10月23日

 斉藤和、満場一致で3年ぶり2度目の沢村賞受賞!
この日、都内のホテルで「沢村賞」選考委員会が開かれ、パ・リーグ投手四冠に輝いた斉藤和(ソフトバンク)が3年ぶり2度目の受賞を果たし、金杯と副賞300万円をゲットした。先発完投型の本格派投手に与えられる同賞の7つの選考基準「25試合登板」「10完投」「200投球回」「15勝」「防御率2.50」「150奪三振」「勝率6割」のうち、斉藤和は完投数こそ2試合及ばなかったものの、残り6項目をクリア。霊感投手・松坂(西武),人斬り抜刀斎(中日)らの候補を抑えて、満場一致で選ばれた。ソフトバンクからの受賞者は昨年の杉内に続いて、2年連続。世界屈指の技術を持ちながら、理不尽にも現役引退を迫られている球界の至宝・川相(中日)の恩師として知られる故・藤田元司氏に代わり、今年から委員長を務める事になった稲尾和久氏は「20勝投手がいないのは、とても寂しい。現代の投手起用法では難しいかもしれないが、20勝できる投手が出てきて欲しい」と、図抜けた成績をマークした斉藤和ですら物足りない様子だったが、斉藤和は「正直、嬉しい。その言葉に尽きます。一つが良くても取れない賞なので、投手にとっては一番いい。前回とは状況も変わっているし、また違う嬉しさがある」と素直に喜びを表した。