球界トピックス

10月17日


オープン戦:ナゴヤドーム:中日1勝1敗
L  200030100  6
D  00300053× 11
勝:バルデス1勝0敗
負:霊感投手・松坂0勝1敗
本:フェルナンデス1、ペンちゃん2、立浪1
 立浪、起死回生の3ラン! 終盤、怒涛の猛反撃で会心の逆転勝利!
V2を果たしたダイエーがよもやの日本シリーズ出場辞退となり、不戦勝と言う不本意な形ながらも50年ぶりの日本一に輝いた中日。折角の準備を無駄にするのは興行的にも勿体ないと、急遽、組まれる事となった西武とのオープン戦第2戦。西武は初回、中日先発・山本昌に対して、先頭の赤田がライト前に弾き返すと、一死後、フェルナンデスが左中間スタンドへ豪快な2ランを叩き込み、2点を先制。更に、続くカブレラが四球を選んだものの、ベンちゃんはショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で2点止まり。この日も名手・川相をスタメン起用しない落合監督のオレ流大チョンボ采配が炸裂し、早くも追う展開となった中日はその裏、西武先発の霊感投手・松坂に対して、一死から井端がセンター前ヒットで出ると、二死後、松坂の牽制悪送球の間に二進。しかし、オチョアは中途半端なスイングで空振り三振に倒れて、井端は二塁に釘付け。2回もあえなく三者凡退に終わった中日は3回、先頭のショーゴーがライト前ヒットで出ると、川相道場で直接指南を受けている山本昌の犠打で二進。続く荒木が左肘に死球を食らった後、井端がライト前におっつけて、一死満塁のチャンス。ここで立浪は詰まり気味のセカンドゴロに倒れるも、詰まったのが幸いした上、一塁走者・井端の好スライディングもあって、ゲッツーを免れる間にショーゴーが生還。なおも一、三塁の場面でオチョアがライト前にタイムリーを浴びせて、荒木が同点のホームイン。更に、森野が死球を食らって、満塁となった所で谷繁が押し出し四球を選んで、勝ち越しに成功。一気に畳みかけたい所だったが、ピンキー井上の痛烈なライナーはライト正面に飛び、三者残塁。1点のリードを貰った山本昌は直後の4回、先頭のカブレラにレフト線への二塁打を浴びるも、ベンちゃん,中島,野田と三者連続三振に斬ってとる快投で、このピンチを脱出。この儘、調子を上げていくかと思われた山本昌だが、続く5回に悪夢が訪れる。先頭の高木浩がセンター前へ痛打された後、霊感投手・松坂にはスリーバントも失敗させて、一死一塁。ここで佐藤に三塁線突破の同点タイムリー二塁打を浴びると、続く赤田にもレフト線へ勝ち越しタイムリー二塁打を許し、無念のKO。更に、代わった霊感投手・落合も二死後、カブレラを敬遠して一塁を埋めた所でベンちゃんにレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打を浴び、5点目を献上。続く中島も敬遠して、満塁策をとった所で、野田の打球は左中間へ。走者一掃のタイムリーか…と思いきや、レフト・ピンキー井上が執念のダイビングキャッチを見せて、ようやく攻撃終了。西武は7回、中日4番手・バルデスからベンちゃんがレフトスタンドへ2試合連続の2号ソロを叩き込み、貴重な1点を追加。しかし、最後まで諦めない川相スピリットが注入されている中日はその裏、猛反撃を開始。代打・ボンジュール大西の内野安打,井端のヒットで一死一、三塁となった所で立浪が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ3ランをぶち込んで、一気に同点。動揺を隠せない霊感投手・松坂からオチョアが四球,森野が死球で出塁し、一、二塁。ここで谷繁がレフト線へ勝ち越しタイムリー二塁打を浴びせて、霊感投手・松坂をKO。更に、代わった2番手・星野から代打・高橋光がセンター前へタイムリーを放ち、この回、大量5点をゲット。続く8回には一死から、井端,立浪の連打で一、三塁とすると、オチョアがセンターへきっちりと犠飛を打ち上げ、9点目。更に、立浪が二盗を決めた後、英智が右中間を破るタイムリー三塁打,谷繁が三遊間突破のタイムリーを放ち、この回、3点。土壇場9回、落合監督はようやく名手・川相をサードの守備に投入。満を持してマウンドに上がった岩瀬は堅実無比の守備力を誇る川相に打球を集める頭脳的な投球で三者凡退に斬ってとり、逃げ切りに成功。川相効果を存分に発揮して、会心の逆転勝利を飾った中日は1勝1敗のタイに戻し、西武吹き抜けドームへ乗り込む事となった。