10月26日


6回、ピンチバンターとして登場の川相

あっさり打球を殺す職人技に衰えなし

最後まできっちり仕事を果たす川相

日本シリーズ/札幌ドーム:日本ハム4勝1敗
D  000100000  1
F  00001201×  4
勝:ダルビッシュ1勝1敗
負:人斬り抜刀斎1勝1敗
S:MICHEAL3S
本:
青波の長瀬2、稲葉2
 名手・川相、最後の芸術的犠打炸裂! 日本ハム、44年ぶりの日本一!
4戦連続で名手・川相をフル欠場に追い込む暴挙
により、負けるべくして負けまくり、王手をかけられる絶体絶命の状況に立たされた中日だが、落合監督はそれでも名手・川相をベンチに追いやるオレ流超特大チョンボ采配を敢行。失意のどん底に叩き落とされた中日は初回、日本ハム先発・ダルビッシュに対して、一死から井端がヒットを放つも、続く福留がショートゴロゲッツーに倒れると言う何とも幸先の悪い立ち上がり。その裏、中日先発・人斬り抜刀斎に対して、日本ハムは一死から田中賢,ガッツが連打を浴びせると、二死後、稲葉が歩いて満塁としたものの、SHINJOが空振り三振に倒れて、三者残塁。ピンチを脱した中日は直後の2回、T.ウッズ,森野のヒットで一死一、二塁のチャンスを作るも、ピンキー井上,谷繁と内野ゴロに倒れて、二者残塁とまたも川相不在の弊害を露呈。3回には英智のヒット,福留の四球で二死一、三塁とするも、T.ウッズはショートゴロに倒れて、二者残塁とまたまた川相不在の弊害を露呈。しかし、4回、ヒットの立浪を森野が送ると、二死後、谷繁,英智と連続四球を選んで満塁となった所で荒木がファーストへのタイムリー内野安打を放ち、ようやく1点を先制。なおも満塁と追加点のチャンスだったが、井端はライトへ打ち上げて、三者残塁とまたまたまた川相不在の弊害を露呈。ここまで早くも7残塁とハイペースの残塁量産体制を敷いていた中日だが、5回に入ると、クリーンアップがあえなく三者凡退とピタリと当たりが止まる。一向に活路を見出せない味方の拙攻三昧に辟易とする人斬り抜刀斎に対して、日本ハムはその裏、先頭の稲田がセンターオーバーの二塁打を浴びせると、鶴岡の犠打で三進。ここで金子が見事にスクイズを決めて、稲田が同点のホームイン。追いつかれた中日は先頭の森野がレフト線へのヒットで出塁。ここで第2戦にヘッポコバントをかまして、連敗モードのきっかけを作ってしまったピンキー井上に打順が回ると、落合監督はここでピンキー井上に送らせる様な作戦をかませば、間違いなく、暴動が起きると察知し、ついに観念したかの様に名手・川相をピンチバンターとして送り込んだ百戦錬磨の名手・川相は日本シリーズと言う大舞台で500%バントと警戒されながら、絶対に失敗出来ないと言う厳しいプレッシャーをものともせずに、初球からいともあっさりと打球を殺す芸術的バントを決め、森野は二塁へ。川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないと意気込む谷繁だったが、川相の作ったチャンスを生かされると、生きた屍状態だった中日が一気に甦り、間違いなくシリーズの流れは中日へと移ってしまう事を察知したダルビッシュがこの日一番の力を注ぎ込み、谷繁に続いて、英智も空振り三振に斬ってとり、この場面を切り抜ける。勝ち越しこそならなかったとは言え、川相がいれば、十二分に勝機はあると思っていた中日ナインだったが、何と落合監督はその裏、川相を守備に就かせずにベンチへ引っ込めると言うこの期に及んで究極無比のオレ流超特大チョンボ采配を敢行してしまったのだ。てっきり川相をバックに投げられると信じ込んでいた人斬り抜刀斎はこの衝撃的展開に動揺を隠せず、その裏、先頭の田中賢に痛打されると、簡単に二盗を許し、一死三塁となった所で青波の長瀬にライトスタンドへ痛恨の2ランを叩き込まれて、勝ち越し点を献上。2点を追う中日だが、2度と川相に頼れないと言う絶望的な状況に追い込まれたと事で7回は1番から好打順もあえなく三者凡退とまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈すると、8回には一死から立浪がヒットで出るも、ここで代わった岡島の前に森野がファーストゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で3人で攻撃終了とまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。完全に流れを引き寄せた日本ハムはその裏、稲葉が右中間スタンドへダメ押しの一発を叩き込むと、最後は4連投となるMICHEALが3人でピシャリと締めて、逃げ切り、44年ぶりの日本一を達成し、アジアシリーズへの出場も決めた。MVPには2発7打点の稲葉が受賞優秀選手賞には青波の長瀬,劇団ひちょり,ダルビッシュが選ばれた名手・川相を無為に引っ込めてしまった事により、敗れるべくして敗れた中日からは敢闘選手として川相不在の中、孤軍奮闘した人斬り抜刀斎が選ばれた最後の打席でも、紛れもなく現役選手世界最高の職人技を炸裂させ、まだまだ十二分に現役を続けられる力がある事を見せつけた名手・川相だが「選手としてはバントで世界一になれたので、今度は指導者として世界一のチームを作りたい」と2度目の引退撤回はせずに、来季はコーチ業に専念する意向を表明。日本が世界に誇る球界の至宝に対して、日本一に輝く事で有終の美を飾らせるどころか、延々飼い殺しての自滅モードでチームを無惨な結末に導いた落合監督のオレ流超特大チョンボ采配は茂雄の嫌がらせヘッポコ采配に優るとも劣らない球界屈指のダメ采配として、球史に悪名を轟かせる事になるのは言うまでもないだろう