球界トピックス

4月7日


ナゴヤドーム:中日1勝1敗
G  000000003  3
D  000010004× 5
勝:岩瀬1勝0敗1S
負:シコースキー0勝1敗
本:ペタジーニ1、オチョア2
 土壇場9回、天国から地獄! リリーフ陣崩壊でオチョアにサヨナラ被弾!
名手・川相に逃げられて大幅戦力ダウンの巨人と、名手・川相を獲得して大幅戦力アップの中日の第2ラウンド。前日は、あまりにも情けない戦いぶりを哀れんだ落合監督から名手・川相を使わないと言う大きなハンデを与えられ、辛くも今季初勝利を飾った巨人ナインだが、川相をフル欠場にする事がいかに愚かしい事であったかをまざまざと見せつけられた事で、茂雄の嫌がらせを阻止出来なかった事に対する後悔の念に駆られる事しきりで全く士気が上がらない。案の定、中日先発・グスマンに対して、5回まで内野安打1本と完全に沈黙。一方、巨人先発・林も4回までノーヒットに抑え込む好投を続けていたが、重苦しい展開に既視感を覚えていた。この日と同じナゴヤドームでの中日戦。川相不在の打線から全く援護を貰えず白星を掴めなかった苦いデビュー戦が脳裏に甦り、不安感は増していくばかり。そんな林の心の隙をついて、中日は5回、二死から渡辺がセンター前に弾き返すと、ピンキー井上が左中間を破るタイムリー二塁打を浴びせ、ついに均衡を破る先制点をゲット。1点のビハインドとなった巨人だが、その後もヒットが出ず、0−1の儘、9回に突入。巨人は先頭の清水がセンター前へ弾き返すと、小久保が歩いて、ようやくグスマンをKO。ここで代わった岩瀬に対して、一死からペタジーニが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ1号3ランを叩き込み、一気に逆転に成功。これで勝負あったかと思われたが、最後まで勝負を捨てない川相スピリットを注入されている中日はその裏、巨人抑えのシコースキーに対して、先頭のボンジュール大西がピッチャー強襲ヒットで出塁。一死二塁となった所で代打・森野がセンター前へタイムリーを浴びせて、1点差。更に、立浪もレフト前に弾き返して、シコースキーをKO。ここで代わったチョコは福留をサードファールフライに打ち取り、あと一人。しかし、ここで満塁にしてしまうと、川相が代打で出てくるかもしれないと焦って手元を狂わせたチョコの甘い球をオチョアが激打。打球はレフトスタンド上段に飛び込む2号3ランとなり、中日が見事に逆転サヨナラ勝ち川相の勝負強さをどこよりも熟知している巨人にとって、接戦の状況でいつ川相が出てくるともしれないと言うのは脅威以外の何物でもなかった。河原に代わる新ストッパーとして期待されたシコースキーも、昨年、終盤に抑えを務めたチョコも無惨に崩れ去ったが、それを責めるのは酷と言うものだろう。この状況でまともな精神状態で投げろと言うのが無理な話だ。今からでも遅くないので、中日から川相を呼び戻せと言う声が内外から噴出しているのは言うまでもない。敗れた巨人はこれで再び広島と並んでの最下位タイに転落。一方、勝った中日は単独首位に立った。

横浜:横浜2勝0敗
T  000000000  0
YB 01123208× 17
勝:マレン1勝0敗 負:前川0勝1敗
本:石井タクロー1、村田2、相川2

広島:広島1勝1敗
S  000000101  2
C  01010010×  3
勝:河内1勝0敗 負:マウンス0勝1敗 S:永川1S
本:栗原1、金村弟2

大阪ドーム:近鉄1勝2敗
H  011030000  5
Bu 000102000  3
勝:グーリン1勝0敗 負:加藤0勝1敗 S:水田1勝0敗2S
本:松中5、井口4

千葉マリン:ロッテ1勝2敗
F  000003102  6
M  000000010  1
勝:伊集院光の弟子・金村2勝1敗 負:薮田0勝1敗 S:伊藤3S
本:エチェバリア2

西武吹き抜けドーム:西武3勝0敗
BW 010000300  4
L  11222130× 12
勝:オツ1勝1敗 負:マック鈴木0勝1敗
本:赤田1、オーティズ2、細川4,5、大島3、フェルナンデス3


 マシンガン打線復活! 18安打17点の猛攻で天敵・阪神を連破! 
マシンガン打線が甦った。昨年、22敗と一方的にカモられた阪神相手に横浜が嘘の様な猛攻を展開。石井タクローの先制アーチを皮切りに5回までに7点を奪って阪神先発・前川をKO。8回には3番手・吉野を相手に打者14人9安打と40分に渡る集中攻撃で一挙8点。石井タクロー,内川,相川がそれぞれ4安打を放つなど、計18安打17得点と打ちまくった。投げては先発・マレンが8回を散発2安打無失点。2番手・吉川も9回を3人で締めて、完封リレーを達成。昨年は3連戦で一度も勝ち越せなかった阪神に早々と勝ち越しを決めた。

 オリックス、3戦30失点の大投壊! 西武、5連勝で今季初貯金!
水島の呪いに苦しみ、一時は最下位にまで低迷していた西武だが、オリックスが完全に立ち直らせてしまった。先発・マック鈴木はいきなり赤田の1号ソロで先制点を許すなど、6失点で4回途中でKO。その後も繰り出すリリーフ陣が悉く打ち込まれ、12失点の惨敗。この3連戦で30点を失うと言う昨年を彷彿させる投壊ぶりで3タテを食らい、指定席・最下位に転落する有様だ。一方、西武はこれで5連勝となり、今季初の貯金生活に突入した。