7月26日 S−C(神宮)、E−F(FC宮城):雨天中止


満を持して登場の名手・川相

芸術的な職人技が見事に決まる

川相効果で井端が見事に決勝打
山形:横浜2勝6敗
D  000520012 10
YB 040010300  8
勝:平井3勝2敗1S
負:ゲーリー川村4勝2敗
S:岩瀬1勝1敗26S
本:
メカゴジラ9、相川6、福留14、森野5、鶴岡1、オチョア13
 名手・川相、勝利を呼ぶ芸術的犠打炸裂! 井端、会心の決勝タイムリー!
川相効果により、7連勝と言う最高の形で前半戦を締め括った中日。その勢いを後半戦にも繋げたい所だったが、落合監督はまたも名手・川相をベンチに追いやるオレ流大チョンボ采配を敢行。失意の先発・山本昌は2回、メカゴジラに9号ソロを叩き込まれると、更に、相川には6号3ランを浴びて、大量4失点。一方、この試合で中日を下せば、12球団からの白星となる横浜先発・アゴくらは3回まで無失点と快挙に向かって順調な立ち上がり。しかし、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日はこの儘、簡単に勝ちを譲る程、甘くはなかった。迎えた4回、井端の二塁打,立浪の四球で一、二塁とすると、一死後、福留がライトスタンドへ14号3ランを叩き込み、1点差。更に、オチョアが二塁打を浴びせると、続く森野がレフトスタンドへ5号2ランをぶち込んで、一気に逆転に成功。更に、5回には無死満塁からT.ウッズのタイムリーで2点を追加。これで決まったかに思われた試合だが、名手・川相の投入が遅れる落合監督のオレ流大チョンボ采配が波乱を呼び込む事になる。まず、その裏、代打・鶴岡に今季初アーチを許すと、7回から登板の2番手・岡本が大乱調。一死一、二塁のピンチを迎えると、石井タクローにライトオーバーのタイムリー三塁打を浴びて、同点。更に、続く小池に簡単に犠飛を打ち上げられ、勝ち越し点を献上。しかし、川相の出番を作れば、まだ勝機はあると諦めない中日は直後の8回、オチョアが13号ソロを叩き込んで、同点。そして、迎えた土壇場9回、先頭の谷繁がレフト前ヒットで出ると、ついに名手・川相が代打で登場。明らかにバントと警戒されている中、川相はいともあっさりと一塁線へ打球を殺す芸術的犠打を決め、前人未踏の通算犠打記録を524へと更新川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりに続く荒木がライト前へ弾き返して、一、三塁とすると、井端,立浪が連続タイムリーを浴びせて、2点を勝ち越し。その裏、川相はサードの守備に入ると、堅実無比の守備力が生む絶大な安心感に支えられた守護神・岩瀬が3人でピシャリと締めて、雨中の大乱戦に終止符を打った。川相効果で見事に逆転勝利を果たした中日は8連勝となった。
東京ドーム:巨人4勝6敗
T  200201031  9
G  001010100  3
勝:井川10勝3敗
負:上原6勝9敗
本:
シーツ10,11,12、ガッツな貴公子6、悠久の若虎5、破戒僧・清原21
 乱心破滅オーダー大空転で自力V消滅! シーツ、引導渡す3ホーマー!
この試合で負ければ自力優勝が消滅する巨人。何らかのテコ入れを行ったと言う事実を取り繕いたいのか悪太郎・堀内監督はガッツな貴公子・仁志を1番に戻し、3番を打たせなかった時期に確執を生んだローズを3番から5番へ降格させ、3番に阿部を入れるなど、スタメンオーダーを大改造。しかし、これだけいじりながら、12球団最低の2番打者と称されるニックンに2番ショートの聖域を任せている以上、何らプラス効果を呼び起こす目算が立たないのは小学生でも分かる事更に、チームで最もヒットを期待出来る男・清水を7番に降格させると言うまるで茂雄ばりの嫌がらせをかますなど、正に、乱心破滅オーダーと呼ぶにふさわしい訳の分からないラインアップに失意の先発・上原は初回、一死から鳥谷に痛打されると、続くシーツにバックスクリーン横へ10号2ランを叩き込まれて、先制点を献上。その裏、阪神先発・井川に対して、巨人はニックンが2番にあるまじき無茶振りで空振り三振に倒れるなど、あえなく三者凡退に倒れる体たらく。3回には先頭の矢野が四球を選ぶも、続く上原がヘッポコバントをかまして、ゲッツーを食らう最悪の展開最早、一発に賭けるしかないとばかりにガッツな貴公子・仁志が左中間スタンドへ6号ソロを叩き込み、1点差。しかし、直後の4回、上原は一死三塁から悠久の若虎・桧山にライトスタンドへ5号2ランを放り込まれて、4点目を献上。3点を追う巨人は5回、理不尽に7番に落とされ、怒り心頭の清水がセンターオーバーの三塁打で出ると、矢野のセカンドゴロの間に2点目のホームイン。しかし、直後の6回、この回から代わった2番手・内海がシーツにこの日2本目となる11号ソロを浴びて、再び3点差。巨人は7回、一死から破戒僧・清原がライトスタンドへ21号ソロを叩き込むと、理不尽に7番に落とされ、怒り心頭の清水がヒットで繋いだものの、続く矢野はショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。これで完全に流れは阪神へ。8回、3番手・シコースキーが捕まり、4連打で3点を失うと、9回には4番手・岡島がシーツにこの日3本目となる12号ソロを叩き込まれて、とどめを刺された。阪神はワンサイドゲームにも拘わらず、藤川−久保田と繋ぐ容赦ない継投で引導を渡し、巨人の自力優勝をついに消滅させた
大阪ドーム:偽バファローズ1勝11敗
H  000002300  5
Bs 001000002  3
勝:斉藤10勝0敗
負:スチュワート0勝2敗
S:馬原6勝5敗10S
本:
バティスタ22、松中34、牧田1、大西3
 斉藤、無傷の10連勝! 松中、とどめの34号3ラン!
ソフトバンクは3回で4安打放ちながら無得点と言う拙攻を展開。一方、偽バファローズも2回まで3安打で無得点と攻めあぐねていたが、3回、一死から村松,塩崎の連打で一、三塁とすると、二死後、ガルシアがライト前へタイムリーを放ち、先制点をゲット。1点を追うソフトバンクは6回、先頭のバティスタが22号ソロを叩き込み、同点に追いつくと、更に、一死一、三塁となった所でホルベルトは最悪のゲッツーと思いきや、平野が悪送球をかまして、労せずして勝ち越しに成功。畳み掛けるソフトバンクは続く7回には二死一、二塁から松中がライトスタンドへ34号3ランをぶち込んで、一気に突き放した。5−1の儘、迎えた土壇場9回、王さんは再起を賭ける元守護神・三瀬をマウンドに送り込むも、一死から代打・牧田,代打・大西と連続アーチを浴びる背信投球であえなくKO。しかし、ここで代わった現守護神・馬原が後続を断って、逃げ切り。先発・斉藤は無傷の10連勝となった。
金沢:ロッテ8勝4敗
L  010000001  2
M  00003000×  3
勝:小野7勝3敗
負:河原2勝7敗
S:小林雅2勝1敗21S
本:
ベンちゃん21
 堀、走者一掃の逆転二塁打! 小野、7回1失点の好投で7勝目!
恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカパロSS」でシメられたばかりの西武と正に、これからシメられようとしているロッテと言う何とも景気の悪い対決となったこの試合、先手を取ったのは西武。2回、先頭のベンちゃんがライトスタンドへ21号ソロを叩き込んで、1点を先制。西武先発・河原の前に4回まで0点に抑え込まれてきたロッテだったが、5回、一死から今江,小坂の連打で一、二塁とすると、堀が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、逆転に成功。更に、続くフクーラもライト前に弾き返して、この回、3点。2点をリードしたロッテは先発・小野からセットアッパー・藪田を挟んで、守護神・小林雅を投入する必勝リレーを展開。小林雅は小坂のタイムリーエラーで1点差と迫られ、なおも一死三塁のピンチだったが、高木浩のセンターフライで本塁へ突っ込んだ礒?を大塚の好送球と里崎の好ブロックで刺し、大事には至らなかった。