球界トピックス

4月16日


広島:広島0勝0敗
G  110000000  2
C  20040100×  7
勝:黒田2勝1敗
負:春風亭半ケツ1勝2敗
本:阿部8、嶋6、ラロッカ3
 春風亭半ケツ、4回KOで貯金消滅! 阿部の6戦連発も空砲!
因縁の中日戦で川相不在が故の空中戦に敗れるなど、相変わらず、投打が噛み合わない巨人。この日も初回、清水のタイムリー二塁打で先制したにも拘わらず、川相不在で不安感一杯の先発・春風亭半ケツはその裏、嶋のタイムリーであっさり追い付かれると、求道者・前田にもタイムリーを浴びて、勝ち越し点を献上。直後の2回、絶好調の阿部が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ6試合連続となる8号ソロをぶち込んで、同点に追い付いたものの、一発が出ないと如何ともしがたいのは毎度の事で、後が続かない頼りないバックにモチベーションが下がる一方の春風亭半ケツに対して、広島は4回、二死一、二塁のチャンスを掴むと、まず、嶋がライトスタンドへ6号3ランを叩き込み、勝ち越し。更に、続くラロッカも左中間スタンドへ3号ソロを放ち、春風亭半ケツはこの回限りで失意の降板。4,5回と広島先発・黒田の前に3人ずつで片付けられていた巨人だが、6回、先頭のペタジーニがシーツのエラーで出塁。しかし、続くローズはサードゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。この後、ソーサ元木がライト前に弾き返すも、川相不在で一発しか頭にない阿部は狙い過ぎてファーストライナーに倒れる何ともチグハグな攻撃で結局、無得点とまたまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。これでガックリきた2番手・ノリダー柏田はその裏、いきなり投手の黒田に痛打されると、二死後、ラロッカに右中間突破のタイムリー二塁打を許して、ダメ押しの7点目を献上。結局、この後も頼みの一発が出なかった巨人は黒田に完投を許し、貯金が消滅今からでも遅くないので、中日から川相を呼び戻せと言う声がますます強くなったのは言うまでもないだろう。一方、広島は4連勝で単独首位をがっちりキープした。

神宮:ヤクルト0勝1敗
T  400000200  6
S  020000102  5
勝:井川3勝0敗 負:石川0勝2敗 S:ウィリアムス1S
本:ゼブラ今岡6、アリアス6、中井美穂の旦那2、稲葉2

大阪ドーム:近鉄2勝1敗
BW 011013000  6
Bu 005100002× 8
勝:吉田1勝2敗 負:マック鈴木0勝3敗
本:礒部2

西武吹き抜けドーム:西武1勝3敗
H  000000000  0
L  00001000×  1
勝:霊感投手・松坂2勝2敗 負:和田1勝1敗

東京ドーム:日本ハム3勝1敗
M  000100000  1
F  00101000×  2
勝:押本1勝0敗 負:清水直1勝1敗 S:伊藤5S
本:ミスタースナイパー4、高橋信2、松中2


 清水直、痛恨の2被弾! ルーキー・押本に初勝利献上で9連敗!
地獄の連敗ロードを一刻も早く脱したいロッテ。この日の先発はロッテがエース・清水直を立てたのに対して、日本ハムはルーキー・押本。明らかに格下とあって、連敗脱出へ光明が見えたかに思われたが、いざ試合が始まると思わぬ大苦戦を強いられる。プロ初先発となるルーキー相手に5回まで李のタイムリーによる1点のみと打線は沈黙。一方、頼みの清水直は3回にミスタースナイパー・坪井,5回には高橋信と2本のアーチを被弾し、リードを許す。この1点のビハインドが致命傷となる。6回以降は高橋憲−横山−清水−伊藤と繋ぐ日本ハムの継投の前に、僅かに1安打と封じ込められ、ゲームセット。泥沼の連敗は9と伸び、ついに単独最下位にまで転落。17日の予告先発は3年ぶりのマウンドとなるジョニー黒木。かつて連敗記録阻止に失敗し、涙を流した男が10連敗阻止のマウンドを託される。一方、勝った日本ハムは悉く逃し続けてきた借金返済の機会を11度目にして、ようやく掴み、357日ぶりの5割到達。5回1失点の押本はプロ初勝利をマークした。

 川越、3回5失点KO! 黒星消えるも、またも連敗記録は脱せず!
ロッテ以上に連敗ロードに苦しむ男がいる。その男の名は川越。2002年5月から重ね続けた黒星は実に15個。梶本隆夫(阪急)の持つパ・リーグ記録16連敗にリーチをかけている。2年間、37戦にも渡って白星にも見放された男を何とか援護しようと、オリックス打線は2回に山崎のタイムリー,3回には松田さんの犠飛で2点をリードするも、この2点を守れない。その裏、川越は5安打を集中されて5点を失った所であえなくKO。またも白星は掴めなかったが、連敗記録阻止へ打線が奮起。6回に一気に3点を奪って、振り出しに戻す。試合は結局、9回に礒部のサヨナラ2号2ランで落としたものの、川越に黒星はつかなかった。今季初先発となった10日にも5回7失点KOされながら、打線の援護で黒星が消えるなど、僅かながらツキはある。次の登板では、黒星が消える事にではなく、白星がつく事にツキが回る事を祈るばかりだ。

 育成目的の新助っ人・バワーズを獲得! 即戦力求める山下監督は困惑!
横浜が新助っ人として、マーリンズ傘下3Aアルバカーキ所属のセドリック・バワーズ投手(26=189cm,99kg 左投左打)の獲得を発表した。年俸は9万ドル(推定)の1年契約で背番号は「50」。かつて所属したバワーズとは何の関係もない様だ。マイナーでは通算44勝53敗の成績を残しているが、メジャー経験はなし。新助っ人と言っても、山中専務は「マイナー契約の様な存在。最初はシーレックスに入って貰う。クイックや癖の部分で若さがある。その部分を身につけないと一軍では通用しない」と語るなど、球団側は即戦力としては考えていない。合宿所に入れ、通訳もつけないなど、完全にシーレックスの選手と同様の扱いをするつもりだ。「外国人の育成は球団にとって一つの試み。このテストケースで結果が出れば、ドミニカ,台湾の若手選手も考えている」と、将来を見据えた政策を図るフロントに対して、中継ぎ左腕など即戦力助っ人を希望している山下監督はそれどころではないと困惑を隠せない。若手と言っても、もう26歳。チーム状況を考えても、そんな事をしている余裕はない筈だが、果たして、バワーズは大化けするのか!?