球界トピックス

6月24日



気迫を漲らせ打席に入る川相

積極果敢に打って出る川相

追い込まれても鋭いスイングは変わらず

ベテランの持ち味をまざまざと見せる

巧みなバットコントロールでカット

徐々にバットの芯で捉え始める

執拗に食らい付く本領発揮の粘り腰

粘った末の10球目をついに激打

完璧なスイングでジャストミート

会心の一打はレフトスタンドへ一直線

待望の移籍初アーチに落合監督も笑顔

ナイン総出で迎えられる名手・川相

札幌ドーム:巨人7勝6敗
D  004024001 11
G  000201000  3
勝:バルガス2勝3敗
負:林3勝4敗
本:マッスル千代の富士17,18、福留17、谷繁12、名手・川相1
 名手・川相、本領発揮の粘り腰! 会心の移籍初アーチで古巣を3タテ!
前夜、偉大な職人の有無と言う計り知れない戦力の違いをまざまざと見せつけられ、中日に大惨敗を喫した巨人。首位の座は遠のく一方で試合前から重苦しい空気が漂う中、阿部が足に張りを訴え、スタメン落ちした上、逆に怒涛のチャンスブレイカー・ニックンがスタメン復帰と言うダブルパンチで早くも敗戦ムード。案の定、中日先発・バルガスの前に初回、あえなく三者凡退と早くも川相不在の弊害を露呈。続く2回にはマッスル千代の富士,小久保の連打で無死一、二塁と絶好の先制チャンスを作りながら、ペタジーニはセンターフライでまず一死。ここでこの日、7番に入った怒涛のチャンスブレイカー・ニックンがピッチャーゴロゲッツーに倒れる相変わらずのインケツぶりを遺憾なく発揮し、結局、無得点とまたも川相不在の弊害を露呈。一方、巨人先発・林に対して、中日は3回、バルガス,荒木,井端の3連打でまず1点を先制。更に、続く立浪が右中間突破の走者一掃タイムリー二塁打を放つと、一死三塁となった所で林の暴投で1点を加え、この回、一気に4点をゲット。その裏も三者凡退と全く糸口が掴めない巨人は4回、一死からローズが歩くと、マッスル千代の富士が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにバックスクリーン左へ17号2ランを叩き込み、2点差。しかし、直後の5回、中日は福留に17号2ランが飛び出し、またも点差は4点と広がる。その裏、巨人は二死から代打・鈴木の四球,ガッツな貴公子・仁志のヒットで一、三塁とするも、清水はライトライナーに倒れて、二者残塁とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。6回に入り、巨人のマウンドには4点ビハインドの中盤と言う訳の分からないタイミングでシコースキーが登場。しかし、予期せぬ場面の登板に気合いが乗らないシコースキーは代わりばな、谷繁に12号ソロをぶち込まれると、更に、荒木,オチョアにタイムリーを浴びて、この回、4失点の大乱調。その裏、巨人は一死からマッスル千代の富士が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ2打席連続の12号ソロを放ち、3点目。更に、小久保の四球,ペタジーニのヒットで一、二塁と反撃ムードが高まるも、ここで回ってきたのが、よりにもよって怒涛のチャンスブレイカー・ニックン。ニックンは大方の予想を裏切る事なく、ショートゴロゲッツーと、その名に恥じないチャンスブレイカーぶりを遺憾なく発揮し、結局、1点止まりと川相不在が故のツメの甘さを露呈。10−3の儘、迎えた9回、中日の先頭打者は8回の守備から出場していた名手・川相。2球でツーナッシングと追い込まれた川相だったが、集中力みなぎるこの男がそう簡単に凡退する筈はなかった。ボールを2つ選んで、2−2の並行カウントに持ち込むと、ここから右に左に立て続けに5球連続カットする執拗な粘りを展開。徐々にバットの芯で捉えつつある中、10球目を痛打した川相の打球はレフトスタンドに飛び込む会心の移籍初アーチ中日ファンは勿論の事、巨人ファンも大劣勢を忘れ去った様に大喜びで球場全体を大きな拍手に包み込む、とてもワンサイドゲームとは思えない劇的な川相の一発に、淡泊に飛び出して勢いを止めるだけのその場限りの一発しか打てない巨人ナインは羨望の眼差しで見守るしかなった。完全に流れを持っていかれた巨人はその裏、四球のペタジーニを一塁に置いて、怒涛のチャンスブレイクでインケツパワーが充電されたニックンがライト前へ勝敗に全く影響のないヒットで繋ぎ、一、二塁。しかし、続く村田はあわやゲッツーのショートゴロ。一、三塁となった所で代打・江藤の当たりは犠飛には十分のセンターフライだったが、ペタジーニはスタートを切れずに三塁に留まる大チョンボ。そして、ガッツな貴公子・仁志は止めたバットに当ててしまう中途半端なバッティングでセカンドゴロに終わり、二者残塁と最後の最後まで川相不在の弊害を大露呈し、ゲームセット。この日も、取った得点は全て一発と言う極度の一発依存症,タイムリー欠乏症は深刻を極めており、投手陣はまたも火だるまと敗れるべくして敗れた巨人は史上初となる札幌シリーズ3タテを食らい、4連敗2度にも渡って、打った瞬間に諦めて走ろうとしないガッツな貴公子・仁志に象徴される様に簡単に試合を投げる巨人が最後まで諦めない川相スピリットを注入されている中日に勝てる筈もなく、正に、川相がいるチームといないチームの差をまざまざと見せつけられる格好となった。V奪回へ最大のキーマンと言われる男を中日が手放す筈もなかろうが、それでも、今からでも遅くないので、中日から川相を呼び戻せと言う声がますます強くなったのは言うまでもないだろう。


甲子園:阪神6勝6敗
C  100010000  2
T  30005000×  8
勝:桟原1勝0敗 負:フェリシアーノ0勝1敗
本:キュラソ星人16、関本2

神宮:ヤクルト9勝3敗1分
YB 000220000  4
S  00400001×  5
勝:田中1勝0敗 負:木塚1勝1敗 五十嵐亮2勝1敗11S
本:岩村19、寿司職人ラミレス8、村田8、T.ウッズ21


 オバンドーと再契約へ! 超強力助っ人クリーンアップ完成か!?
3位争いをなかなか抜け出せない日本ハムだが、青波の長瀬とはパナマの実家がご近所同士で旧知の仲と言うかつての盟友・オバンドーを再獲得しようとしている事が明らかになった。新助っ人・ループが期待外れ、ミラバルもイマイチ奮わず、防御率5点台と言う壊滅的状態を打破すべく、投手の新助っ人を模索していた日本ハムだが、一向に折り合いがつかず、トレード期限内の獲得は断念せざるをえない状況だった。そこへ一昨年まで所属していたオバンドーが自ら球団側に売り込みをかけてきたとの事。1999年途中から2002年まで、3年半の在籍で91本塁打と長打力を見せつけたオバンドーは両膝の故障が原因で解雇となったが、現在はそれも完治。間もなく、ガッツが日本代表ナイトメアチームに強制拉致される事もあって、この話は正に渡りに船。6月初めに来日していたオバンドーは二軍の練習にも参加しており、健在ぶりをアピール。25日に最終テスト,メディカルチェックを経て、問題がなければ、契約する事になりそうだ。これでガッツの拉致後も超強力助っ人クリーンアップの完成する事になる。