10月26日

オープン戦:甲子園:阪神0勝4敗
M  020100000  3
T  000002000  2
勝:セラフィニ1勝0敗
負:杉山0勝1敗
S:小林雅1S
本:
李3
 ロッテ、勢い止まらず4連勝! 今江、驚異の打率.667でMVP!
3年連続パ・リーグ制覇を果たしたソフトバンクがよもやの日本シリーズ出場辞退となり、不戦勝と言う不本意な形ながらも20年ぶりの日本一に輝いた阪神。折角の準備を無駄にするのは興行的にも勿体ないと、急遽、組まれる事となったロッテとのオープン戦第4戦。当初、4戦勝ち抜けと言う取り決めを行った為、ここで敗れると打ち取りになってしまう上、屈辱の4連敗だけは何とか避けたい阪神は初回、ロッテ先発・セラフィニに対して、シャア少佐,鳥谷の連続内野安打で無死一、二塁。しかし、シーツ,キュラソ星人,ゼブラ今岡のクリーンアップが悉く凡退し、二人の走者は釘付け。絶好のチャンスを主軸の不振で不意にされ、落胆の色を隠せない阪神先発・杉山に対して、ロッテは直後の2回、一死からフランコがライト線へ二塁打を浴びせると、二死後、李がライトスタンドへ3号2ランを叩き込み、4戦連続の先制点をゲット。その裏、阪神は一死から矢野が四球を選ぶも、続く関本の打席で痛恨の牽制死。関本もショートゴロに倒れて、結局、この回、3人で攻撃終了。3回には一死からエラーで出たシャア少佐が二死後、二盗に成功。ここでシーツの打球はライト右へのライナーとなるも、これをダイビングキャッチしたフランコの超美技に阻まれ、またも無得点。直後の4回、ロッテは先頭のフランコが歩くと、今江の犠打で二進。ここで岡田監督は杉山を諦め、前夜、好投した能見を投入するも、これが裏目。代わりばな、いきなり李に左中間を破られて、3点目を献上。その裏、阪神はここまで無安打のキュラソ星人がライト前に弾き返すも、続くゼブラ今岡がサードゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。5回には先頭の矢野が三遊間を破ると、続く関本が10球粘って四球を勝ち取り、無死一、二塁のチャンス。しかし、表の守備からライトに入っていた浜中があえなく三球三振に倒れると、シャア少佐の痛烈な打球はショート真正面に飛んで、最悪のゲッツーとなり、またも得点ならず。この儘、終わる訳にはいかない阪神は6回、一死からシーツのヒット,キュラソ星人の四球で一、二塁とし、セラフィニをKOすると、ゼブラ今岡がセンター前へしぶとく落として、シーツが生還。更に、代打・悠久の若虎・桧山もライト前へタイムリーを浴びせて、1点差。なおも一、三塁のチャンスだったが、矢野はショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開に終わり、この回、2点止まり。7回からマウンドに上がった藤川は2イニングをピシャリと抑えて、望みを繋ぐと、阪神は8回裏、ロッテ4番手・薮田から先頭の鳥谷が四球で出塁。しかし、ここでシーツが投手前にフライを上げるヘッポコバントをかましてしまうと、キュラソ星人,ゼブラ今岡と連続三振に倒れて、鳥谷は一塁に釘付け。土壇場9回、ロッテは満を持して守護神・小林雅を投入するも、いきなり先頭の片岡に四球を与えて、無死一塁のピンチ。しかし、阪神はここで矢野がサード前に小フライを上げてしまうヘッポコバントを犯し、一塁走者の代走・TERUも戻る事が出来ず、最悪のゲッツー。これで気が楽になった小林雅は藤本を空振り三振に斬ってとり、ゲームセット。ロッテは一気に4連勝を果たし、この練習試合の勝ち越しを決めた。MVPは8連続安打を含む.667と打ちまくった今江が受賞。敢闘選手には4戦連続安打の矢野,優秀選手には第2戦完封勝利の渡辺俊,3ホーマーの李,そして、第1,2戦で2打点ずつあげたサブローが選ばれた。