球界トピックス

6月1日


東京ドーム:巨人4勝2敗
D  000000400  4
G  00000050×  5
勝:木佐貫3勝4敗
負:岡本3勝1敗
S:ランデル3勝0敗1S
本:福留13、破戒僧・清原8
 木佐貫、失意の4失点KO! オレ流大チョンボ采配でタナボタの3勝目!
空砲と残塁を量産しながらの結果オーライの連勝を続ける巨人と、V奪回へ最大のキーマンとされる名手・川相を理不尽とも言える程、ベンチに置きながらも川相からの好影響を受けるナインの頑張りで首位を走る中日との首位攻防戦第1ラウンド。中日は巨人先発・木佐貫に対して、初回、二死一、二塁,2回、一死二塁,3回、二死一塁,4回、二死一、三塁と序盤から攻め立てながら、あと一本が出ない川相不在の弊害を露呈し続け、ゼロ行進。一方、巨人は中日先発・グスマンに完璧に抑え込まれ、4回までにマッスル千代の富士がエラーで出たのが唯一の走者と言う体たらくでこちらも川相不在の弊害を露呈。5回に入り、二死一、二塁とようやくチャンスを掴んだものの、ここで木佐貫に回ってくる巡りの悪さ。結局、木佐貫はセカンドゴロに倒れて、二者残塁とまたも無得点。直後の6回、中日は二死から土谷がセンターオーバーの二塁打を放つも、続く善村はサードフライに終わって、土谷は二塁に釘付け。両軍共、川相不在が故の無様な攻撃が続き、投手戦,貧打戦と言うよりも、拙攻戦と言う大凡戦で0−0の儘、試合は7回に突入。中日は先頭の谷繁が四球を選ぶと、グスマンの犠打,荒木のセカンドゴロで三進。井端が死球を食らって、一、三塁となった所で立浪がレフト前へタイムリーを放ち、ついに均衡を破る先制点をゲット。更に、続く福留が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ13号3ランを叩き込み、この回、一気に4点。これで試合は決まったかに思われたが、その裏、川相を守備固めとして投入しなかった事が落合監督の大チョンボ当然、川相が出てくると思っていたにも拘わらず、期待を大きく裏切られて失意のグスマンに対して、巨人は先頭のマッスル千代の富士がライト前へ弾き返すと、破戒僧・清原が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ8号2ランをぶち込んで、追撃開始。更に、江藤,阿部が連打を浴びせて、グスマンは失意のKO。代わった岡本に対して、ここまで貯めに貯め込んだインケツパワーを解放したニックンがライト線へタイムリー二塁打を浴びせて、1点差。続く木佐貫の代打・ペタジーニはファーストゴロに倒れるも、この間に阿部が同点のホームイン。更に、ガッツな貴公子・仁志がライト前にタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。3番手・岩瀬に対して、清水もヒットで出て、一、二塁とチャンスを広げたが、ローズはショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で川相不在が故のツメの甘さを露呈。続く8回にも巨人は二死二、三塁と追加点のチャンスを掴んだものの、前の打席でインケツパワーを放出しきってしまったニックンは無茶振りでどん詰まりのピッチャーゴロに倒れる相変わらずのチャンズブレイカーぶりを遺憾なく発揮落合監督は最後まで川相を代打に投入せず、8回から登板の巨人2番手・ランデルの前に2回をパーフェクトに抑え込まれて、万事休す。川相不在が故の怒涛の拙攻三昧を展開しながら、それを反面教師とせずに全く同じ過ちを繰り返す中日の愚行により、タナボタの白星を拾って6連勝となった巨人は首位中日にゲーム差ゼロと肉迫。ランドルは来日初セーブをマークした。結果オーライの白星である事はナインの誰もが分かっており、川相をフル欠場に追い込むくらいなら、返してくれと言う思いを強めたであろう事は想像に難くない

甲子園:阪神5勝3敗
S  000021020  5
T  001000001  2
勝:石川4勝3敗 負:織田裕二2勝5敗 S:五十嵐亮2勝0敗7S
本:真中1、矢野4

広島:広島4勝5敗
YB 002000410  7
C  010000000  1
勝:ハマのチンピラ4勝2敗 負:黒田4勝4敗
本:栗原7、古木3,4、多村8

福岡ドーム:ダイエー3勝6敗1分
M  160001221 13
H  012000003  6
勝:小林宏4勝1敗 負:杉内2勝3敗
本:里崎3、フクーラ6、フランコ7

大阪ドーム:近鉄5勝4敗
F  000000000  0
Bu 01210000×  4
勝:黒騎士4勝1敗 負:押本3勝4敗
本:礒部10

西武吹き抜けドーム:西武8勝1敗
BW 100000000  1
L  10000020×  3
勝:オツ5勝2敗 負:川越2勝3敗 S:豊田1勝0敗6S


 杉内、ベンチ殴打で両手骨折の大チョンボ! 緊急手術で長期離脱!
僅か2回で7失点KOとなった杉内がベンチで大暴れし、両手を骨折する大暴挙を犯した。2回の守備を終えて、ベンチに引き上げてきた杉内は悔しさのあまり、まず右手でベンチのイスを殴打。嫌な予感がしたJ.マッケンジーがすかさず「利き腕は辞めろ」と叫んだが、時既に遅し。杉内は続けて利き手の左手でもパンチを繰り出してしまったのだ。試合中ながら、即病院へ向かい、精密検査を受けた所、両手の第5中手骨骨折と診断され、翌2日にも緊急手術を受ける事が決定。相手捕手をマスク越しに殴って骨折したグラッデン(元巨人)以来?の愚行に、王さんは「悔しさは誰にでもあるが、選手として、絶対にやってはいけない事」と、ローテーションの一角を任されている責任感を欠いた杉内の軽率な振る舞いに怒りを隠せない。チームの連勝は5で止まり、1日にして首位陥落するなど、杉内だけでなく、ダイエーにとっても、ダブルパンチの衝撃となった。