球界トピックス

10月19日


オープン戦:西武吹き抜けドーム:西武2勝1敗
D  000005120  8
L  00031060× 10
勝:大沼1勝0敗
負:岡本0勝1敗
S:豊田2S
本:カブレラ1,2、中島1、谷繁1、リナレス議員1
 
名手・川相、悪夢のフル欠場で大惨敗! 谷繁、逆転満塁弾も空砲に!
V2を果たしたダイエーがよもやの日本シリーズ出場辞退となり、不戦勝と言う不本意な形ながらも50年ぶりの日本一に輝いた中日。折角の準備を無駄にするのは興行的にも勿体ないと、急遽、組まれる事となった西武とのオープン戦第3戦。台風も迫ってきていると言うのに、わざわざ所沢の奥地くんだりまで足を運ばせて、ドームなのに寒くて雨が吹き込むアウターゾーンでたかだかオープン戦を開催する事が果たして、興行的に得策なのか…?と、流石に疑問に思ったのか、封切り目前の「コラテラル」宣伝の為、来日していたトム・クルーズに客寄せパンダとして始球式を務めさせた末に、プレイボールとなったこの試合。西武・帆足,中日・グスマンの両先発の好投で0−0の儘、中盤へ突入した。迎えた4回裏、ここまでパーフェクトに抑え込まれていた西武だったが、先頭の佐藤がセンター前ヒットでチーム初出塁。赤田のセカンドゴロで一死二塁となった所でフェルナンデスがレフト前への先制タイムリーを放ち、均衡を破ると、続くカブレラが左中間スタンドへ2ランをぶち込んで、この回、一気に3点をゲット。DH制の採用により、立浪をDHに回せるにも拘わらず、名手・川相をスタメン起用しない落合監督のオレ流大チョンボ采配により、ここまで僅かに1安打と沈黙していた中日は5回、一死から谷繁が死球を食らうと、続くリナレス議員がライトフェンス直撃の二塁打を浴びせて、二、三塁のチャンス。しかし、ショーゴーは空振り三振。英智はボテボテのサードゴロに倒れて、二者残塁とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈川相不在の重さを見せつけられて、落胆の色を隠せないグスマンに対して、西武はその裏、先頭の中島が右中間スタンドへソロアーチを放ち、1点を追加。4点ビハインドの苦しい展開ながら、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は直後の6回、先頭の荒木が中島のエラーで出塁。井端のサードゴロで走者が入れ替わった後、立浪のライト前ヒットで一、二塁となった所でオチョアがショートの右を鋭く破るタイムリーを放ち、二塁から井端が生還。更に、高橋光が四球を選んで満塁となった所で帆足をKO。ここで代わった長田に対して、谷繁が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへグランドスラムを叩き込み、一気に逆転に成功。1点リードで勢いに乗る中日は続く7回には荒木,井端の連打の後、立浪が右肘に死球を食らって、無死満塁。ここでオチョアがセンター前へタイムリーを放ち、6点目をゲット。一気に畳みかけたい所だったが、高橋光は空振り三振。川相不在では一発に賭けるしかないとあって、2打席連続満塁弾を狙い過ぎた谷繁はキャッチャーゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で1点止まりと川相不在が故のツメの甘さを露呈。その裏、この期に及んで、川相を守備固めとして起用しない落合監督のオレ流大チョンボ采配に動揺を隠せない中日2番手・岡本は一死から中島に二塁打を浴びると、代打・礒?には四球,高木浩には死球を与えて、満塁のピンチ。ここで佐藤にライト線へ2点タイムリーを許して、試合は振り出しに。更に、二死後、フェルナンデスが歩いて、再び満塁となった所でカブレラにドームなのにレフト場外へ消える満塁弾をぶち込まれ、この回、悪夢の6失点。再び4点のビハインドとなりながらも、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日は8回、先頭のリナレス議員が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ弾丸ライナーで飛び込む一発を浴びせると、続く代打・森野はライト線へ二塁打を放ち、西武4番手・大沼をKO。ここで代わった小野寺に対して、英智に代わり、いよいよ名手・川相が登場か…と思いきや、出てきたのはピンキー井上。しかし、ピンキー井上はファーストゴロと凡退。この間に三進した森野は続く荒木のショートゴロで生還したものの、塁上から走者が消えた事で勢いが止まってしまったか、続く井端はセカンドゴロに終わり、2点止まり。土壇場9回には西武守護神・豊田の前に立浪,オチョア,高橋光のクリーンアップが打ち取られ、ゲームセット。名手・川相が悪夢のフル欠場に終わり、敗れるべくして敗れた中日はこれで1勝2敗と黒星先行。いかに川相スピリットが注入されていようとも、川相不在では限界があると言うものだ。たとえ茂雄に福嗣君の弱みを握られているのだとしても、圧力に屈せずに名手・川相を起用してくれと懇願せずにはいられない中日ナインは重苦しい足取りで球場を後にした。