球界トピックス

10月25日


オープン戦:ナゴヤドーム:中日3勝4敗
L  005001100  7
D  000000002  2
勝:ハンニバル2勝0敗
負:グスマン0勝1敗
本:カブレラ3、平尾1
 名手・川相、悪夢のフル欠場! 怒涛の拙攻拙守拙走で屈辱の負け越し!
V2を果たしたダイエーがよもやの日本シリーズ出場辞退となり、不戦勝と言う不本意な形ながらも50年ぶりの日本一に輝いた中日。折角の準備を無駄にするのは興行的にも勿体ないと、急遽、組まれる事となった西武とのオープン戦第7戦。パ・リーグ優勝のダイエーをオープン戦で下し、セ・リーグ優勝の中日もオープン戦で下せば、事実上の日本一や〜!などと、西武陣営からは勘違いも甚だしい戯言も飛び出しており、絶対に負けられない中日だったが、この日も相変わらず、茂雄に福嗣君の弱みでも握られているのか、またもや名手・川相をスタメン起用しない落合監督のオレ流大チョンボ采配が炸裂動揺を隠せない中日先発・グスマンだったが、それでも2回までパーフェクトと踏ん張りを見せる。何とかグスマンを援護したい中日はその裏、西武先発・ハンニバルに対して、一死からリナレス議員が四球で出塁。続く谷繁の打球はハンニバルの足を直撃すると、運悪くファーストベース方面に転がり、一塁はアウト。治療の為、一旦ベンチへに戻った後、足を引きずりながらも、再びマウンドに上がったハンニバルを一気に攻め立てたい所だったが、川相不在では強引に先の塁を狙うしかないと焦って大きく飛び出した二塁走者・リナレス議員がキャッチャー・細川の牽制球に刺される大チョンボをかまし、結局、3人で攻撃終了。川相不在により、空回りする味方打線に不安を隠せないグスマンは直後の3回、先頭の中島にライト前へ痛打されると、細川のショートゴロで一死二塁となった所で、ボークをかまして、中島は三塁へ。ハンニバルはセカンドゴロに打ち取り、二死となったものの、ここで佐藤の打球はピッチャー右へ跳ね上がるゴロ。差し出したグスマンのグラブを掠めた事で打球の方向が変わり、逆をつかれた荒木のバックアップも及ばず、タイムリー内野安打となって、先制点を献上。更に、赤田にレフト前へ弾き返されると、フェルナンデスにもセンター前へタイムリーを浴び、2点目を献上。しかも、一、二塁間に飛び出したフェルナンデスを挟殺しようとした井端の送球がフェルナンデスの体を直撃する痛恨の大エラーとなり、この間に一塁走者・赤田が一気に生還し、グスマンは失意のKO。更に、ここで代わった2番手・山井も川相不在の不安感からいきなりカブレラに左中間スタンドへの3号2ランを叩き込まれて、この回、悪夢の5失点。3回までノーヒットと沈黙していた中日は4回、先頭の荒木が右中間を破る二塁打で出塁。しかし、続く井端はカウント0−2から3球連続ストライクを見逃す消極的なバッティングで三振を喫すると、立浪もショートゴロに倒れて、二死。ここでオチョアが四球を選んで、一、二塁となったものの、リナレス議員はサードゴロに倒れて、二者残塁とまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く5回には一死からピンキー井上がレフト線へ二塁打。続く英智はセーフティバントを仕掛け、一塁へ執念のヘッドスラディングを見せるも、間一髪及ばず。ここで岡本に代わって、いよいよ名手・川相が登場か…と思いきや、出てきたのは森野。しかし、森野は中途半端なスイングで空振り三振に倒れ、結局、無得点とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。直後の6回、この回からマウンドに上がった4番手・平井に対して、西武は一死から赤田にライト前ヒットを放つと、すかさず二盗。この時、谷繁が二塁へ悪送球をかまし、ボールがセンターへ転々とする間に赤田は一気に三塁へ。またも川相不在を象徴する様な拙守を炸裂させ、落胆の色を隠せない平井に対して、フェルナンデスが左中間突破のタイムリー二塁打を浴びせて、6点目。その裏、中日は二死から立浪が一、二塁間を破るも、オチョアはショートゴロに倒れて、立浪は一塁に釘付けとまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈川相を起用しないが故の自業自得の拙攻ぶりに憤りを隠せない平井は直後の7回、先頭の平尾にライトスタンドへ一発をぶち込まれ、致命的な7点目を献上。その裏、この回から登板の西武2番手・長田に対して、中日は二死からピンキー井上が四球で出塁。ここで英智に代わり、ついに名手・川相が登場か…と思いきや、出てきたのはショーゴー。しかし、ショーゴーはどん詰まりのセカンドゴロに終わり、結局、無得点とまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。続く8回、伊東監督は何と前日、先発で8回を投げた霊感投手・松坂を投入。これに対して、落合監督は高橋聡に代えて、今度こそ名手・川相を投入か…と思いきや、出てきたのは高橋光。しかし、高橋光はレフトへの凡フライに倒れて、まず一死。ここで荒木がライト線へ二塁打を浴びせるも、井端は空振り三振に倒れて、二死。立浪が歩いて、一、二塁となった所でオチョアが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振するも、左中間フェンス手前で失速するレフトフライに終わり、二者残塁とまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。土壇場9回、西武は満を持して守護神・豊田を投入。これに対して、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は先頭のリナレス議員がセンター前へ弾き返すと、続く谷繁のレフト前のフライをベンちゃんがまずい守備で後逸し、無死二、三塁。ここでピンキー井上が詰まりながらもセンター前にしぶとく落とすタイムリーを放ち、ようやく1点をゲット。しかし、ここでショーゴーはセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。この間に谷繁が生還するも、一気に二死。5点ビハインドであと一人と追い詰められながらも、名手・川相なら何とかしてくれるかもしれない…と言う中日ナインの期待を無惨に裏切るかの様に落合監督は今シリーズ5タコの渡辺を代打に起用。しかし、渡辺は高々と打ち上げるピッチャーフライに倒れて、万事休す。名手・川相がフル欠場に終わり、怒涛の拙攻拙守拙走で敗れるべくして敗れた中日このシリーズで一度として川相を打席に立たせない落合監督のオレ流特大チョンボ采配により、屈辱の負け越し。川相を徹底的に後回しにすると言うまるで茂雄暗黒政権を彷彿させる様な落合監督の大チョンボ采配は川相効果によりセ・リーグ優勝を勝ち取った喜びを無惨に粉砕。実際にはダイエーが日本シリーズを辞退した段階で中日は日本一の座を勝ち取っているが、たかだかオープン戦でダイエー,中日を撃破したくらいで事実上の日本一などと戯言をほたえる西武ナインの大はしゃぎぶりを目の前で見せつけられると言う、この上なく屈辱的な展開で今季の最終戦を締め括る事となった。落合監督の大チョンボ采配の真相が果たして、正真正銘の大チョンボなのか、茂雄の圧力によるものなのかは、定かではないが、ナインと首脳陣の間に深い溝を作りかねず、来季への影響が心配される。V2を目指し、誰にも文句を言わせない日本一の座を勝ち取る為にも、来季こそ名手・川相のフルイニング出場が待たれる所だ。因みに、たかだかオーブン戦だと言うのに選出された表彰選手として、MVPが13イニング無失点で2勝をマークしたハンニバルが受賞敢闘選手には.412 8打点の活躍を見せたピンキー井上,優秀選手には4ホーマーのベンちゃん,3ホーマーのカブレラ,満塁弾を含む9打点の谷繁が選ばれた