球界トピックス
3月13日
東京ドーム:巨人1勝1敗 H 000100000 1 G 00001402× 7 勝:野村1勝0敗 負:篠原0勝2敗 本:秋山1、仁志1、無冠の帝王1 清原、驚異の復活満塁弾! 左膝の故障で、戦列を離れていた無冠の帝王・清原が、この日から、チームに合流。6回裏、一死満塁の場面で、後藤の代打として現れた清原は「ブランクのせいで、ピッチャーとの距離感もタイミングも分からなかった」と言いながらも、篠原の甘い初球をいきなり叩き、レフト上段へ飛び込む決勝満塁ホームランで、観客の度肝を抜いた! 清原は、「オープン戦のホームランでここまで嬉しいのも初めてですね。悪い面も一杯出てくるでしょうが、一つ一つ克服して、いい形で開幕を迎えられる様、頑張ります」と、開幕に照準を合わせた。この若大将・原コーチばりの劇的復活弾により、茂雄の脳裏には、岡村孝子の旦那は勿論、絶好調のトラさんの事すら、すっかり消え失せたと思われ、清原の開幕4番は、ほぼ決定したとみていいだろう。投げては「全ての球種を試した」と言う先発・桑田が、緩急をつけた丁寧な投球で、好調のダイエー打線を秋山のホームランによる1点に封じ込め、順調な仕上がりを見せた。尚、この日の2番は、またも清水だったが、ワンサイドゲームにより、特に弊害が出る事はなかった。モスラに送りバントをさせる場面等も見られ「1点差で勝つ野球」の片鱗は見られたものの、未だに、接戦での勝利がないだけに、まだまだ予断は許さない状況だ。
松山:オリックス0勝0敗1分 D 012130000 7 BW 411000001 7 本:ゴメス3 鈴木一朗、フル欠場! この日、出場する予定の鈴木一朗だったが、仰木さんの「出したいのはやまやまだが、万全になるまでは…、と言う事で…。今日は神戸に帰します」と言う説明通り、結局、フル欠場。試合前に、いつもより長めの時間を裂いて、サインをしまくっていた鈴木は「今日は、あれで、ファンにサービス出来たと思う。(出場については)全て監督に任せています」とのコメント。体調を整え、20日のヤクルト戦から、フル出場する予定となっている。 打線爆発も、星野監督不満爆発! 昨年同様の貧打ぶりに泣かされていた中日が、この日は、大爆発! 山崎が猛打賞、ゴメスが2試合連続ホームランなど、初の2桁安打で7点を奪ったが、チグハグな攻撃も目立った。また、エース・山本昌が3回を投げ9安打6失点と言う乱調ぶりもあって、「肝心な所で打って欲しい。今日は20点くらい入っていた」星野監督は渋い顔。
千葉マリン:ロッテ4勝0敗 S 210000020 5 M 02020002× 6 勝:近藤1勝0敗1S 負:五十嵐0勝1敗 S:川俣2S 本:ブレイディー1 ジョニー黒木、開幕へ手応え! 椎間板ヘルニアの手術をしたジョニー黒木が先発初登板。久しぶりの実戦で恐る恐る投げていた黒木は、2回で3点を失ったが、「強く投げられる感覚が戻ってきた」と言う3回には、下半身に力強さが戻り三者凡退に抑えた。「今日は6割くらいの出来だったけど、次に繋がる内容だったと思います。開幕には十分に間に合いますよ」と手応えを掴んだ黒木は、次回は中4日で5イニングの登板を言い渡されている。
横浜:横浜1勝1敗 Bu 012000301 7 YB 01702022× 14 勝:斎藤タカシ1勝0敗 負:赤堀0勝2敗 本:ローズ(YB)2、ハマの大馬人1、中村2,3 偽サムライ・阿波野好投! この日、放映された「筋肉番付」のストラックアウトで、「偽エビ投げハイジャンプ魔球」「偽大回転魔球」「偽分身魔球」を披露した偽サムライ・阿波野が、三者三振を含む2回を無安打無失点の好投を見せた。これで、オープン戦、3度の登板で未だに無失点。「別に0点に抑えようと思っている訳ではない。ピンチで登板すれば、1点で凌げるピッチングも必要だからね。攻めたり引いたり、色々考えています」と、阿波野は、満足そうな表情を見せていた。 赤堀、真っ青7連打! 今季から、本格的に先発転向し、期待のかかる赤堀だったが、横浜のマシンガン打線に捕まった! 2点のリードで迎えた3回裏、ローズ、ハマの大馬人の連続ホームラン等、7連打を食らって、この回、一挙7失点! また、11月31日を勝手に作った男・前川も、押し出し四球を与える等、大乱調。守備陣も、エラー続出と、いい所がなく、中村の2発のホームランも空砲に終わった。ヨッシャー佐々木は「投手を含めた守りを鍛え直す」と、終始、仏頂面だった。
甲子園:阪神1勝0敗 F 000010000 1 T 02200000× 4 勝:織田裕二1勝0敗 負:関根0勝1敗1S S:福原1S 本:今岡2、野口1 新オーダーで連敗脱出! ノムさんに喧嘩を売った和田と、サッチーに喧嘩を売った坪井らが、打順を逆転された事を嫌がって機能せず、16イニング得点がない事で、ノムさんは、やむなく打線にテコ入れを図った! 本来の「1番坪井・2番和田」のオーダーに入れ替えて臨むと、これが的中。3回裏、その坪井がヒットで出ると、和田が送ると、この日が初出場となった3番ウメさんが一塁線を破って、坪井を返すと言う理想的な展開で、1点を先制。織田裕二の5回を1失点の力投などで、逃げきった阪神は連敗を脱出。ノムさんは「しばらく、上位打線は、これで試していく」と語り、和田や坪井の思うつぼとなった。
福山:広島0勝1敗 L 000100130 5 C 000020101 4 勝:新谷1勝0敗 負:高橋建0勝1敗1S S:森2S 中島、正捕手獲りへ決勝タイムリー! 1点のビハインドで迎えた8回表、二死満塁の場面で、中島は、高橋建のストレートを捕らえ、これが左翼フェンス直撃の逆転タイムリー二塁打となって、MVPのPEPSI賞を獲得。「入ったと思ったんだけど、おかしいなぁ。最近、ぁまり打席に立ってないから、調子がいいのか悪いのか分からないんだ」と苦笑いした中島。この一打で、伊東との正捕手争いに、一歩リードしたか!? 1番緒方、復活の4安打! 昨年、フェンスに膝を強打し、その影響から、今季、盗塁が激減するのでは?と危惧されていた緒方だったが、野村の故障により、1番スタメンで出場したこの試合、3回には二盗、7回にはセーフティバントと、俊足ぶりを遺憾なく発揮し、4安打と打棒も爆発、絶好調をアピールした。緒方は「4安打よりも、盗塁とセーフティバントを試したかったので、成功して良かった」と言う言葉通り、1番としての仕事に手応えを感じていた。また、開幕投手候補の佐々岡が、4回を投げて4三振1失点と、まずまずの仕上がりで、試合は敗れたものの、収穫の多い広島だった。