球界トピックス
11月3日
中村、プロテクト入りを固辞! ポスティングシステムでの国外亡命へ!
中村がポスティングシステムで国外亡命を狙う事になった。この日、大阪市内のホテルで記者会見を開いた中村は「(ファンを無視し、選手を無視し、多くの裏方さんが路頭に迷う事も厭わずに強引に成立されたオリックスとの)合併が一番の決め手。近鉄を日本一にと言う夢があったが、来年以降は(チームを潰されて)それが叶えられない。眠っていた亡命への気持ちに火がついた。手を挙げてくれるかが不安だ。なければ、日本のどこかでプレーしたい」と、理由を語った。近鉄と結んだ4年契約はまだ2年も残っているが、この契約を結んだ際、中村が亡命を希望した場合に球団側はポスティングシステムの行使を認めると言う特記事項が含まれていたと言う。合併による新球団のプロテクト入りを打診されていた中村だったが、チームを潰された無念さから、固辞し続けていた。近鉄・足高球団代表は今月中にも手続きを取るとの事で、中村は入札があった場合の代理人として、団野村氏と契約を結んだ事を明らかにした。2年前にもFA権を行使しての亡命を目論んだ中村はメッツと契約寸前までこぎつけながら、発表前に情報をリークされた事を不信感を抱き、一方的に拒否。米メディアからは「日本に対する『裏切り者』のイメージはパールハーバー以来の衝撃だ」などと、大バッシングを受けた中村のイメージはこの上なく悪い筈だが、果たして、手を挙げる球団が出てくるのか注目される。
またも不可解な主力流出! 井口、自由契約で国外亡命へ!
村松(オリックス),小久保(巨人)と主力野手を失いながらも、見事にパ・リーグ連覇を果たしたダイエーだが、更なる戦力流出に見舞われる事となった。不動の二塁手・井口が自由契約となり、国外亡命を図る事が決定したのだ。親会社が経営難のダイエーにとって、億単位の落札金が入ってくるであろうポスティングシステムを使わずに、一銭も入ってこない自由契約での放出は極めて不可解だが、昨オフに結んだ契約にその鍵があった。昨年も亡命を希望していた井口の慰留に努めた球団側は現在のフロント体制を維持出来ない場合、井口に選択の自由を与える覚書を交わしていたのだ。この度、産業再生機構入りした事により、その契約が成立したのかと思われたが、当時のオーナー代行であった高塚氏がセクハラ容疑で逮捕され、9月30日に退団した時点で既に成立していたと言う何とも景気の悪い展開。亡命の意志が固い事を察知した球団側は何とかポスティングシステムの活用を狙ったものの、亡命先を選択出来ない事を井口が嫌い、やむなく自由契約としたと思われる。昨年は小久保を不可解な無償トレードで放出し、今年は井口を自由契約。球団側に保有権がある事を前提として作られている野球協約の効力をこうも簡単に放棄してしまうダイエーの無責任な行為は悪しき前例となる事は言うまでもなく、ダイエーファンは勿論、他球団のフロントにとっても迷惑な話と言えよう。フロントの失態で、またも主力野手を失った王さんは「こっちは契約にはタッチしてない。本人と球団の話だから。ただ、自由契約と言うのは理解出来ない。この様な結果になり残念だ。チームを再編成して、来年こそ日本一を奪回出来る様、頑張っていきたい」
と沈痛な面持ちだった。
12球団東西対抗戦:東京ドーム
W 000010011 3
E 000200000 2
W:新垣(H)−岩隈(Bu)−河内(C)−久保田(T)−○本柳(BW)−S山口(BW)
E:霊感投手・松坂(L)−吉見(YB)−清水直(M)−石井(S)−横山(F)−五十嵐亮(S)−●小林雅(M)
本:井端(D)
井端、川相の穴を埋める3安打! 代打・柴原、決勝タイムリー!
ファンを無視し、選手を無視し、多くの裏方さんが路頭に迷う事も厭わずにオリックスの卑劣な合併を成立させた近鉄が参加する最後の12球団東西対抗戦。中日の50年ぶり日本一に大きく貢献した名手・川相が茂雄の陰謀によりメンバーから外され、ファンから大きなブーイングを受けながらも始まった試合は両軍無得点の儘、中盤に突入。迎えた4回、ここまで1人の走者も出せずにいた東軍は西軍3番手・河内(広島)を攻め立て、中島(西武),ガッツ(日本ハム)の連打で一死二、三塁のチャンスを作ると、ベンちゃん(西武)が左中間突破のタイムリー二塁打を放ち、2点を先制。川相不在が故にここまで無得点に抑え込まれていた西軍は5回、この1年で川相の存在感を思い知らされた井端(中日)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへソロアーチを叩き込み、1点差。8回には二死三塁の場面でセ・リーグ首位打者の嶋(広島)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間を深々と破るタイムリー二塁打となり、ついに同点。一気に勝ち越したい所だったが、J.マッケンジー(ダイエー)はショートへのどん詰まりのゴロに倒れて、1点止まりとまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。しかし、土壇場9回、東軍抑えの小林雅(ロッテ)に対して、二死から、川相不在を憂いて、一人気を吐く井端がこの日3本目のヒットで出塁。ここで代打・柴原(ダイエー)のフラフラッと上がった打球がレフト線にポトリと落ちると、川相不在では強引に先の塁を狙うしかないとばかりに一塁走者・井端が一気に本塁を陥れる好走塁を見せて勝ち越しに成功。最後は山口(オリックス)が締めて、辛くも逃げ切った。
山北←→清水将の交換トレードが成立!
川相効果で50年ぶりの日本一に輝いた中日の連覇を懸けた補強策第一弾が早くも敢行された。この日、山北茂利投手を交換要員にロッテ・清水将海捕手をトレードで獲得する事が発表されたのだ。今季は正捕手・谷繁が腰痛で一時期、戦線離脱。2番手捕手の柳沢も右膝打撲に見舞われるなど、捕手難に苦しんだ時期があり、捕手層の拡大は重要な課題とされていた。里崎,橋本らの台頭により、年々、出番が減少している清水将だが、落合監督は強肩とリード面を高く評価しているとの事。一方、山北も今季は故障に泣かされ、僅かに7試合の登板に終わったが、中継ぎ左腕不足を解消したいロッテはケガさえ治れば、十分、戦力になると見て、合意に至った模様。