球界トピックス

11月10日


日米野球第5戦:大阪ドーム:全日本1勝4敗
全 米 000000100  1
全日本 03000000×  3
[米]:●クレメンス−シールズ−ウィリス
[日]:○岩隈(Bu)−石井(S)−五十嵐亮(S)−三瀬(H)
 「近鉄」岩隈、最後の勇姿! 7回1失点の好投で全日本初勝利!
かつて驚異のテクニックを見せつけ、メジャーを震撼させた日本球界の至宝・名手・川相(中日)が茂雄の陰謀により、メンバーから外される悪夢の展開となった日米野球。案の定、川相不在を象徴するかの様な拙攻三昧で悪夢の4連敗を喫し、この日の試合を落とせば、早くも負け越しが決定するとあって、今度こそ川相がメンバーに加えられる事が期待されたが、メジャーのレベルは桁違いなどと勘違いした国外亡命希望者の更なる増加を助長し、日本球界が崩壊の危機に陥る事より、川相をシメる事を重視する茂雄の包囲網はこの日も突破出来ず、またも川相不在と言うベストオーダーには程遠い布陣での戦いを余儀なくされた。全米の先発は今季限りで99%引退すると語っているクレメンス(アストロズ)。現役最後になるかもしれないマウンドに立ったクレメンスだが、全日本の川相不在が故のあまりの不甲斐なさと、選手流出に歯止めが効かなくなりそうな状況を不憫に思ったのか、集中力に欠けるピッチングを展開。これに対して、全日本は2回、岩村(ヤクルト),ベンちゃん(西武)の連打で一、三塁のチャンス。一死後、嶋(広島)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間を真っ二つに破る走者一掃のタイムリー二塁打となり、2点を先制。続く中島(西武)もレフト前へタイムリーを浴びせて、3点目を追加すると、更に、中島が二盗を決めて、追加点のチャンス。しかし、シャア少佐(阪神),ゼブラ今岡(阪神)と連続三振を喫して、中島は二塁に釘付けと川相不在が故のツメの甘さを露呈。その後も毎回の様にヒットを放ちながら、悉くチャンスを逃す拙攻三昧は相変わらず。6回も二死一、二塁と攻め立て、クレメンスをKOするも、代わった2番手・シールズ(エンゼルス)の前に中島がライトフライに打ち取られ、二者残塁とまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。全日本の先発・岩隈(近鉄)はこれが近鉄のユニフォームを着ての最後の登板となる可能性が高いとあって、川相不在と言う絶望的な状況にもめけずに6回まで僅か1安打に抑える快調な投球を展開。しかし、味方打線の相次ぐ拙攻ぶりに流石にモチベーションが萎え始めた7回、先頭のクロフォード(デビルレイズ)に痛打されると、二盗,三盗と許して、一死三塁のピンチ。ウェルズ(ブルージェイズ)を打ち取って、何とか二死までこぎつけたものの、オルティズ(レッドソックス)の打席で痛恨の暴投を犯して、やらずもがなの1点を献上。しかし、残り2回を石井(ヤクルト)−五十嵐亮(ヤクルト)−三瀬(ダイエー)と繋ぐ必死の継投で何とかかわし、辛くも逃げ切り。全日本は5戦目にして、ようやく初白星をゲットした。クレメンスの同情心につけ込めた唯一のイニングをモノにした事で何とか負け越しを免れたものの、川相不在を象徴するかの様な大拙攻ぶりは依然として解消されていない状況。更なる亡命希望者続出による日本球界崩壊の危機を打開する為にも一刻も早く名手・川相がメンバーに加えられる事を祈るばかりだ

 オリックス丸出しの新ユニフォーム! 元近鉄ナイン、呆れ顔!
ファンを無視し、選手を無視して、経営者の一方的な都合により強引に成立させた近鉄とオリックスの卑劣な合併による新球団の結団式が、この日、大阪市内のホテルで行われた。分配ドラフトにより、67選手が振り分けられたが、ポスティングシステムによる国外亡命が確実視されている事から多額の入札金をゲットする為の単なる金ヅル要員となっている中村以外の66人が参加。残留に難色を示し、移籍志願をほのめかしていた岩隈も前日まで日米野球で遠征していた福岡から始発電車に乗り込んでまで駆け付けており、残留に軟化の方向へ進んでいる可能性を匂わせた。また、この日、新ユニフォームとロゴマーク,球団旗も発表されたが、ユニフォームはチーム名が「バファローズ」となった事でスペルこそ変わっているものの、どこをどう見ても、「オリックス・ブルーウェーブ」その儘のデザイン帽子のマークも「BW」から「Bu」になると思いきや、「Bs」に。更に、マスコットキャラも「バファローズ」なのに、バフィリードはお払い箱で、猛牛と全く関係のないネッピー&リプシーは続投と言う訳の分からない展開。また、近鉄どころかパ・リーグ唯一の永久欠番だった鈴木啓示氏の「1」についても、その儘、欠番にして欲しいと言う近鉄側の意向は無下にされ、オリックスで「1」をつけていた後藤が合併球団でも「1」をつける事が決定近鉄色を完全に消滅させてしまおうと言う意図がミエミエのやり口に、元近鉄ナインは改めてチームを潰されたと言う想いに駆られて、来季に向けてのモチベーションはどん底状態に陥った。

 滝鼻代表、必死の慰留工作! 桑田、来季も巨人残留決定!
破戒僧・清原と共に去就が注目されていた桑田が来季も巨人に残留する事が明らかになった。今季は登録即抹消を繰り返される悪夢の中10日ローテに踊らされ、オフに入ってからは再三再四、遠回しに引退勧告をかましてくる悪太郎・堀内監督に不信感を抱いていた桑田は「今は日米通算200勝でも名球界に入れる」と語るなど、国外亡命も視野に入れた移籍志願の可能性をほのめかしていた。たとえ全盛期を過ぎていようとも、造反五人衆を敵に回す事は巨人にとって、計り知れないマイナス要因となる事は名手・川相(中日)の件でも嫌と言う程、痛感させられている桑田と言えば、反骨心が強く、逆境に燃える男。豊富な経験と卓越した技術論に若手選手にも信奉者が多いなど、川相に共通する部分が多い。また他球団の優勝に貢献されては目も当てられない上、将来の幹部候補生を失う事になりかねないなど、川相の二の舞だけは避けたいフロント側は慌てふためき、この日、清武球団代表が直接会談の場を設け、必死の説得で何とか繋ぎ止めた格好だ。しかし、フロントの意向と悪太郎・堀内監督の意向は全く別物であり、来季も今季の様な無下な扱いを受ける可能性は十二分にある。200勝を狙うならば、移籍した方が桑田にとっては得策の様にも思えるのだが…。