7月1日 E−F(FC宮城):雨天中止


8回、満を持して登場の川相

明らかにバントと警戒される中…

確実に決める芸術技が炸裂

第2打席ではしぶとくセンター前へ

フォークを捉える巧みな職人技

塁上で渋くたたずむ名手・川相

神宮:ヤクルト1勝6敗
D  000040040  8
S  300100000  4
勝:岡本8勝3敗1S
負:河端2勝3敗
S:岩瀬1勝1敗20S
 名手・川相、堅実無比の芸術的犠打炸裂! 井端、決勝3点三塁打!
ジワジワと阪神に差を広げられ、V2へ黄信号が灯っているにも拘わらず、この日も名手・川相がベンチに追いやられる落合監督のオレ流大チョンボ采配が炸裂。落胆の色を隠せない先発・山本昌は初回、岩村のタイムリーであっさり先制されると、更に、一死満塁の場面で中井美穂の旦那・古田に押し出し四球。二死後、土橋にはタイムリー内野安打を許し、この回、3失点。2回には二死満塁、3回には二死二塁のピンチを迎えながら、辛くも凌いできた山本昌だったが、4回、一死から連打で一、三塁のピンチを作ると、金村弟に簡単に犠飛を打ち上げられて、4点目を献上。4点を追う苦しい展開ながらも、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は5回、一死から3連打で満塁とすると、立浪がレフト線へタイムリー二塁打を浴びせて、二者生還。更に、福留が歩いた後、オチョアにもタイムリーが出て、一気に同点。4−4の儘、迎えた8回、中日は先頭の代打・森野が二塁打。続く谷繁はヘッポコバントを連発しながら、最終的にはタナボタの四球で歩いて、無死一、二塁。ここで満を持して名手・川相が代打で登場。明らかにバントと警戒されている中、川相はいともあっさりと一塁線へ打球を殺す芸術的犠打を決め、前人未踏の犠打記録を523個へと更新球場全体の空気を大きく変え、味方の士気を高め、敵に計り知れない精神的ダメージを与える川相のバントが見事に決まった事で勢いづく中日は、続く荒木が歩いて、満塁となった所で井端が川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにセンターオーバーの走者一掃タイムリー三塁打を放ち、3点を勝ち越し。更に、二死後、T.ウッズにもタイムリーが飛び出し、この回、4点。当然、川相のその裏からサードの守備に登場。堅実無比の守備力を誇る名手・川相がバックにいると言う絶大な安心感に支えられた高橋聡は先頭の青木にこそ痛打されるも、宮本,岩村と連続三振。ここで代わった岩瀬も寿司職人ラミレスをセカンドフライに打ち取り、無失点。土壇場9回、一死一、二塁の場面で2度目の打席が回ってきた川相はいきなり意表をつくセーフティバントを敢行するも、惜しくもファール。その後、2−1と追い込まれた川相だったが、4球目のフォークを巧みなバットコントロールでセンター前に落とす技ありのヒット。続く荒木がゲッツーを食らい、チェンジとなったものの、川相効果で意気上がる中日はその裏、岩瀬が3人でピシャリと締めて、ゲームセット。名手・川相の職人技が随所に発揮され、勝つべくして勝った中日。7月反攻で首位を奪回する為にも名手・川相の積極的起用が待たれる所だ

東京ドーム:巨人3勝4敗
C  000000000  0
G  10000200×  3
勝:春風亭半ケツ2勝5敗
負:大竹5勝6敗
本:
ローズ19
 小久保、先制タイムリー! 春風亭半ケツ、10Kの快投で2度目の完封!
巨人は初回、先頭の清水がヒットで出ると、ソーサ元木の犠打で二進。続くローズは倒れたものの、小久保がセンター前へタイムリーを放つ珍しい効率的な攻撃で1点を先制。先発の春風亭半ケツは4連続三振を奪うなど、川相不在のヘッポコ内野陣をアテにしない力押しの投球で広島打線に付け入る隙を許さない好投を展開。その春風亭半ケツを何とか援護したい巨人は6回ね先頭の清水がレフト前ヒットで出塁。ここでソーサ元木はピッチャー前へまともに転がすヘッポコバントをかまし、清水は二塁で封殺されるも、続くローズが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ19号2ランを叩き込み、貴重な2点を追加。終盤、疲れの見えた春風亭半ケツはいい当たりを連発されるも、要所を抑える粘りの投球で今季2度目の完封を達成した。
横浜:横浜2勝4敗1分
T  000031000  4
YB 12000200×  5
勝:加藤3勝3敗
負:橋本2勝2敗1S
S:クルーン1勝0敗12S
本:
石井タクロー4、キュラソ星人20、相川5
 相川、会心の逆転5号2ラン! 横浜、4連敗でストップ!
横浜は初回、石井タクローに4号先頭打者アーチが飛び出して、先制すると、続く2回には二死二、三塁からまたも石井タクローがレフト前へ2点タイムリーを放って、3点のリード。横浜先発・土肥の前に1安打を抑え込まれていた阪神は5回、関本,シャア少佐のタイムリーで3点を返して、同点とすると、続く6回にはキュラソ星人が3試合連続となる20号ソロをぶち込んで、勝ち越しに成功。しかし、その裏、横浜はヒットの内川を二塁に置いて、相川がレフトスタンドへ5号2ランを叩き込み、逆転。リードを奪った横浜は7回からホルツ−ゲーリー川村−クルーンと1回ずつ繋いで逃げ切った。横浜の連敗はようやく4でストップ。
千葉マリン:ロッテ6勝1敗
L  000010000  1
M  02001003×  6
勝:渡辺俊10勝1敗
負:涌井1勝4敗
本:
李17
 李、先制17号2ラン! 渡辺俊、復帰登板飾り、2年連続10勝目!
右肩違和感により、今季初めて二軍に落ちていた渡辺俊が復帰登板。初回、3人で無難に打ち取る上々の立ち上がりを見せた。0−0で迎えた2回、ロッテは先頭のフランコがセンター前に弾き返すと、一死後、李がライトスタンドへ17号2ランを叩き込み、先取点をゲット。4回まで無失点の好投を見せていた渡辺俊だったが、5回二死から、突如、制球を乱して連続四球でピンチを作ると、高木浩にタイムリーを浴びて、1点差。しかし、ロッテはその裏、今江のタイムリーで再び2点差と突き放すと、8回には二死満塁からベニー松山が走者一掃のタイムリー二塁打を放って、ダメ押し。渡辺俊は8回まで1失点の好投で2年連続の10勝目をマークした。