球界トピックス

3月6日 オープン戦結果:G12−8H,C2−7YB,F4−4S,BW2−7T,D3−11L,Bu3−1M


 将来性No.1ルーキー・岩館、会心のタイムリー二塁打!
入団前から世界屈指の職人である名手・川相(中日)を目標に掲げる高い志を持っていた事で将来性No.1ルーキーと一部で高い評価を受けている岩館に待望の初安打が飛び出した。前日の試合では守備だけの出場となった岩館だが、この日は5回からガッツな貴公子・仁志の代走として登場すると、続く6回に回ってきた初打席で「1球目のハーフスイングで吹っ切れた。これじゃ打てないと思って、とにかくピッチャー方向に返そうと心掛けた」と、川相を彷彿させる食らい付く様なスイングでレフト線へ会心のタイムリー二塁打。守っても2度の守備機会を無難にこなした。肉離れのニックンは未だにリハビリモード。この儘、ニックンの調整が遅れれば、岩館の開幕スタメンも見えてくる。この日も先発・カリメロが川相不在のヘッポコ内野陣に任せきれない不安感から、松中に3ランを叩き込まれるなど、3回を4失点の大乱調。2番手の前略・三沢興一も3回3失点と言う醜態を晒すなど、川相不在の傷跡は依然として深く刻まれている状態川相スピリッツを継承する男・岩館がこの窮地を救えるか!?
 左:川相不在の不安感から4失点の大乱調となったカリメロ

 悪夢から一年! 小久保、古巣相手に豪快復活弾!
悪夢の右膝靱帯断裂から丁度、一年。ダイエーから不可解極まりない無償トレードで移籍した小久保が因縁の古巣・ダイエー戦にスタメン出場した。昨年、20勝をあげたエース・斉藤を相手にいきなりセンター前へ痛打すると、第2打席ではレフトスタンドへ豪快な2ランを叩き込み、復活ぶりを見せつけた。球団に恨みはあっても、王さんや福岡のファンには恩がある。オープン戦とは言え、恩返しとなる活躍を見せられた事で小久保は「本塁打が打てればいいなとは思ってたけど、今日に限っては本当に良い一日になった。生涯を振り返っても忘れられない一日になると思う」と、感激のコメント。ダイエー時代には小久保を将来の後継者として期待していた王さんも「彼らしいホームランだったね」と目を細めた。

 ムーア、またも古巣に返り討ち! 鳥谷、待望の初アーチ!
2年連続2桁勝利をマークしながら、夏場に弱いだの,フルシーズン働けないだのと難癖つけられ、阪神を解雇されたムーアが2試合連続で古巣相手に先発登板。恨みを晴らさんと燃えながら、2回7失点KOと惨憺たる内容で返り討ちに遭った前回の雪辱を果たしたいムーアだが、今までに体験した事がないと言う雪が降りしきる極寒のマウンドに悪戦苦闘。制球が定まらず、ボール先行の苦しい投球が続き、ルーキー・鳥谷に初アーチを叩き込まれるなど、3回3失点とまたもや返り討ちに遭った。ムーアを解雇したのは大正解とばかりに意気上がる上がる阪神は鳥谷に続いて、キンケードが対外試合5戦連発となる一発を放つと、アリアスにも2ランが飛び出すなど、オリックスを圧倒し、4連勝を飾った。