球界トピックス

10月21日


オープン戦:西武吹き抜けドーム:西武2勝2敗
D  010421000  8
L  000000110  2
勝:山井1勝0敗
負:弓長0勝1敗
本:リナレス議員2、オチョア1、ピンキー井上1、中島2
 拙攻拙守に一発依存! 川相不在で巨人紛いの結果オーライ白星!
V2を果たしたダイエーがよもやの日本シリーズ出場辞退となり、不戦勝と言う不本意な形ながらも50年ぶりの日本一に輝いた中日。折角の準備を無駄にするのは興行的にも勿体ないと、急遽、組まれる事となった西武とのオープン戦第4戦。立浪をDHに回せるにも拘わらず、名手・川相をスタメン起用しない落合監督のオレ流大チョンボ采配がまたもや炸裂し、不安を隠せない中日は初回、西武先発・弓長に対して、先頭の荒木がセンター前へ弾き返すと、すかさず二盗を決めて、早くも先制のチャンス。しかし、井端,立浪,オチョアとあえなく凡退し、結局、無得点と早くも川相不在の弊害を露呈。一方、中日先発・山井は先頭の佐藤をショートゴロに抑え、続く赤田もピッチャーゴロに打ち取りながら、一塁へ悪送球。この後、赤田を牽制で刺し、自らのチョンボは帳消しにしたものの、今度はフェルナンデスのサードゴロで立浪が一塁へ悪送球。後続を断ち切り、ピンチを脱出したとは言え、川相不在の脆さを痛感させられる何ともおぼつかない滑り出し。しかし、直後の2回、キューバ球界の至宝・リナレス議員が日本球界の至宝・川相の穴を埋めるべく、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ2号ソロを叩き込み、1点を先制。4回には、先頭のオチョアが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにバックスクリーン右に飛び込むソロアーチを架けて、2点目を追加。更に、この後、リナレス議員の四球,谷繁のヒットで一死一、三塁とした所でピンキー井上が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ3ランをぶち込んで、この回、4点をゲット。この後も、中日は谷繁の2点二塁打や、荒木のタイムリー等で着々と加点。点差は8点と、一見すると、中日の一方的展開と思われたが、6回には英智がヘッポコバントをかまし、井端もゲッツーでチャンスブレイク。7回にも一、二塁のチャンスを高橋光が潰してしまうなど、川相不在を象徴するかの様な雑な攻撃を展開し、流れを掴みきれない。また、一向に川相を守備固めとして起用しようとしない落合監督のオレ流大チョンボ采配に対する不信感も募り、精神的に追い詰められていく一方の中日に対して、川相不在のうちは十分に勝機があると睨む西武は7回、中日2番手の霊感投手・落合から、フェルナンデスのタイムリー二塁打でようやく1点をゲット。ようやく流れを引き寄せ始めた西武に対して、中日は8回から3番手・平井を投入するも、一死から中島に2号ソロを叩き込まれて、2点目を献上。更に、平井は二死後、高木浩,佐藤に連打を浴びると、小関を歩かせて、満塁となった所で失意のKO。6点リードにも拘わらず、引っ張り出された守護神・岩瀬は川相不在と言う計り知れない逆境を背負いながらも、フェルナンデスを見逃し三振に斬ってとる気力の投球で辛くもこのピンチを脱出。9回表の攻撃でも一、二塁のチャンスを潰すなど、相変わらず、悪い流れを断ち切れない事で流石に事態を重く見た落合監督はその裏から、ようやく名手・川相をサードの守備に投入。岩瀬は先頭のカブレラにこそヒットを許したものの、川相がバックにいると言う絶大な安心感に支えられている事で落ち着きを失わず、ベンちゃんをレフトフライに打ち取ると、続く平尾はファーストゴロゲッツーに仕留めて、ゲームセット。川相の投入により、あわや逆転負けの危機を辛くも免れた中日はこれで2勝2敗のタイに持ち込んだ。しかし、拙攻拙守,ヘッポコバントに一発依存とまるで川相を失った今季の巨人の様な野球を展開している辺り、非常に危ういチーム状態である事は否めず、とても楽観とはしていられない。一気に流れを引き寄せる為にも一刻も早い名手・川相のスタメン起用が待たれる所だ