球界トピックス

7月11日


オールスターゲーム/長野:全パ73勝61敗8分
全セ 000001000  1
全パ 00101000×  2
全セ…●福原(T)−カリメロ(G)−ベバリン(S)−五十嵐亮(S)−ササキ様(YB)
全パ…和田(H)−○弓長(L)−小林宏(M)−新垣(H)−横山(F)
本:マッスル千代の富士(G)1
 SHINJO、球宴初の単独本盗! 史上3人目の両リーグMVP受賞!
ナベツネの陰謀により、1リーグ化への動きが着々と進行している事から、下手をすれば、これが最後の試合となるかもしれないオールスター。前夜、茂雄の陰謀により、名手・川相(中日)が不出場に終わり、怒涛の拙攻三昧で惨敗を喫する無様な試合を演じて、試合前から重苦しいムードの全セは初回、全パ先発・和田(ダイエー)に対して、二死からラロッカ(広島)がレフト前に弾き返すも、小久保(巨人)は空振り三振に倒れて、ラロッカは一塁に釘付けと早くも川相不在の弊害を露呈。一方、全セ先発・福原(阪神)は名手・川相どころか、川相から様々な事を吸収して売り出し中の井端(中日)でもなく、現役で川相に最も近い男・宮本(ヤクルト)でもなく、川相にこそ及ばないものの堅守のシーツ(広島)でもなく、ゴールデンルーキー・鳥谷を実力を持ってねじ伏せた藤本(阪神)でもなく、昨年の不振から脱却してベテランの味を発揮している石井タクロー(横浜)でもなく、よりにもよって、高校時代まで長年、足を引っ張られ続けてきたニックン(巨人)をバックに背負わされ、不安感一杯。これに対して、全パは先頭打者の宇宙人・SHINJO(日本ハム)はレフトスタンドを指さす予告ホームランをかましておきながら、セーフティバントを敢行すると言う映画「メジャーリーグ」紛いのパフォーマンスを試みるも、ピッチャー前にまともに転がってしまい、脆くも失敗。この後、村松(オリックス),ガッツ(日本ハム)のヒットで二死一、二塁のチャンスを作ったものの、オーティズ(オリックス)は空振り三振に倒れて、二者残塁。2回もあえなく三者凡退と川相不在の弊害を露呈した全セは3回、全パ2番手の弓長(西武)に対して、先頭の矢野(阪神)が四球で歩いたものの、ここで怒涛のチャンスブレイカー・ニックンはあえなく三球三振に倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮。これで士気を削がれたゼブラ今岡(阪神),マイケル(中日)も倒れて、矢野は一塁に釘付けとまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、全パは先頭のSHINJOが左中間への二塁打を放つと、二死三塁となった所で打席には4番のガッツ。カウント2−1からの6球目が外に外れてボールとなった所で矢野が福原へゆっくりと投げ返すと、この隙をついて、三塁走者・SHINJOが果敢にも本塁へ突入始球式激打,予告ホームラン後のバントと、意表をつく事に命を燃やしながら、悉く空転していたSHINJOだったが、ここは見事に決まって、ついに先制点をゲット。1点を追う全セは5回、全パ3番手・小林宏(ロッテ)に対して、二死から矢野がまたもしぶとく四球を選んだものの、怒涛のチャンスブレイカー・ニックンは無茶振りで空振り三振と相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮し、矢野は一塁に釘付けとまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。公式戦同様のニックンのインケツぶりに憤りを隠せない全セ3番手・カリメロに対して、全パはその裏、二死走者なしから、本盗成功で波に乗るSHINJOがレフト線へ二塁打を浴びせると、代打・松田さん(オリックス)が詰まりながらもライト前へ落とすタイムリーを放ち、2点目を追加。直後の6回、全セはまるで公式戦を見る様な展開に川相不在では一発に賭けるしかないと言う思いを強めた代打・マッスル千代の富士(巨人)がレフトスタンドへソロアーチを叩き込み、ようやく1点をゲット。しかし、選挙速報モードに突入していたTV中継は日頃、飽きる程、見せられている巨人選手の空砲など、大きく取り上げる必要もないとばかりに、何事もなかったかの様に子画面に追いやり続ける始末。二死後、小久保が頭部死球を食らって退場を余儀なくされるも、公式戦でない事から危険球即退場のルールは適用されず、その儘、投げ続けた小林宏の前にローズ(巨人)は空振り三振に終わり、1点止まりと川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く7回、全パ4番手・新垣(ダイエー)の前にあえなく三者凡退に終わった全セは8回、先頭のニックンが無茶振りでどん詰まりのショートゴロに倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮し、まず一死。続くガッツな貴公子・仁志(巨人)は四球で歩くも、マッスル千代の富士,岩村(ヤクルト)と連続三振を喫して、結局、無得点とまたまたまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。土壇場9回には全パ5番手・横山(日本ハム)に対して、一死からローズがヒットで出塁。しかし、公式戦をサボタージュしてまでオールスターに合わせて調整してきた阿部(巨人),福留(中日)と連続三振に倒れて、ローズは一塁に釘付けと最後の最後まで川相不在の弊害を露呈する形でゲームセット。水島新司の呪いか、はたまた、ナベツネの陰謀か、今、正に消滅の危機にあるパ・リーグが意地を見せて、2連勝MVPは2本の二塁打に加えて、オールスター史上初となる単独本盗を決めて先制点を奪ったSHINJOが選ばれ、200万円をゲット。両リーグでのMVP受賞は落合(現中日監督),破戒僧・清原(巨人)に続く史上3人目の快挙となった。優秀選手には先発として2回を無安打に抑えた和田2回で3三振無失点の弓長2打数2安打の松田さん,そして、チャンスメイクのスペシャリストが外され、チャンスブレイクのスペシャリストが選ばれた影響から、散発3安打13三振と完全に沈黙した全セからは唯一の得点となる一発を放ったマッスル千代の富士が2日連続で選ばれた。