球界トピックス
7月10日
オールスターゲーム/ナゴヤドーム:全セ61勝72敗8分
全パ 010100301 6
全セ 100000200 3
全パ…岩隈(Bu)−○霊感投手・松坂(L)−渡辺俊(M)−伊集院光の弟子・金村(F)−三瀬(H)−S森(L)
全セ…山本昌(D)−●ハマのチンピラ(YB)−人斬り抜刀斎(D)−上原(G)−河内(C)−岡本(D)
本:松中(H)1、J.マッケンジー(H)1、ズレータ(H)1、中村(Bu)1
ダイエー勢、3発揃い踏み! 霊感投手・松坂、2回無失点でMVP!
茂雄の陰謀により、ノミネートされなかった為にファン投票に惜敗した名手・川相(中日)。世界の頂点に立ったこの偉大な男を外す訳にはいかないと監督推薦を目論んだ岡田監督(阪神)だったが、これまた茂雄の圧力がかかって阻止される有様。「世界一の技術を持つプレイヤーを外して、どこが『夢の球宴』だ!」とファンの怒号が鳴り響く中、始まった今年のオールスター第1戦。全セ先発・山本昌(中日)は今年から同僚となった事で、そのとてつもない信頼感を身を持って感じさせられた名手・川相(中日)どころか、川相から様々な事を吸収して売り出し中の井端(中日)でもなく、現役で川相に最も近い男・宮本(ヤクルト)でもなく、川相にこそ及ばないものの堅守のシーツ(広島)でもなく、ゴールデンルーキー・鳥谷を実力を持ってねじ伏せた藤本(阪神)でもなく、昨年の不振から脱却してベテランの味を発揮している石井タクロー(横浜)でもなく、よりにもよって、巨人ヘッポコ内野陣の象徴たるニックン(巨人)が聖域ショートを犯しているとあって、打たせて取るのは危険と察知し、始球式で投げ込まれた野球少年の球を一発狙いで激振し、後方へのしみったれたファールと打ち損じる醜態を演じた宇宙人・SHINJO(日本ハム),ガッツ(日本ハム)と連続三振を奪うなど、強引な投球で三者凡退で切り抜けた。一方、破竹の開幕12連勝と言う快進撃を見せている全パ先発・岩隈(近鉄)だが、合併騒ぎにより、川相不在のエセオールスターごときには集中出来ない様子。これに対して、全セは立浪,福留と川相効果で首位をひた走る中日コンビがいずれも二塁打を浴びせて1点を先制。しかし、直後の2回、飛ばし過ぎの影響で早くも疲れの見え始めた山本昌に対して、松中(ダイエー)がレフトスタンドへ放り込み、試合は振り出しに。その裏、全セは先頭のマッスル千代の富士が(巨人)が三遊間を破るも、アリアス(阪神),矢野(阪神)と倒れて二死。ここで打席には打率.258 2本 12打点と何とも寒い成績ながら辞退せずにいけしゃあしゃあと出場のニックンが登場。今季中の川相奪還に失敗して以来、すっかりご乱心モードの悪太郎・堀内監督(巨人)と違い、至って普通の精神状態である全セ・岡田監督によって、最も適性の低い2番など任せられる筈もないとばかりに身分相応の9番に起用されたニックンは見逃し三振に倒れる相変わらずのインケツぶりで怒涛のチャンスブレイカーの本領を遺憾なく発揮。1−1で迎えた4回、全パは全セ2番手・ハマのチンピラ・三浦(横浜)から、J.マッケンジー(ダイエー)が左中間スタンドへ一発を叩き込み、勝ち越しに成功。全パは3回から2番手として霊感投手・松坂(西武)を投入。短いイニングと言う事で全力投球の松坂はMAX156kmの速球が冴え、川相不在の全セ相手に2回で4三振を奪う力投を展開。全セは5回、全パ3番手・渡辺俊(ロッテ)に対して、先頭の代打・岩村(ヤクルト)がヒットで出るも、怒涛のチャンスブレイカー・ニックンはショートへのどん詰まりのハーフライナーと進塁打すら打てない相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮。これで士気を削がれたゼブラ今岡(阪神),立浪と連続三振に倒れて、岩村は一塁に釘付け。2−1の儘、迎えた7回、全パは茂雄とチンピラ三山の代表の陰謀により、名手・川相と引き離されてしまった今季、オールスターならば再び川相をバックに投げられるのでは?と淡い期待を抱きながら、無惨に打ち砕かれて失意の全セ4番手・上原(巨人)に対して、ズレータ(ダイエー)がレフトスタンド3階席へ飛び込む特大アーチを放つと、更に、一死二、三塁のチャンスに村松(オリックス)が一、二塁間を破る2点タイムリーを浴びせて、5点目。4点を追う全セはその裏、全パ4番手の伊集院光の弟子・金村(日本ハム)に対して、先頭のマッスル千代の富士がレフト線への二塁打で出ると、アリアスの打球はサードゴロと思いきや、三塁ベースに当たって、中村(近鉄)の頭上を大きく跳ね上がる幸運なタイムリー二塁打となり、マッスル千代の富士が生還。更に、岩村のヒットで一、三塁となった所で岡田監督はゲッツーでも打たれたらかなわんとばかりに怒涛のチャンスブレイカー・ニックンを引っ込め、セ・リーグ打点トップのラロッカ(広島)を代打に起用するも、空振り三振。ここでゼブラ今岡が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、犠飛としては十二分のライトフライとなり、アリアスがホームイン。しかし、代打・小久保(巨人)は空振り三振に倒れて、2点止まりと川相不在が故のツメの甘さを露呈。全パは土壇場9回、中村にバックスクリーン弾が飛び出して、ダメ押しの6点目を奪うと、最後は森(西武)が締めて、逃げ切った。MVPは2回を無安打で抑えた霊感投手・松坂が選ばれ、200万円をゲット。優秀選手には決勝アーチのJ.マッケンジー,ダメ押し弾を放った中村,2回を1安打無失点の渡辺俊,そして、名手・川相が悪夢の不出場に終わり、怒涛の拙攻三昧を展開した全セからは2安打のマッスル千代の富士が選ばれた。
選手会、合併反対で全会一致! 最終手段としてストライキ行使も辞さず!
この日、名古屋市内のホテルで労働組合・日本プロ野球選手会の臨時大会が開かれた。選手会の総意として、近鉄とオリックスの合併に反対する事で一致し、〈1〉合併案の1年間延期,(2〉特別委員会開催が否認された際のコミッショナーへの提訴,〈3〉有識者ら第三者を含めた合併問題検討委員会の設置,〈4〉メジャーで導入されている贅沢税の導入,高額年俸選手の減額制限緩和の検討,(5)FA補償金撤廃,新規参入球団の加盟化見直し,放映権の一括管理等の提案と言った事項を決めた。会長の中井美穂の旦那・古田(ヤクルト)は「合併はしようがない、と言う所まで議論を尽くさなくてはいけない。将来的に方法がない場合、そういう(ストライキの)可能性を否定しないと言う事。スト権を確立したのではなく、粘り強くファンに配慮しながら、検討していく用意はある」とコメント。徹底的な話し合いを行う事を前提としている選手会側だが、ナベツネは交渉の席すら設けない方針を示している事から、最終手段として、ストライキが行使される可能性は十二分に考えられると言っていいだろう。