5月19日
福岡ドーム:ソフトバンク2勝1敗
G  000020003  5
H  000200002  4
勝:カリメロ4勝1敗
負:吉武0勝2敗
本:
松中15、ニックン1
 カリメロ、セ・リーグ最年長完投勝利! 悪運・ニックン、タナボタ初アーチ!
古巣相手の登板となった巨人先発・カリメロは3回まで打者9人相手に4連続を含む8三振と言う神懸かり的な快投を演じるも、4回、一死から出口を歩かせると、二死後、松中に左中間スタンドへ2試合連続の15号2ランをぶち込まれて、先制点を献上。2点を追う巨人は直後の5回、先頭の斉藤が内野安打で出塁。ここで怒濤のチャンスブレイカー・ニックンの打球はライト手前の凡フライ。しかし、これを強引にダイレクト捕球に行った出口が弾いたばかりか大きく蹴飛ばしてしまい、ボールが無人の外野を転々とする間に斉藤に続いて、ニックンまでが長駆生還するプロ入り初のランニングホーマー。ここまで怒濤のインケツぶりを発揮してきたニックンの今季初アーチがこういう形で飛び出るとは、この男の悪運の強さは相変わらずだ。2−2の儘、迎えた土壇場9回、巨人は一死から斉藤が四球で出ると、すかさず二盗を敢行。しかし、これを完全に読んでいたJ.マッケンジーはウエストさせ、一、二塁間で斉藤を挟み込むも、ズレータがタッチをかわされて、一塁に生き残らせてしまう大チョンボ。これで流れを引き寄せた巨人は一、三塁とした所で、左臀部痛で登録抹消となった阿部に代わり、今季初スタメンの村田がレフト前へ勝ち越しタイムリー。更に、ガッツな貴公子・仁志もヒットで繋いだ後、清水がセンター前へ2点タイムリー。しかし、その裏、カリメロは連打と四球で無死満塁の大ピンチ。ここでズレータの犠飛、ホルベルトの併殺崩れで1点差まで詰め寄られたが、最後は宮地をファーストフライに打ち取り、ゲームセット。カリメロは4失点ながら、13三振を奪う力投でセ・リーグ最年長の完投勝利をマークした。
 左:13Kの快投でセ・リーグ最年長完投勝利のカリメロ
広島:広島0勝3敗
M  200002302  9
C  000000100  1
勝:久保3勝1敗
負:長谷川1勝5敗
本:大塚2、李7
 久保、プロ初の自責点も完投で3勝目! ロッテ、14安打の猛攻で3連勝!
広島先発・長谷川に対して、ロッテは初回、フランコ,ベニー松山の連続タイムリーで2点を先制。一方、ここまで二軍から一軍を通して、未だに自責点0を貫いているロッテ先発・久保はこの日も5回まで無安打の快投を展開。2−0の儘、迎えた6回、ロッテは小坂のタイムリーで2点をあげると、7回にも3点を追加。大量7点のリードに気が抜けたのか、その裏、久保は代打・森笠にタイムリー二塁打を浴び、ついにプロ初の自責点。しかし、特に気落ちした様子もなく後続を断ち切ると、8,9回も無難に退けて、完投で3勝目をマーク。ロッテは3連戦3連勝となった。
甲子園:阪神3勝0敗
L  200000001  3
T  10031000×  5
勝:井川4勝2敗
負:大沼2勝3敗
S:久保田1勝2敗6S
本:
キュラソ星人8
 代打・浜中、決勝2点タイムリー! 阪神、3連勝で首位タイ浮上!
初回、エラー絡みでいきなり2点を先制された阪神だが、その裏、すかさず1点を返すと、4回には二死満塁のチャンスにシャア少佐が押し出し四球を選んで同点。更に、代打・浜中がライト前へ2点タイムリーを浴びせて、勝ち越しに成功。続く5回にはキュラソ星人の8号ソロで5点目を追加。西武は9回、抑えの久保田から1点を返し、粘りを見せたものの、あと一歩及ばず3連戦3連敗。勝った阪神は中日と並ぶ首位タイに浮上した。
札幌ドーム:日本ハム2勝1敗
D  000010003  4
F  01041003×  9
勝:伊集院光の弟子・金村5勝3敗
負:朝倉2勝3敗
本:
木元10、森野4
 名手・川相、悪夢のフル欠場! 立浪の通算二塁打新記録を飾れず!
強靱な肉体と緻密な健康管理に努める名手・川相にして風邪をこじらせてしまう程、落合監督のオレ流大チョンボ采配が冴え渡り、苦戦を強いられ続けている中日。この日も復帰した川相がベンチウォーマーを余儀なくされ、初回、2回と立て続けにチャンスを潰す拙攻を展開。意気消沈の先発・朝倉は2回、無死満塁のピンチを迎え、稲葉のショートゴロの間に先制点を献上。直後の3回、二死から立浪がレフト線へプロ野球新記録となる通算450本目の二塁打でチャンスを作るも、続くT.ウッズは空振り三振に倒れて、快挙に花を飾れず。流れを掴み損ねた中日とは対照的に、その裏、日本ハムは実松,劇団ヒチョリ,木元と3連続タイムリーで一挙4点を追加。直後の5回、立浪の押し出し四球で1点を返されるも、その裏、小田がきっちり犠飛を打ち上げ、再び5点差。8回には木元に10号3ランが飛び出し、ダメ押しの9点目。しかし、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は土壇場9回、日本ハム抑えの横山に対して、先頭のオチョアがヒットで出ると、続く森野がライトスタンドへ4号2ラン。更に、荒木のタイムリーで1点を加えると、井端も痛打し、横山をKO。代わった矢野から立浪が四球を選んで、満塁とチャンスを広げたものの、この日、3度のチャンスを潰すなど大ブレーキのT.ウッズがここでもショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で万事休す。名手・川相が悪夢のフル欠場に終わった中日はこれで交流戦4カード連続の負け越しで阪神に並ばれた。
大阪ドーム:偽バファローズ2勝1敗
YB 000000001  1
Bs 10010040×  6
勝:パーラ4勝2敗
負:龍太郎0勝1敗
本:
ブランボー8
 ブランボー、先制打&中押し弾! パーラ、5回無失点で4勝目!
初回、偽バファローズはブランボーのタイムリーで1点を先制すると、4回にはまたもブランボーが8号ソロを叩き込み、2点目。7回には早川,村松,平野のタイムリー等でダメ押しの4点を追加。投げては先発・パーラが5回を無失点で切り抜けると、6回にからは歌藤,7回からは香月とリリーフ陣も好投。横浜は9回、4番手・萩原からマイケルのタイムリー二塁打で完封を免れるのが精一杯だった。
FC宮城:悪の温床・楽天1勝2敗
S  400001400  9
E  000000000  0
勝:川島3勝2敗
負:一場0勝7敗
 川島、散発2安打のプロ初完封! 一場、9失点KOで7連敗!
開幕から6連敗中の悪の温床・楽天先発・一場に対して、ヤクルトが初回から畳み掛ける様な猛攻を展開。一死満塁のチャンスに金村弟のタイムリーで先制すると、更に、中井美穂の旦那・古田の犠飛、ユウイチの2点タイムリーでこの回、4点。2回以降は立ち直りつつあった一場だが、6回、宮本の犠飛で1点を失うと、7回には無死満塁から中井美穂の旦那・古田の犠飛の後、宮出,ユウイチと連続タイムリーを浴び、失意の9失点KO。一方、ヤクルト先発・川島は二塁も踏ませぬ完璧な投球を見せ、散発2安打のプロ初完封で3勝目。一場はこれでパ・リーグの新人ではワーストとなる開幕7連敗となった。