2月9日
 名将・藤田元司氏、心不全で死去!
7度のシーズンで4度の優勝を果たした元巨人監督の藤田元司氏がこの日、午後6時40分、心不全の為、都内の病院で死去した。享年74歳。1957年、日本石油から巨人入りした藤田氏は1年目から17勝をマークし、新人王を獲得。58年にMVPに輝くと、翌年は27勝で最多勝となり、2年連続のMVP。その後、肩を壊し、実働8年と太く短い現役生活(通算119勝88敗 防御率2.20)で「悲運のエース」と呼ばれた。藤田氏と言えば、
日本が世界に誇る球界の至宝・名手・川相を育て上げた稀代の名将としても知られている。80年オフ、怒濤のヘッポコ采配で解任された茂雄の後を継ぎ、次期監督が約束されている王さんとの繋ぎとして監督に就任。猛烈な茂雄信者の理不尽なバッシングに遭わされるやりづらい状況の中、ドラフトでは現監督である若大将・原を4球団競合の末、抽選で引き当てると、シーズンに入ってからも巧みな手腕を発揮し、1年目で見事日本一。83年にもリーグ優勝に導いた。89年には故・務台会長の嫌がらせにより、王さんが理不尽に解任された後を受け、第2次政権を築くと、またもや就任1年目で日本一に輝くなど、2度のリーグ優勝を飾っただけでなく、川相を世界屈指の職人にまで育て上げると言う後世に残る偉大な功績を残した。監督としての通算成績は516勝361敗3分。96年には野球殿堂入りを果たすと、翌97年には、名著「二番打者組織論」を発刊し、ベストセラーに。03年まで巨人OB会長を務めるなど、最後まで巨人の為に貢献した。