球界トピックス

1月19日

 サイン盗み全面禁止に、雀士東尾猛反対!
この日、行われたパ・リーグ監督・理事合同会議で「フェアプレイを誠実に追求し、あらゆる不正行為、不正の疑念を抱かせる行為は行わない。各球団は相互に公正である事を信頼する」とした「監督宣言」が採択された。走者やコーチャーズボックス、ベンチからのサインや癖の解読及び打者への伝達をも全面禁止とするものだが、これに対して、癖盗みの達人と言われる伊原コーチを擁する西武・雀士東尾は「コーチの能力とスパイ疑惑は違うもの。コーチの能力が削り取られる。どこの球団もやっている努力」とが猛反対! また、やはりサインや癖の解読には卓越した技術を持つ伊勢ヘッドコーチ擁する近鉄・ヨッシャー佐々木も「スコアラーからの情報収集を禁止する意図はどこにあるのかと強く訴えた」と反対。結局は、上さん、仰木さんの「この際、全てをクリーンにやろう」と言う賛成派監督に従う形となったが、全面禁止となると、ちょっとした動きや掛け声でも疑惑を持たれかねず、違反か否かの線引きも難しくなってくるのは必至。スパイ疑惑の悪いイメージを一掃すべく、クリーンなイメージの強調を図ったパ・リーグだが、果たして、どうなる!?

 ナベツネ、五輪ドリームチーム拒否!
パ・リーグ・オーナー懇談会で「シドニー五輪でドリームチームを作るべき」と意見が挙がった。反対派の多いセ・リーグに対して「パ・リーグだけでも」と言う声も挙がっている。「ペナントを2週間止めればいける」(オリックス・宮内オーナー)、「1球団1人くらいなら、中断しなくても」等、積極的な意見が出たが、これを聞いたナベツネは「反対だ。パはおやりなさい。セは反対だ。巨人は出さんよ。(ペナントを2週間止める案も)そんなにまでして、あんな腐敗したオリンピックに付き合う必要はない。腐敗問題の方が大きい。オリンピックの粛正が先だ」と、サマランチの汚職事件にかこつけて、断固拒否の姿勢を見せた。