1月10日

 門田博光氏,山田久志氏ら5人が野球殿堂入り!
この日、水道橋の野球体育博物館にて、野球界の功労者を讃える「野球殿堂」の表彰者を決める競技者・特別両表彰委員会が開かれた。競技者表彰と特別表彰(新世紀特別表彰含む)に分かれており、選出条件は競技者表彰がプロ野球取材経験15年以上の記者による投票(10人連記)で投票総数75%以上(今回は218票)の獲得,特別表彰は選考委員会で75%の得票数を獲得が必要となるが、今回は競技者表彰として門田博光氏(元南海),高木守道氏(元中日),山田久志氏(元阪急),特別表彰として豊田泰光氏(元西鉄),川島広守氏の5人を選出された。これで殿堂入りは競技者表彰69人,特別表彰90人の計159人となった。最多の238票を稼いだ門田氏は歴代3位となる通算567本塁打を放ち、本塁打王を3度,打点王を2度獲得。アキレス腱を切断しながら、見事に復活を果たし、40歳となった1988年には初の全試合出場で本塁打,打点の二冠に輝き、史上最年長MVPを受賞。今回の受賞に関しては「今までの賞とは違った感激で一杯。自分自身が気持ち良く舞い上がっている」と喜びを表した。高木氏は盗塁王3度,通算2275安打,ゴールデングラブ3度と走攻守揃った名二塁手として活躍した高木氏は230票を獲得。223票の山田氏は12年連続開幕投手を務めるなど、長年、阪急のエースとして君臨。最多勝3度,最優秀防御率2度,最高勝率4度、そして、1976〜78年まで3年連続でMVPに輝くなど、日本球界最高のサブマリン投手として通算284勝を記録した。特別表彰となった豊田氏は高卒1年目からショートのレギュラーを獲得し、新人王を獲得するなど、西鉄黄金時代を築いた野武士軍団の一員として活躍。近年は球界のご意見番として様々なメディアで球界に一石を投じ続けており、この評論活動が高く評価された。川島氏は1984年からセ・リーグ会長を14年務めた後、1998年に第10代プロ野球コミッショナーに就任。日米球界の連絡強化,プロ・アマ強調体制の確立など、約20年に渡る球界への貢献が認められた。表彰式は7月21日のオールスター第1戦(神宮)で行われる予定だ。