球界トピックス

9月27日


 代替試合開催せず! 松中、史上7人目の三冠王! 日本ハムの3位も確定!
この日、都内のホテルで実行委員会が開かれ、18,19日に行われたストライキにより中止となった分の代替試合を行わない事が決定となった。少しでも損害分を回収したいセ・リーグ側は代替試合の実施を希望していたが、10月1日からAクラス3球団による3〜8試合のオープン戦開催が予定されているパ・リーグ側が日程的に苦しい事から、実施しない方針を固めており、同様の理由で選手会も否定的な見解を示していた。結局、12球団が足並みを揃える事が重視され、セ・リーグも実施しない事となった模様。これにより、日本ハムの3位が確定し、V2を果たしたダイエーとの対戦権を賭ける2位西武とのオープン戦進出が決定。一方、セ・リーグは首位・中日のマジック数が「3」に確定。また、バース(阪神),落合(ロッテ)以来、18年ぶり7人目となる松中(ダイエー)の三冠王も決まった。松中は「三冠王は物凄い打者でないと獲れない、僕の中では夢の夢だった。その一員になれて嬉しい。昨季から4番を打たせて貰って、自信と言うか、打席での落ち着きに繋がったと思う」と喜びを表し、自らも2度の三冠王に輝いている王さんも「今の時代、球場が広くなって本塁打が出にくくなり、それぞれの部門で競争相手が増えている。その中で3つの部門でトップと言うのは素晴らしい。三冠王でチームが優勝となれば、選手としては最高だろう」と、教え子の栄誉を讃えた。その他、実行委員会では来年のセパ交流試合をホーム3試合,ビジター3試合の計6試合にする案や、加盟料60億円及び参加料30億円の撤廃と預り保証金25億円及び協力金5億円の導入等がまとまり、オーナー会議に提出する事が決定。また、新規参入を希望しているライブドアと楽天について審査する「審査小委員会」については、豊蔵セ・リーグ会長と在京5球団の各代表で構成される事となり、30日から審査を開始するとの事。

GS神戸:オリックス11勝14敗2分
Bu 010100000  2
BW 02041000×  7
勝:具6勝10敗
負:阿部健0勝1敗
本:鷹野5、相川2,3、北川20、竜太郎1
 
オリックス−近鉄、ラストゲーム! 岩隈、2失点で防御率逆転ならず1
代替試合が行われない事が決まり、パ・リーグ最終カードとなったのは、皮肉にもファンを無視し、選手会を無視した卑劣な合併を成立させてしまった両チーム。既に、本拠地最終戦で劇的勝利を飾った事で燃え尽きた感のある近鉄ナインはリラックスしきっており、最早、感慨深さも失せている様子。先発に岩隈を立てながら、防御率で霊感投手・松坂(西武)を上回る為の1回2/3限定登板と言う事がハナから明かされるなど、エースの快投でラストゲームを締め括ろうなどと言う気は毛頭ないらしく、すっかりシラケムード。それでも、近鉄は2回にオリックス先発・具に対して、鷹野が5号ソロを放って、1点を先制。初回、3人で抑えた岩隈はその裏も、一死から竜太郎にヒットを浴びたものの、続く後藤をセンターフライに打ち取り、霊感投手・松坂を逆転。走者が残っていた事で2番手が打たれては岩隈の自責点となってしまう為、梨田監督は続投を命じるも、これが裏目。よりにもよって、ここまで僅かに1本塁打の相川にレフトスタンドへ逆転2号2ランをぶち込まれ、あっと言う間に防御率2位へ転落。霊感投手・松坂を再逆転するにはこの後、無失点で8回まで投げねばならず、これから登板予定の若手が控えている事から岩隈はここで降板を余儀なくされ、霊感投手・松坂の最優秀防御率が確定。4回に北川の20号ソロで追い付かれたオリックスだったが、その裏、大島,塩崎の連打で一、三塁となった所で竜太郎が右中間スタンドへ今季初アーチとなる3ランを叩き込み、勝ち越しに成功。更に、一死後、岩隈のタイトルを粉砕した相川が2打席連続の3号ソロを放ち、この回、一気に4点。5回には後藤にタイムリーが飛び出し、ダメ押しの7点目。結局、その儘、両軍追加点がなく、オリックスが「ブルーウェーブ」としての最終戦を白星で飾った。試合後、両軍の全選手が握手を交わし、スタンドのファンに向けて、手を振って応え、最後は両球団監督の胴上げで締め括った。尚、この日、中村がポスティングシステムによる国外亡命の可能性を示唆。一方、近鉄選手会長・礒部と共に最後まで合併反対を賭けて戦ったオリックス選手会長・三輪が今季限りでの現役引退の意向を示した。