球界トピックス
11月5日
日米野球第1戦:東京ドーム:全日本0勝1敗
全 米 000003400 7
全日本 000020000 2
[米]:クレメンスー○カレーロ−レッドマン−ラインブリンク−大塚
[日]:●上原(G)−山口(BW)−加藤(YB)−三瀬(H)
川相不在で怒涛の拙攻三昧! 上原、失意の6回KO!
この日から始まった日米野球第1戦。かつて驚異のテクニックを見せつけ、メジャーを震撼させた日本球界の至宝・名手・川相(中日)は当然、全戦フルイニング出場と思われたが、たとえ病に伏せていようとも、川相をシメる事には余念がない茂雄の陰謀により、川相はメンバーから外される悪夢の展開。そもそも、来日したメジャーリーガーの誰もが敬意を表し、握手を求める世界のカリスマ・王さん(ダイエー)に対して、所詮、日本の中高年限定のカリスマでしかない茂雄がコンプレックスを爆発させるのは毎度の事で、王さん率いる全日本に勝利をもたらす川相の参加を許す筈もなかった。和製オジーと謳われる名手・川相の華麗なフィールディングと、世界最高峰の芸術的バントを楽しみに海を渡ってきたにも拘わらず、その期待を無惨に裏切られて、落胆の色を隠せない全米に対して、近い将来、国外亡命を狙う全日本先発・上原(巨人)は川相不在とあって初回からペース配分無視の全力投球モードで5回まで無失点の好投を展開。一方、現役最多328勝を誇る全米先発・クレメンス(アストロズ)に対して、全日本は初回、あえなく三者凡退と早くも川相不在の弊害を露呈すると、2回には二死満塁のチャンスに阿部(巨人)が空振り三振に倒れて、三者残塁。3回には先頭のシャア少佐(阪神)がヒットで出ながら、川相不在では強引に先の塁を狙うしかないと焦って、牽制死。4回も先頭のJ.マッケンジー(ダイエー)がレフト線へ痛打するも、川相不在では強引に先の塁を狙うしかないと焦って、無謀にも二塁へ突っ込み、憤死する大暴走。怒涛の拙攻拙走を続ける無様な試合展開を演じてきた全日本だが、5回、一死から川相不在の重さをこの1年で痛感した井端(中日)の執念の内野安打で出た後、阿部,シャア少佐が連続四球を選んで満塁のチャンス。ここで今オフの国外亡命を視野に入れているガッツな貴公子・仁志(巨人)は最悪のサードゴロ。しかし、打球が詰まったのが幸いし、シャア少佐が封殺される間に井端が先制のホームイン。更に、セカンド・ジャイルズ(ブレーブス)が一塁へ悪送球をかます間に、二塁走者・阿部も一気に返って、タナボタの2点芽をゲット。続くガッツ(日本ハム)も歩いて、クレメンスをKOしたものの、代わった2番手・カレーロ(カージナルス)の前にJ.マッケンジーが三振に倒れて、二者残塁と川相不在が故のツメの甘さを露呈。ようやく援護を貰った上原だったが、川相の穴を埋めるべく飛ばし過ぎた影響で既に疲労困憊。6回、先頭のクロフォード(デビルレイズ)を歩かせると、ブラロック(レンジャーズ)にはライト線への二塁打を浴びて、無死二、三塁のピンチ。一死後、オルティズ(レッドソックス)にライト前へ2点タイムリーを浴び、同点とされると、更に、アルーに痛打されて、一、三塁となった所でウェルズ(ブルージェイズ)にはセンターへ犠飛を打ち上げられ、勝ち越し点を献上。続く7回には川相不在で不安感一杯の2番手・山口(オリックス)が一死三塁のピンチを迎えた所で暴投を犯して、4点目を献上。更に、この後も2人の走者を背負った所で代打・カブレラ(マーリンズ),アルー(カブス)にタイムリーを浴びて、失意のKO。代わった3番手・加藤(横浜)もウェルズにタイムリーを許し、この回、大量4失点。その裏、全日本は阿部のヒット,シャア少佐の四球で無死一、二塁としながら、後続3人があえなく凡退し、二者残塁とまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。9回には凱旋登板となった大塚(パドレス)に三者凡退に抑えられて、ゲームセット。川相不在による怒涛の拙攻三昧で敗れるべくして敗れた全日本の無様な戦いを見て、メジャーは遙か高みの領域などと勘違いした更なる亡命希望者が続出する恐れもある。日本プロ野球が決してメジャーに引けを取るものではない事を分からせる為にも、第2戦からでも名手・川相がメンバーに加入される事を祈るばかりだ。