9月29日


鋭い眼光でクルーンを圧倒

厳しい警戒網を切り抜ける職人技

仕事を果たし、黙々と引き上げる
横浜:横浜7勝13敗1分
D  0000031001  5
YB 200100100  4
勝:鈴木5勝3敗
負:クルーン3勝2敗25S
S:岩瀬1勝2敗44S
本:
メカゴジラ19
 名手・川相、勝利を呼ぶ芸術的犠打炸裂! 谷繁、執念の決勝スクイズ!
負ければ、阪神の勝敗に関係なく、V逸が決定すると言う崖っ淵に立たされているにも拘わらず、来季の続投が決まった事ですっかり優勝を諦めきった来年モードの落合監督はまたもや名手・川相をベンチに追いやるオレ流大チョンボ采配を敢行最後まで諦めない川相スピリットを発揮し、逆転優勝へ向けて食らいつきたいナインの心情を無下に扱う指揮官に失意のどん底に叩き付けられた先発・佐藤は初回、いきなり先頭の石井タクローを歩かせると、二死二塁となった所でメカゴジラにライトスタンドへ19号2ランを運ばれて、2点を献上。4回には先頭の金城に痛打されると、またもやメカゴジラにセンターオーバーのタイムリー二塁打を浴びて、3点目を献上。3点ビハインドで迎えた6回、指揮官はともかく、選手達には最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日が猛反撃を開始。福留,T.ウッズ,オチョアの3連打で1点を返すと、石井タクローのタイムリーエラーで2点目。更に、一死一、三塁とした所で谷繁がレフトへ犠飛を打ち上げ、ついに同点。そして、続く7回には荒木のヒット,福留の四球で一、二塁とすると、T.ウッズがレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功。これで川相を投入して逃げ切りモードに入るかと思いきや、依然として落合監督は動かず、失意の2番手・岡本は一死から石井タクロー,内川,金城と3連打を浴びて、試合は振り出しに。皮肉な事にこの瞬間、阪神の優勝が決まり、中日の連覇が消滅。優勝は消えようとも、決して試合を投げない川相スピリットが注入されている中日は4−4の儘、迎えた10回、先頭の森野が二塁打を浴びせると、ついに落合監督は観念した様に名手・川相を代打で投入500%バントと警戒されている場面ながら、名手・川相はクルーンの快速球をいともあっさりと一塁線へ転がす芸術的バントを決め、前人未踏の通算犠打記録を526へと更新川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりに続く谷繁は見事にスクイズを決めて、勝ち越し点をゲット。その裏、名手・川相は当然の様にサードの守備に入ると、絶大な安心感に包まれた守護神・岩瀬はピシャリと横浜の攻撃を断ち切り、ササキ様の日本記録へあと1つと迫る44セーブ目をマークした。
甲子園:阪神14勝8敗
G  000000001  1
T  12000020×  5
勝:下柳14勝3敗
負:内海4勝9敗
 ニックン、胴上げ呼ぶヘッポコエラー! 阪神、2年ぶり5度目のリーグ制覇!
目の前での胴上げは何としても阻止しようと言う気など全くないのか、清水,ガッツな貴公子・仁志をスタメンから外しながら、ニックンは外さないと言う悪太郎・堀内監督の訳の分からない采配が炸裂。先発・内海は初回、先頭のシャア少佐をショートゴロに打ち取るも、これをニックンがいきなりヘッポコ悪送球名手・川相なき聖域のとてつもなく大きく深い穴をまざまざと見せつけられた事で愕然とした内海は続く鳥谷に対して、暴投を犯し、シャア少佐の二進を許すと、二死後、キュラソ星人に一、二塁間のタイムリーを浴びて、先制点を献上。続く2回にはスペンサー,矢野,関本の3連打で1点を失うと、下柳の犠打で一死二、三塁となった後、シャア少佐のセカンドゴロの間に3点目を献上。例によって、完投する気ゼロの阪神先発・下柳の前に3回までパーフェクトに抑え込まれていた巨人は4回、矢野,小久保のヒットで二死一、二塁とこの試合初めてのチャンスを掴むが、よりにもよって、ここで回ってきたのがこの日5番に入っていた怒濤のチャンスブレイカー・ニックン。案の定、ニックンは無茶振りで空振り三振に倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮し、二者残塁。5回には無死二塁,6回にも無死一塁といずれも先頭打者を出しながら、後が続かず。7回から阪神は下柳から藤川にスイッチする必勝モード。これで藤川は日本新記録となるシーズン79試合登板を達成。完全に流れを掴んだ阪神はその裏、二死満塁から悠久の若虎・桧山,矢野の連続タイムリーでダメ押しの2点を追加。巨人は9回に久保田の暴投で完封を免れるのが精一杯。最後は阿部がレフトフライに倒れて、この瞬間、阪神の2年ぶり5度目のリーグ優勝が決まった。6回零封の下柳はハーラートップに並ぶ14勝目をマーク。
広島:広島9勝11敗1分
S  000020001000  3
C  000012000000  3
本:真中5、嶋25、リグス12
 リグス、起死回生の12号同点弾! 両軍譲らず、延長12回ドロー!
0−0で迎えた5回、ヤクルトは先頭の中井美穂の旦那・古田がセンター前に弾き返すと、続く真中がレフトスタンドへ5号2ランを叩き込み、均衡を破る2点を先制。しかし、その裏、広島は一死から比嘉が二塁打で出ると、続く倉がライト前へ弾き返して、1点差。続く6回には一死から山崎がヒットで出た後、嶋がライトスタンドへ25号2ランを放ち、逆転に成功。土壇場9回、守護神・ベイルを投入して逃げ切り体勢に入った広島だが、これに対して、ヤクルトは一死からリグスがレフトスタンドへ起死回生の12号同点アーチ。結局、試合は延長に入っても両軍決め手がなく、3−3のドローに終わった。