球界トピックス

８月１日　Ｃ−ＹＢ（広島）：雨天中止

---

試合を決めるべく気迫みなぎる川相	カウント０−１からの２球目を激打	会心の打球はレフトの遙か頭上へ
劇的なサヨナラ打に万歳する川相	殊勲の川相に歓喜の中日ナイン	移籍初のお立ち台で満面の笑み

ナゴヤドーム：中日８勝９敗
Ｓ　　１１０１０００００００　　３
Ｄ　　１００１００００１０１×　４
勝：バルデス１勝０敗１Ｓ
負：山本１勝２敗
本：土橋６
　移籍初のお立ち台！　延長11回、名手・川相、８年ぶりのサヨナラヒット！
茂雄に福嗣君の弱みでも握られているのか、落合監督が名手・川相を思う様に起用出来ず、３連敗中の中日。川相不在の巨人は眼中にないとしても、７連勝で４．５差と一気に追い上げてきたヤクルトの快進撃をこれ以上、許す訳にはいかない所だが、この日も序盤から主導権を握られ、４回を終わって、２−３で１点のビハインドと苦しい展開。ヤクルトは７回から先発・藤井に代わり、石井を投入。８回にゴンザレスを挟んで、土壇場９回には守護神・五十嵐亮をマウンドに送る必勝リレー。しかし、最後まで勝負を諦めない川相スピリットが注入されている中日ナインはここから驚異の粘りを見せる。まず、先頭の森野が粘って四球を選ぶと、荒木がきっちり送って、一死二塁。井端が倒れて、絶体絶命の状況に追い込まれるも、立浪，福留としぶとく食らいついて、連続四球を勝ち取り、二死満塁。ここでオチョアが詰まりながらもライト前に落とす同点タイムリーを放ち、試合は延長に突入した。３−３の儘、迎えた１１回、この回から登板のヤクルト５番手・山本に対して、中日は二死走者なしから福留が四球で歩くと、オチョアが三遊間を破って、一、二塁のチャンス。ここで打順は投手のバルデス。ベンチに残っていた最後の野手・川相は落合監督に言われるでもなくネクストバッターズボックスで既に準備を始めていた。茂雄の圧力を払いのけるには無理矢理にでも野手を使いきって、川相を使わざるをえないと言う大義名分的な状況が必要だったのか！？　正に、指揮官と選手の思惑が合致した瞬間。落合監督は当然のごとく、最後の切り札である名手・川相をコールした。一際大きい歓声を背に打席に入った名手・川相はカウント０−１からの低めのボールをすくい上げると、ぐんぐん伸びる打球はレフトの頭上を遙かに越えるタイムリーとなり、福留がサヨナラのホームイン。長く苦しい戦いに終止符を打つ会心の一打で、ヤクルトの連勝を止め、何よりチームの連敗を止めた名手・川相は移籍後、初めてのお立ち台に登場。ファンへの感謝の気持ちとチーム全員が一丸となって戦っている事を忘れない川相の言葉に球場全体が胸を打たれ、大きな拍手が送られた。負ければ、今季初の４連敗。苦しい時にこそ何とかしてくれる男・川相の自身８年ぶりとなるサヨナラタイムリーがもたらしたこの白星は、中日にとって、とてつもなく大きな価値のある１勝となった事は言うまでもなく、今季のＶ奪回に繋がるキーポイントになりそうだ。

名手・川相のスーパーヒーローインタビュー
−延長戦、決めたのはこの人、川相選手です！
有難うございます！
−川相さん、凄いヒットでしたね。
そうですね、最後、僕しか野手残ってなかったんで
自分の所に回ってきたら、絶対決めてやると言う強い気持ちで打席に立った事がいい結果に繋がりました。
−ドラゴンズに来てから、初めて立つこのお立ち台。いかがですか？
そりゃ、やっぱり最高に嬉しいですね。まだナゴヤドームでヒット打ってなかったんで
ナゴヤドームの初ヒットがこうやってサヨナラのヒットになって、本当に嬉しいです。
最後まで残って戴いて、応援して戴いて、本当に有難うございます。
−延長１１回、自分の所に打席が回ってきました。どういう気持ちで待っていたんでしょう？
相手のピッチャー（山本）も何度も対戦した事のあるピッチャーだったんで…
ここで決めないと…、引き分けそうだったんで、何とか決めて、ファンの人に喜んで貰える様にね…
やろう！と、決めよう！と思ってましたから…
−そして、川相さん、この瞬間に連敗も止まりました。
そうですね、それが一番ホッとしましたね。
巨人も（相手の同情やミスに助けられながら）追い上げてきてるんで
是非とも、ここで連敗脱出して、またいい形で火曜日からやりたいなと思ってたんで…
今日は何としても勝ちたいと言う気持ちがチームにみんなあったんで
それがたまたま僕がサヨナラヒット打ちましたけど
みんなの気持ちとファンの皆さんの気持ちが繋がったサヨナラヒットだったと思います。
−巨人から中日に移ってきて、この瞬間、どんな思いで待ってたんですか？
そうですね、やはり、この中日に移籍してきて、一度でいいからこのお立ち台に立って
ナゴドームの中日ファンの皆さんに挨拶したかったんで、本当に今日は嬉しいです。
−最後に、この凄い声援、たくさんのファンに一言お願いします。
（マイクを奪い取る）皆さん、最後まで残って戴いて、有難うございました。
今、中日は本当に選手みんな、頑張ってます。
もっともっと球場にたくさん応援しに来て戴いて選手を励ましてやって下さい。
これからも首位争い激しくなりますけど、精一杯頑張りますので
応援宜しくお願いします。有難うございました！