球界トピックス

3月6日

 魔球炸裂! 星野1回零封!
マリナーズ2戦目のオープン戦(対カブス)となったこの日、昨夜から食中毒で体調不良を訴えていた鈴木一朗は、大事をとって欠場し、グラウンドにすら姿を現さなかった。しかし、この日、目を引いたのは、星野! 4回裏に3番手として登板した星野は、先頭のサンティアゴには、センターオーバーの二塁打を許したが、得意のスローカーブを駆使して、後続をピシャリと断ち、1回を無失点に抑えた。これにはピネラ監督も絶賛。ロッキーズのスカウトであるアイルランド(元広島)も「左腕の変化球投手は、メジャー全球団が欲しがっている」と高く評価した。これに対して、星野は「メジャーのマウンドに初めて立てて、それだけでも勉強になりました。(今オフ取得するFA権で)メジャー移籍? 自信なんて湧いてこないよ」と苦笑い。
  

福岡ドーム:ダイエー1勝0敗
G  000200030  5
H  00020040×  6

勝:福山1勝0敗
負:岡田0勝1敗
S:斉藤2S
本:二岡1


 不吉! 茂雄ヘッポコ采配、今年も炸裂か!?
昨年、巨人V奪回の鍵を握る男・名手・川相をスタメンから外し、清水を2番に入れると、勝率が極端に下がる…、と言うデータを立証されて、総スカンを食らった茂雄だが、この日のオープン戦で、それをやらかしてしまった! 仁志の肩の状態が良くなって来た事で、ちょっと前まで川相を絶賛していた事など、すっかり忘れ去っていた茂雄は、昨年失敗しまくった「1番仁志、2番清水」のオーダーに戻してしまった。スタメンオーダーが発表された段階で、敗色濃厚ムードとなったが、案の定、清水は2度のチャンスに、2番打者でありながら全くの無策で凡退するなど、昨年同様の展開。また、川相に代わって、セカンドについた仁志は、7回にエラー。このエラーがなければ、無得点だったが、逆に、4点を失う事となり、実に、痛いエラーとなった。ルーキー二岡が一発を打ったものの、オープン戦初黒星を喫してしまった。「1点差で勝つ野球」を目指している筈の茂雄だが、オープン戦にして、この暴挙で、逆に1点差負け。やはり、今年も巨人は、茂雄ヘッポコ采配が最大の敵となるのか!?
 

山口:広島0勝1敗
T  102000000  3
C  000000001  1
勝:井川2勝0敗
負:長谷川0勝1敗
S:中ノ瀬1S
本:ブロワーズ1


 井川、力投! 5回零封!
2年目の井川が素晴らしいピッチングを展開! 「試合前から気合いを入れていきました」と言う言葉通り、5回を毎回の5三振を奪う力投で、3安打無失点に抑えた。これで、井川は、紅白戦から13イニング無失点を続けている。この好投に、ノムさんは、次は7イニングを投げさせる予定で、先発ローテ候補として、急浮上した格好となった。
 新庄、肉離れで欠場!
前日の巨人戦の最終打席で、一塁へダッシュする際に、左腿に違和感を訴えた新庄が、この日の試合を欠場。猿木チーフトレーナーによると「左大腿四頭筋挫傷」との診断で、軽い肉離れの様な状態らしい。新庄本人は「走らない限りは大丈夫です」と言うものの、7日の試合出場も欠場する模様。
 

熊本:横浜0勝3敗
BW 100115000  8
YB 030010100  5
勝:カズ1勝0敗
負:矢野0勝1敗
S:牧野2S
本:ローズ1、鈴木なおのり2


 ハイツ田口、3安打3打点!
打撃好調の選手会長・ハイツ田口が、この日も、打ちまくった。6回、満塁のチャンスで、左中間に走者一掃のタイムリー二塁打を放つなど、3安打3打点の大爆発! 守っても、ショート、レフト、セカンドで3つのポジションを無難にこなし、好調ぶりをアピールした。
 矢野、メッタ打ちの5失点!
オープン戦2度目の登板となったドラフト2位の矢野。6回から3番手としてマウンドに挙がった矢野は、MAX150kmをマークしたものの、3連続タイムリーを浴びるなど、この回だけで、5失点とメッタ打ちを食らってしまった。しかし、次の回には「うまく軌道修正出来ました」と三者凡退に抑え、次回に繋がる内容を残した。
 

神宮:ヤクルト0勝2敗
M  000100102  4
S  000000000  0
勝:薮田1勝0敗
負:石井一0勝1敗
S:近藤1S


 薮田、復活の好投!
昨年のこの時期に右内転筋痛が発生した事が尾を引き、2勝9敗と散々な成績に終わった薮田が、先発で登板。毎回の様に、ランナーを出す苦しい展開ながらも、5回を無失点に抑える粘りを見せ、山本監督も大喜び。「この調子を続けて、何とかローテに食い込んでいきたい」と語る薮田は、昨年とは違う万全の状態で、先発ローテ入りに名乗りを上げた。 
 石井一、本領発揮!
石井一が、今年も健在!と言う所を見せつけた。3回を投げて、2つの死球を含む5四死球に加えて、ワイルドピッチに悪送球と、随所に渡って、ノーコンぶりを発揮! にも拘わらず、1安打1失点に抑えるなど、正に、これ以上ない程、石井一らしい内容だった。「心配させる投球をしちゃいましたけど、あと3、4試合投げて、その中で調整していけばいいと思います」と語る石井一だが、もう既に、ペナント本番同様の仕上がりを見せていた。
 

大阪ドーム:近鉄0勝1敗
F  010004000  5
Bu 000000011  2
勝:石井1勝0敗
負:赤堀0勝1敗
本:小笠原1、衣川1、吉岡1


 赤堀、先発に手応え!
今季から、本格的に先発に転向する赤堀が、この日、先発で初登板。ストレート、スライダーに加え、覚えたてのカーブやフォーク等、持っている球種を全て試しながら、と言った感じの投球で、4回を6安打1失点の内容。赤堀は「ストレートは走っていたが、変化球はまだまだ。100点満点で70点くらいですね」と、納得はしてないが、先発としての手応えを掴んだ様だ。
 

長良川:中日0勝1敗
L  000100400  5
D  300001000  4
勝:松坂1勝1敗
負:大塔0勝1敗
S:森1S
本:垣内1


 松坂、オープン戦初勝利!
オープン戦、2度目の登板となった松坂は、4回から3番手として登場。前回とは打って変わっての変化球主体の投球を展開した松坂は、注目の福留とのドラ1ルーキー対決でも、フォークでピッチャーゴロに打ち取るなど、中日打線を翻弄。3イニング目に入って、死球と連打で1点を失ったものの、オープン戦とは言え、プロ初勝利を飾った。松坂は「前に課題にしていたストライク先行と言うのは、今日は出来たんで、これからもそれを大事にしてやっていきたいと思います」と、今回の投球には納得の様子。次の登板は、11日の巨人戦で先発が濃厚となっている。