スパイ問題決着! 疑惑残るも、現場に処分なし!
ダイエーのスパイ疑惑問題が、ついに決着の時を迎えた! パ・リーグ特別調査委員会は「疑惑は完全に払拭は出来なかった」と言明。「明確に疑惑を否定する発言はなかった。一連の調査で疑惑の存在を窺わせる心証は得られた」と報告書に記し、これを受けた原野パ・リーグ会長も「サインを解読する行為はあった様だ」と解釈。「包括的に球団の管理に手抜かりがあった」とし、村上球団社長に戒告と6ヶ月間の職務停止、岸谷球団代表に戒告と1ヶ月間の職務停止を科した。これを受けたダイエー側は、村上社長の解任と、岸谷代表の取締役への降格を決定。後任社長には、元監督である根本専務が就任する事となった。また、ユニフォーム組に関しては「そういう選手もいたでしょうが、名前は出ていない。(関与したと言われている)選手も否定しているし、誰であったかと言う所までは確定出来なかった」(筧委員長)、「ある程度分かっているが、確定出来なかった」(パ・リーグ村田事務局長)と、処分は下されなかった。「これで気持ちを入れてキャンプに向け練習出来る」(吉永)、「ファンの皆様の期待に応える事が出来る様、練習に取り組みたい」(大道)、「今は野球に専念し、精一杯頑張ってやっていこうと考えている」(柳田)と、名前の挙がっていた3選手は一様に胸をなで下ろした。今回の事態を重く見た川島コミッショナーは、スパイ問題再発防止対策として「試合中、外部からベンチへの情報伝達の禁止」を初めとする6項目の通達を12球団に発令。違反した際は、厳罰を処する方向だ。
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