球界トピックス
9月24日 YB−D(横浜):雨天中止
かつての守護神・赤堀、久々の力投 |
延長11回、星野、会心のサヨナラ打 |
劇的勝利に歓喜の近鉄ナイン |
ファンの大歓声に応える中村 |
松坂ら西武ナインと握手を交わす |
スタッフから熱い抱擁を受ける礒部 |
全スタッフが集結し、記念撮影 |
その中には故・鈴木コーチの遺影も |
別れを惜しむスタンドの近鉄ファン |
大阪ドーム:近鉄14勝13敗
L 00101000000 2
Bu 01000010001× 3
勝:高木2勝7敗
負:森0勝4敗4S
本:大島8、野田3
涙の本拠地ラストゲーム! 星野、劇的サヨナラタイムリー!
礒部の涙の記者会見から一夜。ファンを無視したオリックスとの卑劣な合併を阻止する事が出来なかった事により、大阪近鉄バファローズの本拠地最終戦となったこの日、大阪ドームには近鉄ファンが続々と押し寄せ、球場側も1時間早い午後3時に開門する事を決定。毎試合これだけ集まっていれば、チームも消えずに済んだろうに…と思わずにはいられない超満員4万8000人の大歓声に包まれて、プレイボールとなったこの試合、先手を取ったのは近鉄。西武先発・大沼に対して、2回、益田が三塁打を浴びせると、二死後、藤井がライト前にタイムリーを放ち、1点を先制。しかし、直後の3回、近鉄先発・高村は大島に同点8号ソロを叩き込まれると、5回には野田に3号ソロを浴び、勝ち越し点を献上。本拠地最終戦と言う事で長年、近鉄を支えてきたベテラン勢を大量に一軍に昇格させていた梨田監督は6回から加藤,7回からは小池を投入すると、それぞれ期待に応えて、無失点投球を展開。何とか追い付きたい近鉄はその裏、西武3番手・長田に対して、先頭の藤井がライト前へ痛打。一死後、早くもマウンドに上がった西武守護神・豊田に対して、星野が二塁打、礒部が四球で出て、満塁となった所で、代打・川口がレフトフェンス一杯まで運ぶ犠飛を打ち上げ、藤井が同点のホームイン。8回には岡本が2安打を浴びながらも無失点で切り抜けると、その裏、一死を取られた所で開幕直前に右アキレス腱を断裂し、今季絶望と言われていた吉岡が代打で登場。今季初打席となった吉岡はライトフライに倒れたものの、復活したフルスイングにファンは大喜び。土壇場9回には福盛を投入した梨田監督だったが、二死走者なしとなった所で、かつての守護神・赤堀をマウンドに送り込んだ。全盛期には何度となくラストイニングを締め括ってきた赤堀はこの日、一発を放っている野田をセンターフライに打ち取り、きっちり役目を果たす。試合は2−2の儘、延長に突入。迎えた11回裏、西武6番手・森に対して、一死から大村が右中間へ弾き返すと、一気に一塁を回って、二塁を陥れる好走塁。ここで星野がライト線を破るタイムリー二塁打を放ち、大村がサヨナラのホームイン。劇的なサヨナラ勝ちを収めた近鉄ナインは試合後、サインボールをスタンドに投げ入れながら、全員でグラウンドを一周。最後まで見守ってくれた西武ナインや、陰でチームを支えてくれた裏方のスタッフらと固い握手を交わした後、5月に急死した鈴木コーチの遺影と共に全スタッフが記念撮影を行い、ファンに別れを告げた。尚、この日、ファンを無視したオリックスとの卑劣な合併により生まれる新球団の名前が「オリックスバファローズ」となる事が発表されたが、実質的な主導権はオリックスが握っている上、「ブレーブス」の名を変更しない事を条件に阪急から買収した際も、僅か2年後に変更してしまう裏切り行為をかましているだけに「バファローズ」の名前もいつ抹殺されるか分からないとバファローズファンは戦々恐々だ。フロントに愛想が尽きたか、はたまた、水島の呪いに囚われているパ・リーグ脱却を図りたいのか、大村は早くも今オフ、移籍を前提にFA権を行使する意向を表明。場合によっては、国外亡命も視野に入れていると言う。
落とした場所はファールゾーンだが… |
打球に触れたのは明らかにフェア |
誤審に素知らぬ顔のエチェバリア |
GS神戸:オリックス9勝18敗
F 021220000 7
BW 020110000 4
勝:伊集院光の弟子・金村13勝8敗
負:金田2勝7敗
S:横山4勝5敗28S
本:高橋信26、エチェバリア16
疑惑の判定で3位内定! 青波の長瀬は不発で松中の三冠王内定!
2回、高橋信の26号2ランで先制した日本ハムはその裏、早川の2点二塁打で追い付かれるも、直後の3回、ガッツのタイムリーですかさず勝ち越しに成功。更に、4回にはエチェバリアの16号2ラン、続く5回にはまたもエチェバリアが2点タイムリーを放ち、7点目。4回に1点を返したオリックスは5回、代打・大島のタイムリーで3点差。続くオーティズもセンター前へ弾き返し、チャンス拡大…と思いきや、一気に三塁を狙った一塁走者・大島が宇宙人・SHINJOの強肩の前にタッチアウト。この間にオーティズは二塁を陥れ、二死二塁となった所で日高の打球はレフト線への詰まり気味のフライ。これをエチェバリアがグラブに当てながら、落球するタイムリーエラー…と思いきや、何と判定はファール。打球をグラブに当てた位置は、さしてきわどくもなく、明らかにフェアグラウンドであったにも拘わらず、ぶっちぎり最下位が確定している上、来季はファンを無視した近鉄との卑劣な合併を成立させる事で球団に残れるかどうかすらアヤしいオリックス陣営は最早、ミスジャッジも目先の白星もどうでもいい事なのか、誰一人として抗議に出ず、結局、打ち直しとなった日高はショートフライに倒れて、追加点ならず。八百長紛いの判定で優位に立った日本ハムはピリっとしない先発・伊集院光の弟子・金村を5回で下げ、6回からは何と3日前に先発登板したばかりのミラバルを投入。ミラバルは3回を1安打無失点に抑える好投を見せると、9回は守護神・横山がピシャリと締めて、逃げ切りに成功。代替試合がないと言う仮定の下、日本ハムは3位が内定し、V2を果たしたダイエーとのオープン戦対戦権を賭けて、10月1日から、2位西武との3連戦に臨む事になる。尚、この日、松中(ダイエー)と44本塁打で並んでいた青波の長瀬に一発は出ず、これまた代替試合がなければと言う仮定付きで松中の三冠王が内定した。尚、代替試合については27日に行われる実行委員会で最終決定が下される模様だ。