球界トピックス

4月13日



ついに東京ドームに帰ってきた川相

巨人ファンも大きな拍手を送る

因縁の古巣相手に闘志を燃やす川相

初球からあっさりと打球を殺す職人技

犠打世界記録を516に更新

仕事を果たし、黙々と引き上げる川相

東京ドーム:巨人3勝1敗
D  0160010100100  10
G  0104000400101× 11
勝:林1勝0敗
負:岩瀬1勝1敗2S
本:オチョア3、マッスル千代の富士2、福留1,2、阿部5,6
 
名手・川相、古巣相手に怒りの芸術技炸裂! 落合監督、痛恨の大チョンボ采配!
名手・川相が6戦連続フル欠場で折角の開幕ダッシュをむざむざフイにした中日。一方、川相を出さないと言う落合監督から貰った大ハンデにより、タイムリーこそ相変わらず出ないものの、一発が出始めた巨人。名手・川相を巡る因縁の対決は早くも第2カードを迎えた。いつまでも川相が出ない理不尽な展開に攻撃のリズムが狂い始めている中日だったが、川相不在のヘッポコバックを背負わされ、持ち前の投球術が生かしきれない巨人先発・カリメロに対して、2回、先頭のオチョアが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ3号ソロを叩き込み、1点を先制。更に、この後、主を失った後の巨人の聖域を守るソーサ元木のヘッポコエラー等で一死満塁のチャンスを作ったものの、井端がセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で1点止まりと川相不在の弊害を露呈。その裏、巨人は中日先発・グスマンに対して、先頭のマッスル千代の富士が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ2号ソロを叩き込み、試合は振り出しに。折角、追い付いて貰ったカリメロだったが、川相不在の不安感は拭えず、直後の3回、無死一、二塁のピンチを迎えると、福留にライトスタンドへ1号3ランを叩き込まれ、勝ち越し点を献上。更に、オチョアのレフトフェンス直撃の打球を川相不在で守備のリズムを崩した清水がクッションボールの処理を誤ったばかりか、主を失った後の巨人の聖域を守るソーサ元木までバックアップでもたついているうちに三塁打とされる有様ますますバックへの信頼感をなくして、落胆の色を隠せないカリメロは続くリナレス議員にタイムリーを浴びて、失意のKO。代わった2番手・ノリダー柏田も川相不在の不安感から、二死一、二塁のピンチを背負うと、井端,荒木に連続タイムリーを許し、この回、計6失点。ワンサイドゲームと思われた展開だったが、川相不在で不安感一杯なのは巨人投手陣だけにあらず堅実無比の守備力を誇る川相が出ない理不尽な展開に納得のいかないグスマンに対して、巨人は4回、ローズのタイムリーで1点を返すと、なおも二死一、二塁の場面で阿部が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ4試合連続となる5号3ランをぶち込んで、一気に2点差と詰め寄った。何とか突き放したい中日は6回、依然として川相が出る気配のない展開に業を煮やした福留が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにこの日、2本目となる2号ソロをぶち込むと、8回にもタイムリーを放ち、9点目。しかし、その裏、巨人はペタジーニのタイムリーで1点を返し、なおも一、二塁のチャンスに阿部が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへこの日2本目となる6号3ラン。一気に振り出しに戻った試合はその儘、延長に突入した。迎えた10回、中日は先頭の井端が三塁強襲ヒットで出塁。ここでついに切り札・名手・川相が登場か…と思いきや、荒木がその儘、打席へ。しかも、川相を差し置いて打席に送られたにも拘わらず、送りバントを命じられた荒木は怒涛のヘッポコバントを連発し、結局、スリーバント失敗で三振に終わる体たらく。これで士気を削がれた立浪もセカンドゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で結局、無得点と川相不在の弊害を大露呈。しかし、続く11回、先頭の福留が四球を選ぶと、オチョアがセンター前へ弾き返して、史上60人目(64度目。延長戦ではセ・リーグ初)となるサイクルヒットを達成。無死一、二塁となった所で落合監督は渡辺に代わり、ついに名手・川相を投入茂雄とチンピラ三山代表の陰謀により、最も敵に回してはいけない球界の至宝とついに相対する機会を迎えてしまい、どこよりも川相の恐ろしさを知る巨人ベンチは顔面蒼白マウンド上の林も例外ではなく、7試合ぶりの出場、そして、「敵に回さない方が良かったと思わせたい」と、長年執拗な嫌がらせを受け続けた古巣への逆襲に闘志を燃やす名手・川相の鋭い眼光にのまれてしまっていた。完全にビビってしまった林は初球、外角へ力のないボール気味の球を投じてしまったが、これを強引に当てに行った川相は三塁線へいとも簡単に打球を殺す堅実無比の芸術的バントを決め、前人未踏の通算犠打記録を516に更新。一塁が空いた事でピンキー井上を歩かせ、満塁策をとった巨人バッテリーだったが、川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないと言う谷繁の粘りに屈して、押し出し四球で勝ち越し点を献上。その裏、当然、守備に入ると思われた川相だったが、落合監督は迂闊にもベンチに下げてしまう大チョンボ2度と川相に頼れない絶望的な状況がいかに苦痛であるかを知り尽くしている事から、まだ追いつけるチャンスはあると意気上がる巨人はその裏、中日抑えの岩瀬に対して、立浪のエラーで一死二塁のチャンスを作ると、ガッツな貴公子・仁志が三遊間を破るヒット。代走・鈴木が一気に本塁へ突入するも、レフト・英智の素晴らしいダイレクト返球の前にあえなく憤死。これでチャンスは潰えたかに思われたが、この間に仁志が二塁を陥れると、続く清水がセンター前へタイムリーを放ち、またも振り出しに。川相を無為に下げてしまう落合監督の大チョンボ采配により、流れは完全に巨人。ラストイニングとなった12回、中日は二死一、二塁のチャンスを掴むも、本来なら川相の打順と言う所で落合監督の大チョンボ采配により、打席には英智。英智は四球を選んで、満塁となったものの、川相の様に後続打者の士気を高める効果はもたらせる事が出来なかった。結局、続くピンキー井上が空振り三振に倒れて、三者残塁に終わり、この試合の勝ちが消滅。その裏、巨人はマッスル千代の富士,ペタジーニの連打で岩瀬をKO。代わった岡本は代打・村田を歩かせて、一死満塁と絶体絶命のピンチ。ここで打席にはこの日2ホーマーと大当たりの阿部を迎えたが、全くストライクが入らない岡本は痛恨の押し出し四球を与えて、サヨナラ負け名手・川相の職人技で勝利を掴みかけたにも拘わらず、守備につけずに引っ込めると言う落合監督の大チョンボ采配により、敗れるべくして敗れた中日は貯金消滅で首位陥落。相変わらずの一発攻勢と相手のチョンボで結果オーライの白星を拾った巨人は今季初の単独首位となったが、敵に回した川相の恐ろしさをまざまざと見せつけられた事により、今からでも遅くないので、中日から川相を呼び戻せと言う声がより一層強くなったのは言うまでもないだろう。
 左:川相不在で失意の6失点KOとなったカリメロ


甲子園:阪神0勝1敗
C  030600000  9
T  121000002  6
勝:高橋1勝1敗 負:伊良部クラゲ0勝2敗
本:ゼブラ今岡4、アリアス3,4

横浜:横浜1勝3敗
S  030000000  3
YB 000000000  0
勝:石堂2勝0敗 負:マレン1勝1敗 S:石井0勝1敗2S

福岡ドーム:ダイエー4勝1敗
Bu 000000000  0
H  00020000×  2
勝:グーリン2勝0敗 負:川尻1勝1敗 S:三瀬2S

札幌ドーム:日本ハム2勝2敗
BW 000000010  1
F  20201050× 10
勝:伊集院光の弟子・金村3勝1敗 負:マック鈴木0勝2敗
本:前田1

千葉マリン:ロッテ1勝3敗
L  000005400  9
M  000200300  5
勝:帆足2勝1敗 負:ゴーグル0勝2敗
本:堀2、中島3