる不吉な発言に「シヤレにならん!」と苦笑い。この二人には、早くも亀裂が生じてしまった可能性が! さて、試合の方だが、西武先発は、ここまで無傷の4連勝と言う潮崎。だが、3回、一死から柳田に三塁打を浴びると、すかさず、柴原にスクイズを決められ、まず1点。続く浜名には、ライトスタンドへ持っていかれ、あっという間に2点を先制された。以降は、8回まで無失点に抑え続けた潮崎だったが、ダイエー先発の永井は、これを上回る内容。永井は、フォークを中心に西武打線を翻弄。僅か3安打、三塁を踏ませぬ完璧に近い内容で、見事に完封勝利を収めた。2年目ながら、新人王の資格が残っている永井は、一躍、新人王レースに名乗りを挙げた格好となった。

大阪ドーム:近鉄4勝2敗
F  000001003  4
Bu 12221030× 11
勝:岡本3勝2敗
負:生駒1勝1敗
本:ローズ10
 なめとんのか打線爆発! ローズ・パ一番乗り10号!
4連敗中の近鉄だったが、この日は、序盤から、なめとんのか打線が爆発! 前回好投を見せた日本ハム先発・生駒の乱調をつき、初回、クラークのタイムリーで先制すると、2回には、満塁として、中村が押し出し四球。更に、またもクラークがピッチャー強襲のタイムリーを放って、早くも生駒をKO。以降、5回まで、毎回の8点を奪うなど、試合は、完全にワンサイドゲームとなった。投げては、先発・岡本が8回を投げて、小笠原の犠牲フライによる1点のみに抑える好投。9回に、リリーフ陣が連打を浴び、3点を失ったものの、19安打11点と言う大量点に守られて大勝。ようやく連敗をストップさせた。