球界トピックス

4月4日 BW−Bu(GS神戸):雨天中止
第76回選抜高校野球大会:済美6−5愛工大名電 済美、初出場初優勝!



11回、満を持して、最強の切り札登場

鋭い眼光で沢崎にプレッシャーをかける

堅実無比の芸術技で移籍初犠打炸裂

見事に打球を殺し、世界記録を更新

ナイン総出で迎えられる名手・川相

立浪の一打で井端がサヨナラ生還

ナゴヤドーム:中日3勝0敗
C  01100000000  2
D  20000000001× 3
勝:人斬り抜刀斎1勝0敗
負:沢崎0勝1敗
本:嶋1
 
名手・川相、移籍初打席で職人技炸裂! 立浪、気力のサヨナラタイムリー!
名手・川相を使わずして、2連勝と絶好調の中日の勢いはこの日も止まらない。初回、広島先発・ベイルに対して、一死二塁のチャンスに立浪がライト前へタイムリーを放ち、あっと言う間に1点を先制。更に、二死後、前日、執念の力走で足を痛めたリナレス議員に代わり、今季初スタメンとなった渡辺もセンター前へタイムリーを浴びせて、この回、2点。何としても開幕3連敗を避けたい広島は2回、中日先発・人斬り抜刀斎に対して、嶋がライトスタンドへ5年ぶりとなる1号ソロを放つと、続く3回にはラロッカが同点タイムリー。その後、広島は大竹−佐々岡と繋ぐ継投を展開。一方、中日は人斬り抜刀斎が一人で投げ続け、両軍合い譲らず、試合は2−2の儘、延長に突入した。迎えた11回、広島4番手・沢崎に対して、中日は先頭の谷繁がセンター前ヒットで出塁。ここで落合監督は切り札・名手・川相をついに投入。満を持して打席に入った川相だが、流石に移籍初打席をこの上なく重要な場面で迎えた事に緊張したか、カウント0−1からの2球目に試みたバントは一塁線に逸れるファール。しかし、殺せない打球をむざむざフェアグラウンドに入れない所もまた職人の真骨頂。この失敗に動揺する事なく、続く3球目をきっちり一塁線に転がす芸術的テクニックを炸裂させた川相は前人未踏の犠打世界記録を515に更新。一塁が空いた事で広島は井端を歩かせると、続く荒木をショートゴロに打ち取り、二死一、二塁となった所で5番手・西川にスイッチ。これに対して、立浪は川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりに初球を叩くと、これがライト線へのタイムリーとなり、井端がサヨナラのホームイン名手・川相の堅実無比の職人技が立浪の一打を呼び込み、勝つべくして勝った中日はこれで開幕3連勝。落合監督も「絶対に送って貰わないといけない所。きちんとやれるのがプロ中のプロだ。このチームに必要だった事。有形、無形のプラスは大きいよ」と、勝利を呼び込んだベテランの妙技に最大の賛辞を送った。


東京ドーム:巨人0勝3敗
T  400400000  8
G  100020011  5
勝:下柳1勝0敗
負:木佐貫0勝1敗
本:ガッツな貴公子2、矢野2、キンケドゥ1、キュラソ星人1、清水1、マッスル千代の富士1
 依然拭えぬ一発依存症! 木佐貫、8失点KOで屈辱の開幕3連敗!
連夜の拙攻投壊で川相不在の弊害を随所に発揮している巨人だが、この日も立ち上がりから苦しい展開。昨年は初回に失点すると0勝5敗と言う不吉なデータを持つ先発・木佐貫は初回、川相不在のヘッポコ内野陣を背負わされた事で投球の幅を大きく狭められ、一死から連続四死球で一、二塁のピンチを迎えると、キュラソ星人に左中間突破のタイムリー二塁打を浴び、早くも2点を献上。更に、二死二、三塁となった後、鳥谷の何でもないサードゴロを小久保が一塁へ悪送球する痛恨のタイムリーエラーで二者生還。昨年まで背番号「6」をつけていた選手ならば、考えられない凡プレーにナインはすっかり意気消沈。その裏、巨人はガッツな貴公子・仁志が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ2号ソロを叩き込むも、相変わらず、一発でしか点が取れず、後が続かない。続く2回も一死満塁のチャンスを作りながら、木佐貫,ガッツな貴公子・仁志と倒れて、三者残塁に終わる始末完全無策一発依存野球の大炸裂に落胆の色を隠せない木佐貫に対して、阪神は4回、この日で通算1000試合出場となる矢野の1号ソロ,キンケドゥの1号2ラン,キュラソ星人の1号ソロと巨人とは対照的な効率のいい一発攻勢で一気に4点を追加。7点差と言う絶望的な展開となった巨人は5回、今度は清水が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトポール際へ1号2ラン。8回にはマッスル千代の富士が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンド2階席へ飛び込む1号ソロを叩き込むものの、再びスタメンに戻った破戒僧・清原は3打席連続三振で通算1713三振の日本記録を一気に達成するなど、後続はまるで続かず。今の巨人に必要なのは流れが止まってしまう一発ではなく、タイムリー。そのタイムリーは土壇場9回、開幕以来、27イニング目にして、小久保のバットから飛び出すも、既に、時遅し。最後はマッスル千代の富士がショートへの凡ゴロに倒れて、ゲームセット。安打数では阪神を上回りながら、全く繋がりに欠ける攻撃を展開し、先発・木佐貫も8失点KOと、またしても川相不在を痛感させられる無様な試合展開を演じた巨人は屈辱の開幕3連敗名手・川相の活躍で開幕3連勝を果たした中日とは正に対照的な結果となった。今からでも遅くないので、中日から川相を呼び戻せと言う声が内外から噴出しているのは言うまでもないだろう。

神宮:ヤクルト2勝1敗
YB 320300000  8
S  100000000  1
勝:斎藤タカシ1勝0敗 負:川島0勝1敗
本:村田1、寿司職人ラミレス1,2、ピンキー井上1

札幌ドーム:日本ハム1勝2敗
L  100250030 11
F  200300000  5
勝:後藤光1勝0敗 負:正田0勝2敗
本:金子1、ミスタースナイパー2、細川2

千葉マリン:ロッテ3勝0敗
H  020001001  4
M  01080200× 11
勝:渡辺俊2勝0敗 負:新垣0勝2敗
本:バルデス3、李1、J.マッケンジー3


 細川、史上59人目のサイクルヒット! 打線爆発で最下位脱出!
最下位攻防戦となったこの試合、西武が水島の呪いを振り払うかの様に最下位を脱出した。恐怖のパ・リーグ撲滅漫画「ドカベン パロ野球編」で西武に入団した山田太郎は水島新司の陰謀で伊東(現監督)が理不尽なケガでリタイアしている隙に正捕手の座を強奪。以来、かつて森祇晶氏がV9時代にやっていた様に若手は悉く山田にシメられ成長の芽を摘まれ続けた事により、西武はいつまで経っても、実在の正捕手が育たないでいた。未だに、一番アテになる捕手は伊東監督と言う異常事態で波に乗れないでいたが、この日、左足首捻挫で登録抹消となった野田に代わり、マスクを被った細川が大活躍。肝心のリードの方は5失点とまたも課題を残す結果となったが、バットでその汚名を返上。2回の第1打席で左中間突破の二塁打を浴びせると、4回の第2打席では左中間へ会心の三塁打。更に、5回の第3打席ではにレフトスタンドへ逆転2号3ランをぶち込むと、8回の第4打席でセンター前に弾き返し、史上59人目(63度目)のサイクルヒットを達成した。

 ポスト・カブレラへ、マクレーンを再獲得!
近鉄・山村により、右前腕を粉砕され、復帰は早くても6月、最悪の場合、前半戦を丸々棒に振ると見られているカブレラだが、西武はこの日、カブレラの穴を埋める助っ人として、昨オフ、解雇したばかりのマクレーンを再び獲得する事を明らかにした。年俸7000万円(推定)の1年契約で背番号は未定。マクレーンはカブレラと共に「ツインバズーカ」と称される長打力を発揮し、西武での3年間で67ホーマーを放ったが、打率.237と安定感に欠ける事から、自由契約となり、今季はカブスとマイナー契約。オープン戦では.343 6本と好調をキープしていた。5日も来日予定だが、就労ビザ取得の手続きを待つ為、試合出場は今月下旬頃になりそうだ。