球界トピックス

1月17日 マスターズ・リーグ:福岡1−3東京 名古屋6−1札幌


 名手・川相、合同自主トレに初見参! 若手選手陣、次々と最敬礼!
茂雄とチンピラ三山代表の陰謀により、巨人を自由契約となり、中日へ移籍となった名手・川相。これまでは古巣・ジャイアンツ球場で自主トレを行っていたが、この日、ナゴヤ球場横の室内練習場で行われている若手主体の合同自主トレに初めて足を運んだ。単身赴任となるマンションへの引っ越しやキャンプの準備の為に名古屋へ来たついでの挨拶程度の顔出しではあったが、球界の至宝・川相の突然の訪問に、参加していた若手陣は次々と最敬礼。新設されたばかりの室内練習場に「素晴らしい設備。いい環境で野球が出来そう。チームの雰囲気も活気があっていいね」と笑顔を浮かべた川相だが、移籍に伴う準備がまだ残っており、合同自主トレに参加する事なく、慌ただしく川崎の自宅へ舞い戻らざるをえなかった。球界トップクラスの卓越した技術を目の当たりに出来るかと期待した若手陣は何とも残念そうではあったが、それは春季キャンプに入れば、存分に味わう事が出来るだろう。 

 2人枠撤廃に阪神・岡田監督も猛反対! 横浜・山下監督は賛成派!
慢性の欲しがり病に冒されている茂雄がアテネ五輪日本代表の「各球団2人枠撤廃」を要望している事に対し、連日連夜、反対意見が飛び交っているが、前日のヤクルト・若松監督に続き、この日は阪神・岡田監督が「現場としては(派遣)人数が少しでも少ない方がいい。フリー(人数枠撤廃)が1番あかん。12球団のどの監督も思っている事。枠を外した場合、12球団で代表選手が出ないチームも出てくるのではないか」と猛反対。困った事に阪神の人間である星野SDが「不平等が夢を生むんや。4年に1度の事。球界の為に1か月ぐらい辛抱せないとな」とほたえて、茂雄案に賛同している。しかし、連覇を狙う状況で新監督を任された立場としては理不尽な戦力ダウンを安易に受け入れられる筈もない。正に若松監督の「監督を辞めた人は色々言えるけどな」と言う嫌味は、岡田監督の心境と一致する事だろう。「今は見守るしかないわ。決定事項には従う」としている岡田監督だが、ただでさえ、守護神・ウィリアムスの豪州代表入りが確実視されている状況で、3人持って行かれる可能性が高いだけにこれ以上の流出は何としても回避したい所だ。一方、横浜・山下監督は「最強のチームを結成したいという長嶋監督の気持ちはよく分かる。出来るだけその思いが通るチーム編成をすべき。全面協力します、と言いたい」と全面賛成。派遣の人数に拘わらず、ぶっちぎりの最下位候補なだけに、むしろ、最下位となった時の言い訳に出来る上、五輪に協力した事によるイメージアップ効果もあるとなれば、反対する理由などないのかもしれない。

 王さん、後継者・小久保構想を暴露! 構想崩壊で今季限りの勇退か!? 
ダイエーを日本一に導いた王さんが、この日、幕張メッセで開かれた野球指導者講習会で「指導者に求められるもの」と題して講演を行った。「10時から練習が始まるなら、8時からグラウンドに出ている。立派にジャイアンツの選手として仕事をして、チームにいい影響を与えると思う」と、自主的に練習する一番の手本として、不可解極まりない無償トレードで巨人へ移籍となった小久保を例に挙げた王さんはその話の流れで「ホークスの指導者として私の後か、その後か分からないが、やってくれると思っていた。こういう形になってしまって」と発言。小久保を後継者候補と考えていた事を明らかにしただけでなく、「小久保を残しておけば、まだ数年は監督を続けても良かったものを、これでダイエーとは今年限りだな」と言う事を暗にほのめかしているのではないかと、会場は一瞬、凍り付いた。流石にその儘の雰囲気ではまずいと察知し、その後、客席からのリクエストに応えて、一本足打法を披露するなどしながら、打撃論を熱く語って、巧みに流れを引き戻した王さんは、最後には大きな拍手を受ける形で綺麗に締め括った。